議会報告

[議会報告]平成14年臨時会 – わかば保育園について

平成14年 臨時会(第1回)町田市議会会議録第9号 4月30日(火曜日)
第58号議案 町田市立保育園設置条例の一部を改正する条例

◆3番(新井克尚)
第58号議案 町田市立保育園設置条例の一部を改正する条例に関して、2点ほど質疑をいたします。
3月定例会におきまして、この58号議案と日付以外全く同じ内容である30号議案が否決されました。私も反対の立場にあった1人でございます。その理由の1つ、実績も実態も持たない公的社会福祉法人に委託をするプロセスに納得がいっていないからであります。
他の自治体の委託先選定の例を見ますと、三鷹市では市立東台保育園の運営委託先を選定する際に、応募事業者に対して一定の基準を示し、運営の提案を受けるプロポーザル方式を取り入れ、一体どのような運営を行うのかを審査しております。例えば保育内容はもちろんのこと、職員の経歴やその配置に至るまでを審査の対象とし、実際に経営をしている保育園があればその状況を視察し、約8カ月近くの期間をかけ、最も適切であると思われる団体に委託を決めているのであります。
今回、委託先に指定されているこの社会福祉法人町田市福祉サービス協会には、保育を経験された正規職員の方や同じく経験を持った職員の方を採用されているという話も聞いてはおります。しかし、この町田市福祉サービス協会の前身は、財団法人町田市在宅福祉サービス公社という保育を含め子供の成長を支援する福祉を全く経験をしていない団体であり、いわば寄せ集めの団体であります。4月1日の時点で一体どのような保育内容で、どのような運営をするのかがわからない人たちに、保育の経験を持つ人をそろえているからという理由で子供たちを預けるというのは、私は納得がいきません。しかし、今回全く変わらない内容でこの議案が提出されました。
そこで、2点ほどお伺いをいたします。
第1点は、前回の30号議案が否決されたことに関して、どのような認識を持たれているのか。
そして第2点、なぜこういった審査の方法をせず、1度否決された委託先である町田市福祉サービス協会が妥当であると判断をしたのか。
以上2点でございます。よろしくお願いいたします。

◎助役(高山讓二)
今、ご指摘をいただきました58号議案の3月定例会の経過を踏まえてのことでございますが、先ほど提案説明でもお話しさせていただきました。数項目にわたる反対討論もいただきました。これらの点について、私どもは真摯に受けとめながら改善できる点は改善をさせていただく、こういうお話をさせていただきました。
まず、子供さんを預かる保育園として安心して預けられるシステム、29年間直営でやってまいりました。それを法人というところに移管をしていくに当たって、保護者を含め、子供さんを含め、保育士を含めて不安のないようにということが前提で、公共的な、こういう形で選ばせていただいたという説明をさせていただいております。それらの指摘を受け、それらについては、今後、次の段階で反映する努力をしていきたいと思っています。
さらに、ご指摘のございました三鷹の例もございます。確かに時間もかけてございます。町田市の場合も、家庭支援センターを4月1日から立ち上げる。2000年に24件の相談でございましたのが、2001年には70件と大幅に伸びている、こういう問題をとらえていくためにもということも含めてさせていただいている。ですから、今後のそういうことについて、選択については、いろいろな制度を利用し、より時間をかけながら、選択については十分そういうプロポーザル方式などを含めて検討していきたい、こう思っております。(「否決された認識のことはどうなっているのか、否決された認識のことを答えていないよ」と呼ぶ者あり)
最初にお話ししたつもりだったんですけれども、否決されたことに対しては、私どもも真摯に受けとめて反省もしながらも、現実的に4月1日から子供さんをお預かりしていく。こういった中で、あえてまたお願いをしているということで、この点につきましては非常にシビアに反省をしながら、現下の状況をご理解いただきたい、こう思っております。

◆3番(新井克尚)
ありがとうございます。
確認をしたいんですけれども、もしまたこういった形で公設民営が必要となったときの委託の仕方について、三鷹市のようにプロポーザル方式を導入するなど、委託先として複数の業者から提案を受け、そして審査をする、こういった考えをお持ちであるという認識でよろしいんでしょうか。

◎助役(高山讓二)
ご指摘の点につきましては、私どももいろいろな反省を踏まえながら、今後とも保育園の需要は強いと思っておりますので、そういう点で当然複数のことを考えながら応募をしていただいて、その中から最も適切な方を選んでいく、こういうシステムをとりたいと思っています。

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