議会報告

[議会報告]平成15年9月定例会 – 市貸与の職員の制服必要性について、職員の電話対応について、議会に対する根回しについて

平成15年 9月定例会(第3回)
町田市議会会議録第18号
9月9日(火曜日)

◆3番(新井克尚) 通告に基づきまして、3項目の一般質問をいたします。
まず初めに、市貸与の職員の制服について、事務服の必要性についてお聞かせください。
3月、6月に、私は財政状況が非常に厳しいという質問をさせていただきました。その中で市長も、私も同じ認識でありますというご答弁をいただきました。その中で特に具体的にこうという提案をしておりませんでしたので、今回はその具体的な提案をさせていただきます。数字を見ると、確かに細かいかもしれないんですけれども、こういったことは本当に積み重ねだと考えておりますので、ぜひご検討いただき、前向きなご答弁をいただければと思います。
この事務服に関してですけれども、今現在、職員の皆さんが市から貸与されている紺色の制服でございます。こちらはペットボトルの再利用でつくられたものでございまして、1着1万6,300円かかっているというお話でございます。今現在、約1,400名の事務職の職員の方が大体お持ちなのではないか。それにプラスいたしまして、これは制服ではないんですけれども、女性の職員の方が着ていらっしゃる水色の夏服のシャツ、ブラウスと言うんでしょうか、そちらが1着約5,000円、人数は今現在恐らく368名の方がこちらを貸与されているのではないかというお話をいただきました。実際は洋服ですから、貸与といっても1度着たものをまた返して別の方が着るということはありません。ですから、この制服に関しては、もうすべてが市から貸与というよりは支給という形になっている状況でございます。
制服というのは、毎年毎年お配りする形ではないですから、今まで確かに1度もらった方が若干サイズが合わなくなって新しいものをいただくとか、破れてしまったので新しいものという形で、恐らく毎年毎年ではなく、定期的にというか、ある一定の時期になってからまたお願いするという形になると思うんですけれども、少なくとも今までの合計金額で1万6,300円掛ける事務職員の方1,400名ということになりますと約2,282万円、女性の方の5,000円のブラウスの方を計算しますと184万円、トータルで約2,500万円が今までにこの事務服で使われてきたということになります。
現状を見てみますと、いろんな部署の方、特に今は夏の時期ですので、冬服のようなあの制服を着ていらっしゃる方はほとんど見受けられません。座席の後ろのところにかけていらっしゃるのをよく見ますけれども、余り着ていらっしゃる方はいないのではないか。現状を聞いてみますと、福祉士の方は訪問するときに必ず着ていくという話を聞きました。あと、辞令交付のときには必ず着る。公式、フォーマルな場では着るというのが一応決まっているそうです。しかしながら、そうでない、実際は着ていない方の方が多いのが現状ではないでしょうか。
6月の一般質問の中で、若林議員の名札の質問で加島助役がこれからやっていきますというようなご答弁をされました。これは黒木議員、そして大西議員が今まで何回も何回も質問をされた成果でもあると思っております。その名札がつくことによって、職員と市民の区別というのはつくと私は考えております。それによって制服を着なければならない理由の1つはなくなるのではないでしょうか。
1着にかかるコストを考えても、この制服はやはり削減の対象になるのではないかというふうに思います。市民の方から見て余りにも派手だとか、そういったものは控えていかなければならないと思いますので、華美なものはだめであるというようなルールを明確化することによって、この制服の廃止というのをぜひとも進めていただきたいというふうに思うんですが、市長の見解をお聞かせください。

