庁舎移転の条例案が提案された時に「今の市役所は防災の拠点としては不安があるから、庁舎を建て直す」と担当者が説明をし、それに対して私は「災害はいつ起きるかわからない。建設までに5年以上かかる庁舎が、防災の拠点を理由に移転というのは理屈が合わない。まずは防災センターを別に造り、災害に対応できる体制を整えるべき」という考えを持ち、移転案には反対を致しました。
確かに正確な情報収集や他の自治体との連携など、防災センターを整備することも必要ですが、それよりも大事なのが実際に災害が起きたときに、市民の力をどこまで引き出し救助活動を行えるかです。私は地元消防団にも所属しておりますので、消防署が行う班長講習会などにも参加をしますが、そこで紹介されるのが「簡易救助資機材」という、主に人命救助などに使われる機材です。
太いワイヤーを切ることができるもの、ハンマー式のコンクリートを砕く機材等が入っており、災害時には活躍が期待できますが、置いてあるのは各消防署、そして簡易なものが小学校の倉庫にある、ということでした。これを各地域に分散している消防団の詰め所、そして各町内会自治会の防災倉庫に配備するべきと昨年9月議会で提案。「検討をする」というそこまで前向きな返答をいただくことはできませんでしたが、今後も引き続き、皆さんが安心して暮らせる街づくりのために、主張をし続けたいと思います。
まずお伝えしたいのは、有料化自体は反対ではありません。有料化する前は、同じ税金を払っておきながら、しっかり分別している人よりもそうでない人が得をする制度でしたから、分別すればするほど負担が減るということは間違っていないからです。
ではなぜ昨年3月議会では反対をしたのか。それは、有料化によって得られる「財源が何に使われるか明確ではない」ということ、「必ず起こる不法投棄の問題をどのように解決するのか」についても具体的な案がでていないこと、「先に生ゴミをリサイクルする制度を確立してから有料化すべき」と考えていましたが、今までと同じような案しかでてこなかったことなどがその理由です。
まず有料化ありきではなく、しっかりと体制を整えてからやるべきだと思います。市民に対する説明も、不十分な状態。なぜ杉並区に比べて高い料金なのか、よくわからないという声も聞こえてきます。こういった説明責任を果たさずして条例案が可決されたことは非常に残念ですが、可決をされたので、その後どうするかを残り6月・9月・12月の議会で唯一、私はこの問題を質問で取り上げました。
まだまだ解決すべき課題はたくさんあります。これからも皆さんからの声をいただきながら、主張をし続けていきたいと思います。
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