平成16年 6月定例会(第2回)
町田市議会会議録第17号 6月28日(月曜日)
◆3番(新井克尚) 市民派クラブの一員として、第75号議案 (仮称)町田市立文学館建設工事請負契約について並びに第76号議案 (仮称)町田市立文学館建設空気調和設備請負契約についてに反対の立場で討論いたします。
今現在、さまざまな予算が見直されている中、この事業だけはなぜか見直されることもなく、予算、そしてこの条例案が提案をされております。市長は、議会において再三財政難であると答弁をしております。平成9年を境に毎年税収は減少の傾向にあり、3月定例会で提出された予算書では、市の収入の見込額が約619億円、昨年度の予算と比べても約7億6,000万円減少をしております。それに対して借金の残高は毎年ふえ続け、平成15年度の見込額で約742億円です。人口はふえ続けているのに税収は落ち込み、借金はなかなか減らない。この状況下で市の優先施策は一体何なのでしょうか。
私は決して文学、文化の振興が悪いと言っているわけではありません。そこまでの税金をかけなければ、文学の振興はできないのでしょうか。今回の約5億2,000万円をかけて箱物を整備しなければ、文学の振興はできないのか、完成後、毎年約7,000万円の経費をかけなければ文学の振興はできないのでしょうか。財政難であると市長も認識をしているのであれば、ほかの方法を選び、文学振興をすることもできると私は思います。我が会派市民派クラブは、文学振興のために総計11億の箱物をつくることは間違った選択であると考えます。
よって、この予算を凍結し、市民の税金の使い道を再度議論をするためにも、第75号議案並びに第76号議案に反対をいたします。
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