◎市長(寺田和雄) お答えをいたします。
まず最初に、職員の制服の関係ですが、これはまた担当の方からの補足もあるかもしれませんが、前回、私は職員に東京都でやっているように名札を首から下げてもらう。あれはちょっとやりようによると囚人みたいなイメージもなきにしもあらずですけれども、そうではなくて名札をつけてもらうということで対応するということで今準備をしてもらっているわけであります。
ただ、職種によっては首から下げていたのでは仕事にならないというのもあろうと思うんですね。学校の給食とか何かあると思いますが、そういうところは名札でやってもらうとか、いろんな工夫は必要だと思います。そういうことをやった暁には、私は制服はもうやめていいんじゃないかということを申し上げています。ですから、今、そういう方向で検討してもらっております。
ただ、やはりそれも部署によっては、全く要らないかどうかとなると、そうもいかないところもあろうかと思いますね。対外的に市民が見て、どういう人かということがわかるということが昨今の安全安心という関係からいっても大事な場合もあろうかと思いますが、それらはひとつそれぞれ検討してもらいながら、大筋としては制服は廃止をするということでやってもらうというふうに既に指示をしているところであります。いずれこれはそういう方向でやりたいと思っております。

◆3番(新井克尚) まず、職員の制服に関してなんですけれども、担当の方に聞いたところ、まだそういうお話はないというようなことだったと思うんですけれども、それで方向性としては話は、ちょっとそういう方向もあるかもしれないけれども、もしやるのであれば対応できますというような打ち合わせがあったものですから、今回質問として取り上げさせていただいた経緯がございます。やることがわかっているのであれば、質問する必要はありませんので、一応やることがわかりましたので、今回これはもうご答弁は必要ありませんので、ありがとうございます。

◎市長(寺田和雄) 制服の関係は、さまざまな経費の見直しを今やっておりますし、そういう点で私も常々いずれこれは廃止をした方がいいかなというふうな気持ちでありましたけれども、たまたま新井さんから質問の通告がありましたから、じゃ、この際、やめたらどうかということを担当の部長に指示した、こういうことでありますので、これから具体的になっていくというふうに思います。

◆3番(新井克尚)  次に、職員の電話の対応について、電話応対マニュアルについてお伺いをいたします。
私もいろんな部署の方に電話をいたします。その際、担当課はさすがに電話をとった際に言ってくださるんですけれども、とられたご本人のお名前はなかなか出てこないという印象を持っております。もちろん全部の部署、全部の方ではありません。何々でございますとこたえられる方もいらっしゃいますけれども、どちらかというとお名前を言われない方の方が多いのではないかと思います。
マニュアルがあるのかというお話を確認したんですけれども、特に名前を名乗るということは決められていないというお話でした。やはり仕事に責任を持つという観点から考えても、この電話をとったときに名前を名乗るというのは非常に重要なのではないかというふうに私は考えます。ですから、課の次にとったご本人の名前を言うようにマニュアル化して、そして全職員の皆さんに徹底するべきじゃないかというふうに考えますが、市長のご見解をお聞かせください。

◎市長(寺田和雄)  それから、電話の応対の関係ですが、これはやはり原則は何々課のだれですということを言ってもらうというのが一番大事だと思っておりますから、一層徹底をしてまいりたいと思いますが、恐らく職員の意識としては、何々課ですと特に個人の名前を言わないというのは、自分の名前を言うよりも、その仕事そのものは課全体、組織としてやっているという意味で、感じて個人を押し出すことにちゅうちょをしている部分もあるのかなという気はするわけであります。
しかし、これらはできるだけ名乗ってもらう方がいいだろう。接遇の中でも、そういう指導をしていると思いますけれども、一層なお十分、場合によってはマニュアルをつくるとか、そういうことで対応してもらいたいと思っております。

◆3番(新井克尚)  電話の応対マニュアルなんですけれども、できるだけというようなお答えでした。これはできれば100%やった方がいいのではないかなというふうにも思います。だれが電話をとってくださったのかわからないので、電話が切れた後に、だれがとってくださったかわからなかったから、結局またたらい回しにされてしまったとか、そういった問題点を解決するのは、やはりどなたが電話をとられて対応されたのかが明確にならなければ、解決できない問題であると私は思います。
あのとき、電話をとられた方がこういうふうにおっしゃっていたんですが、ええっとだれでしょう、済みません、わかりませんでは、これはやっぱり市民サービスとしてはよろしくないのではないかなと。こういったことを解決していくためにも、電話の応対マニュアルに関してはできるだけではなく、こちらは100%やっていただきたいと思うんですけれども、そちらに関してはいかがでしょうか。

