議会報告

[議会報告]平成25年7月臨時会 – 風疹ワクチンについて

[平成25年 7月臨時会(第1回)-07月08日-01号]

風疹ワクチンについて

◆14番(新井克尚) 平成25年第2回町田市議会定例会、6月28日に議決されました修正されたほうの案に反対の立場で、一般会計補正予算原案に賛成の立場で討論をいたします。
この第2回定例会におきまして、担当の答弁を聞いて、私は納得をしておりました。しかし、最終本会議表決のときの賛成討論に違和感を感じました。接種抑制のために自己負担をやっているということを行政担当者が答えたかのような討論であったからであります。間違えないように、実際、その討論を引用いたしますと、実際、担当者の話を聞くと、ワクチン不足のおそれがあるので、負担割合を設定することで接種抑制をする旨の話、それから、本来は抗体検査で不要な人は接種が必要ないことを伺いました。つまり、無料にすると、受けたいという人が殺到してすぐに供給が追いつかなくなってしまうから、高くしておけば払えない人は受けなくなるという発想です。
予防接種の受益者が接種者という発想自体が行政のワクチンに対する認識の、私から言わせれば貧困さを物語っているというふうに受け取れます。また、金額を高くすればそのお金を支払えない、支払いたくない人が接種を受けないから接種抑制を行うことができる、このようなことも持っている金銭の多寡によって接種するしないを切っていく、このような発想は私は信じがたい発想であると認識しております。
それを前提に、ワクチン不足と接種の推進というのは、これは別次元の話として切り分けて議論する必要があると認識しておりますということで修正案に賛成をされたわけであります。
では、実際、担当者がどのような答弁をしていたのか、これも本会議の録画中継から拾ってまいりました。自己負担について、ほかの任意予防接種について、接種費用の半額程度を、予防接種の場合、肺炎球菌の場合、それとの整合性やバランスの話、そして、このワクチンはもともと定期予防接種に使われているということ、もともと風疹単独のワクチンは流通量が少ないということ、また、まずMRワクチンを使うということが前提になるということの後に、本当に必要な人が接種をしていただく必要があるので、そういう意味でもある程度の自己負担をしていただくのは適切であると考えましたと答弁をされていました。
では、「実際、担当者の話を聞くと」という前提で始まったあの討論は何だったのでしょうか。見てみますと、29番議員の質疑の中で、そう思えるという言葉がありました。中継をそのまま読み上げますと、MRワクチンが足りなくなる可能性について部長が答弁されていました。町田市はそこまで見込んで、できるだけ受けさせないために自己負担制度を入れたくなかったと解釈できるんですよね。さっきの答弁から聞きますと。
修正案の提出者の質疑から引用して、それがあたかも実際担当者の答弁であるかのような討論が前提となって、この修正案が1票差で可決をされたというのは本当に残念でなりません。
私は、命を守る政治か、それとも見て見ぬふりをする政治か、本当に必要な方の命を守るために、そしてこの目的の緊急性をしっかりと確保するために、修正されたほうの案に反対、そして一般会計補正予算(第1号)に賛成の立場で討論といたします。

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