◎市長(寺田和雄)  それから、電話の応対ですが、どういうふうにやるかは専門家も入れて、接遇の研修などもやっておりますので、そういう点で十分検討してもらおうというふうに思います。原則は、やはり名前を言うことなんだろうと、私もそう思います。

◎助役(加島保路) 電話対応マニュアルについてお答え申し上げます。
町田市では、さわやか窓口を推進していくために、1995年「接遇の心得」を作成して各課に配付いたしたところでございます。「接遇の心得」の中で電話の受け方として、課名と係名を名乗るように今までは指導してきたところでございます。
新規採用職員の研修の中で電話のマナーとして、電話を受けたときに職場名、名前を名乗る、電話の締めくくりのあいさつで職場名と名前を名乗るように指導しているところでございます。常日ごろから市民へ親切な応対を心がけるために、身だしなみ、言葉遣い、あいさつ等接遇の基本を指導しているところでございます。今後一層親切な行政を推進するため、電話のマナーとして課名と係名、名前を伝えるというふうに「接遇の心得」を作成して徹底を図っていきたいと思います。
名前については、最初に受けても、部署が変わって最終的な判断をするところに行ったときに、初めて対応した人の名前がわかればいいものだと思いますので、最後にだれだれが承りましたというような答え方が一番いいと思っております。東京都でも、そういうようなマニュアルをつくってやってきたところでございますが、徹底率は非常に悪くて、どのようにしたら徹底するかというのがこれからの課題であるというふうに思っております。

◆3番(新井克尚) 電話の応対について、東京都の例をお話しいただきましたけれども、やはり名前を名乗ると、名札の件でもこれは出た話だと思うんですけれども、個人に対して嫌がらせが来たりとか、そういった不安も恐らく職員の方は持たれるんじゃないかなという気はいたします。
確かに、こういったところを解決しない限りは難しい部分もあるかもしれませんが、いろいろ調べまして、鳥取県の境港市さんの方で、そういった嫌がらせなどに対するマニュアルというのを、やはり課でこういうのは断固として対応していくんだというのをつくっていらっしゃいます。優位な立場で対応するとか、毅然とした対応をするとか、対応状況の記録、証拠化をするとか、そういった形で職員にそういった嫌がらせとか暴力行為につながるようなことがないようなシステムをしっかりとつくっていけば、私はこの名前を名乗るというのも全く問題なく進められるのではないかというふうに思います。

◆3番(新井克尚)  電話の応対マニュアルに関しては、今後また徹底をしていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。

◆3番(新井克尚)  最後に、第3番目、議会への根回しについて、市長は議会に対して根回しが必要と考えるか、現状なども含め、市長の見解をお聞かせください。
これは、ぎょうせい発行「月刊ガバナンス」、本年の第8号に鳥取県の片山知事が投稿をされていらっしゃいました。投稿というか、コメントが載っておりました。その文を読ませていただきたいと思います。「首長と議会が一輪車になってはいけない」というタイトルでございます。
首長と議員の双方が直接選挙により選出されるわが国地方自治制度において、両者の関係はしばしば車の両輪にたとえられる。ただ、その意味を取り違えた俗説もまかり通っているのでよく注意しなければならない。例えば、車の両輪なのだから、首長と議会との間に政策を巡って異論や対立があってはならないとされる。だとすると両者は常に意見を同じくし、ぴったりと一致していなくてはならないから、公開の議場で異なる意見をぶつけ合うようなことは避けることになる。まして提出議案に「ケチ」をつけられることがあってはならないので、いきおい議会が召集される前に同意を取り付けておくことになる。
かくして事前の根回しが横行し、物事は総じて水面下の調整で決められる。その結果、本来最も大切な議場でのやりとりは、シナリオどおりの形骸化したものとなる。中には質問と答弁とをあらかじめすりあわせをしておいて、それを両者が読みあうというとんでもない議会もあると聞く。
地方の自立が求められている今日、こうしたみっともない議会運営は改めるべきである。それは、オープンな場で多様な意見や考えを調整し、合意形成することを使命とする議会の本質からほど遠いし、無様なやりとりに住民はウンザリしてそっぽを向くだろうからである。
こんなことになってしまった原因の一つが、まさしく「車の両輪」の意味の解釈誤りである。車の両輪だから考えを一致させなければならないとするところに基本的な間違いがある。首長と議会という二つの車輪がぴったり一致するとそれは一輪車にほかならず、安定感に欠けることは実物の一輪車を見てみれば容易に了解される。着実に前に進むためには、両輪の間に適度な間隔が必要であり、それが首長と議会との間の異論や緊張感にほかならない。両者が公開の議場で真剣に異論をぶつけ合う中から、より良い結論が導かれるのが本来の車の両輪の姿である。
そんな理想的なことをいっていたのでは、議案は無傷ですまないのではないかと心配する人もいる。もちろん修正や否決はあっていい。首長が提出した議案が常に最良だとは限らないし、議員の議論の中からより良い案が出てくる可能性は十二分にある。
世の首長は総じて議案の修正や否決を不名誉と受け取り、こけんにかかわることだと思っている。しかしそれは明らかに誤りである。首長の提出する案が常に欠陥がないのなら、それを審議する議会はそもそも不必要ではないか。議会がなぜ存在しているのか、その存在意義をあらためて認識しておくべきであろう。
鳥取県議会では議案の修正など珍しい出来事ではない。条例案をものの見事に否決されたこともある。さらに議員立法にも積極的である。しかし、だからといって議会と筆者との間に険しい対立があるわけではないし、まして不信任に至ることもない。互いに是々非々の立場で臨み、公開の場で堂々と議論する中から最良の結論に至ろうとしているだけである。
地方議会はすべからく地方自治法が想定している本来の議会運営をめざすべきである。それは首長と議会が一輪車ではなく真に車の両輪となることである。
こういった投稿でございました。
うちの会派に市長及び助役もしくは担当部局の方が、これこれこうしてくださいと言いに来たことはありませんので、実際にされているかどうかがわかりませんので、ぜひここは確認をさせていただければと思います。市長を含め助役、担当部局の方が議会に対して本会議場の外で根回しを実際にしていたのかどうか、まず1点でございます。
2点目は、これから先、根回しをするつもりがあるのかどうか。これが2点目でございます。
最後に、3点目なんですけれども、片山知事が就任時に掲げた改革の1つが県議会の活性化でございました。それまでの事前の根回しをすべて廃止し、議会にオープンな議論を保障する場であることを求めました。答弁書に目を落とすのではなく、質問者をしっかりと見据え、自分の言葉で答える片山スタイルに県議会側も変わっていきました。これは町田市長の方が先に進められていることかもしれません。
知事就任後、初めて臨んだ県議会で片山知事は「私が提案した議案を修正してもらっても構わないし、否決してもらっても構わない」と切り出しました。かわいげがないと反発した議会も、知事に触発されたのか、次々に議員提出議案を出し始めています。議員同士の論戦も活発化し、片山知事が理想とする姿に向け大きく変わりつつあるそうです。まさしく議会のあるべき方向はこれなのではないかと私は思います。
今、町田の議会、一般質問も本当に多くなってまいりました。議員提出議案でも、議員同士が質問して、そして答える。議会が活性化をしている、私はそんな実感をしております。改選したすぐ3月定例会では、わかば保育園の条例案も否決されました。これぞ議会ではないかと思っておる中で、もっともっと活性化するためにはどうしたらいいのか。それを確認させていただくためにも、ぜひとも市長のご見解をお聞かせいただければと思います。
最後の3点目、条例案や予算案に修正などが必要であるとしたら、附帯決議や修正案または否決という選択肢も権利として認められていますが、どこの会派からでも、おかしいと思えば、予算の修正案や附帯決議が出るのは市長も当然のことと受けとめていらっしゃるかどうか。そして、議員から条例案が出された場合、これを提案することについてはどう思われていらっしゃるのか、確認を含めてお聞かせをいただければと思います。
以上で私の壇上からの質問を終わります。

◎市長(寺田和雄)  それから、最後に議会に対する根回しというんですが、私は率直に言って根回しという言葉は好きじゃないんですよ。何か日本人社会の特有なこととして、日本人の行う根回しというのは、外国人の中でもちょっと特殊に見られているというふうにも言われるわけでありますから、いわゆる通俗的な意味での根回しというのは、私自身も好きなところではございません。
ただ、重要な案件を提出する際に、やはり我々提出者側としても、いろんな状況を把握するということは当然だと思うんですね。そういうことと同じに、いきなりぶつけていくということがいいのかどうかということもあろうと思うんです。
ですから、根回しという言い方じゃないけれども、可能な限りいろいろな情報やご意見をいただく。そういうものを生かしながら、できるだけ完璧に近いものをまとめていくということは、当然提出者としては必要なことだというふうに思っておりますから、そういう意味で必要な、いわば情報のキャッチとか、あるいは内部の検討をそれによってさらに進めるとか、そういうことはこれからもあっていいというふうに思いますし、また、そういうことによって行政がますます円滑に推進されていくということになるんだろうというふうに思います。
片山知事のお話がありましたが、私も片山知事さんはお会いしたこともないから余りよくわかりませんが、時々新聞、テレビなどでも拝見をいたしまして、なかなか斬新なご意見を出す知事さんだなというふうに思っておりますが、たしか片山知事さんあたりだったんでしょうか、知事会の会長は今度は何か順番制みたいなのではなくて、投票で決めようじゃないかという大変威勢のいいことをぶちましたけれども、結果的にはやっぱり何となしに投票ではない形で選出をされたようであります。
事ほどさように、やはり時に勇ましくぶつというのも、我々も時にやりたいこともありますけれども、やはりそれがちょっと奇異な感じになってしまっても、何か浮いた形になってしまうわけでありますから、その辺は注意をしなければいかぬところだろうというふうに思います。いずれにしましても、いわゆる通俗的な意味での根回しというのはできるだけ回避をしていくということは、また、そのことによって議会の方も活発な議論が起きるということは大事なことだというふうに思っております。
ただ、もう1つ私はいつも思うんですが、さまざまな事柄について議員さんから私どもへ考え方を聞かれる。我々も、それに答える。ほとんどその関係だけしかないんですね。ですから、1つの事柄に賛成の議員さんに対してもお答えをするし、反対の議員さんにもお答えをする。私ども執行者の立場からいくと、反対している議員さんと賛成している議員さんと両方でもっとしっかり議論をしてもらったらどうか。つまり、議会内の議論が不足なんじゃないかというときも時にはあるんです。我々との議論ではなくて、ぜひ議会の中の議論もひとつ十分お願いをしたいというふうに思います。
私の方からは以上でありまして、その他は担当の方からお答え申し上げます。

◆3番(新井克尚)  最後に、議会への根回しについてでございます。市長は、根回しという言葉は好きじゃないと。ただ、重要な案件を提出するときは、そういったことも考えられるというような趣旨のお話をいただいたと思うんですけれども、重要な案件を提出するときは、どういった形で実行されるのかというのがちょっとはっきりわかればなというふうに思います。
全員協議会を開いて事前に全議員に相談をする形をとるのか、それとも特定の会派、特定の議員にそういったことをするのか、そこがやはり明確にならないと、私はいけないのではないかなと。できれば市民の方に一番わかりやすいのは、議場で発言をして議事録に残すというのが私はベストだというふうに考えますけれども、とりあえず今の市長のご答弁の中にありました中で、どういう形でやられるのかというのをお答えがいただければと思います。よろしくお願いいたします。

◎市長(寺田和雄) 我々がいろいろと提案をするものは、例えばある場所の道路の問題とか、あるいは橋の問題とか、往々にしてそういうような場合には、やはりその付近の議員さんに一言ちょっとお話をしてご意見を聞いておくとか、これは当然のことだというふうに私は思っているんですよね。これを根回しだと言われると、ちょっと困るなというふうに思うんです。
ですから、我々がやっている努力は、市長以下担当の職員まで、そういうようなことでいろいろ事業を計画し、進めているということでありますから、どういうふうにやっているのかというと、そういうことでやっているつもりですというふうなことでしか言いようがないんですね。ある部分について、この会派だけ、このことについてどうかというようなことはやったことはございませんし、そういうことでご理解をいただきたいと思います。

◆3番(新井克尚) ということは、その重要な案件というのは、特に地元の議員さん等に地元のことで何か進めるときに説明をするという解釈でよろしかったでしょうか。それ以外には特にございませんでしょうか。

◎市長(寺田和雄) 例えば相原の駅を大変なお金をかけて改築をするというふうなときには、もともとそういう要望は、どちらかというと相原地域の議員さんから要望があり、そして私の方も、こういう形でじゃ今度予算を出すからよろしくというふうなお話は、これは儀礼上、その地域の方々にお話をする。えてしてそういうものが多いんじゃないかと思うんですね。あとは議員さんと個人的にいろいろ市政の話をするときに、特に意識してじゃないけれども、いろんなお話をするということはあるにしても、どこかこそこそとこうやるということ、そんなことはないわけであります。

◆3番(新井克尚) ということは、例えば条例案、予算案が否決されそうだとか、附帯意見がつきそうだとか、そういったときに、ちょっとそれはやめてくれというようなことは今までもなかったし、これからもないということで確認をさせていただいてよろしいということでしょうか。

◎市長(寺田和雄) 私はよくわかりません。

◆3番(新井克尚) いや、市長がどう思われるかを率直にお答えいただければと思います。例えばちょっと議会の方で、これは雲行きが悪いんじゃないかなというようなことになったときに、別にそれは構いませんよ。議会の中でどうぞ議論してください。出てきたものは、私はすべて受けとめますからという姿勢でいらっしゃるのか、いや、やっぱりその辺は困りますから、事前にちょっと打ち合わせをしたいというふうに考えていらっしゃるのか、その辺の市長の意思をご確認させていただければと思うんですけれども、よろしくお願いいたします。

◎市長(寺田和雄) 何も市政を無理に混乱をさせて進めるということは、これは必要のないわけでありますから、避けていかなきゃいかぬことでありますから、可能な限り各方面のご意見はお伺いをするということはあります。それを、どういうふうに言ったらいいんでしょうか、根回しだということではないというふうに思うわけですから、できるだけ平場の議論でやるということが大事だと思っています。

◆3番(新井克尚) 平場のところで議論をする、これは私も一番大事であると考えております。できれば市民も入れる、傍聴ができる全員協議会、ただ、それは議事録が残らない場所でもありますから、できる限りの説明は、できれば私は議場でやっていただくのが一番いいのかなというふうに思いまして、今回こういった質問をさせていただきました。
一番最後に、議員から条例などを提出してくるということに関して、市長はどう思われますかという質問にお答えがなかったので、率直にお答えをいただければと思います。よろしくお願いいたします。

◎市長(寺田和雄) 一般論として、我が国の国も含めてなんでしょうけれども、議会は議員側からの提案が少ないということが通常言われておりました。アメリカあたりは議員がどんどん提案をするということ。しかし、それは人材を含めて提案できるような対応をしっかりと議員さんの周りに固めているということで議員提出ができる、こういうことなんだろうと思うんですけれども、私は議会の中でいろいろな提案が出てくるということは結構なことだというふうに思っておりますから、どうぞご遠慮なくやっていただきたいと思います。

◆3番(新井克尚) 私も当選をしてやっと1年半がたちまして、議会、いろいろわかってきた部分もありますけれども、まだまだ未熟な点がございます。しっかりと勉強して、今の市長のご答弁にありましたように、議会がより活性化していくためにも、微力ながら頑張っていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。

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