[ 平成20年 9月定例会(第3回)-09月16日-06号 ]
町田市体育施設の指定管理者の指定についての質疑
◆12番(新井克尚) 第88号議案 町田市体育施設の指定管理者の指定について、田中修一議員の関連で質疑をいたします。
まず、1つ目ですが、田中議員の質疑の中でプレゼンテーション10分、ヒアリング10分で十分なのかという質疑に対し、1、別に所管から話を聞く機会があるので問題ないという回答がありました。これは、5者なら5者すべてに同じ質問をしているのかどうか、お聞かせください。
2、個別に聞くことは、ある業者に質問をして、また、別の業者には特に聞かないということがもしあったとするならば、これは透明性に欠けるのではないかと考えますが、所管がこういった個別に聞く際に何か基準があるのかどうか、お聞かせください。
3、10分では余った団体もあったとのことでありました。町田市立総合体育館ほか2施設の指定管理者候補者選考におけるプレゼンテーション及びヒアリングについての通知に、時間割はプレゼンテーション10分間、ヒアリング10分間ですと記載されておりました。このように記載をされていれば、10分以内に押さえて準備をしてくるのは当然のことではないでしょうか。余らなかった団体のことは考えていないということなのでしょうか。例えば長野県の体育施設M-WAVEは、それぞれ30分ずつ確保していたそうですけれども、10分と決めた理由は何か、お聞かせください。
2、現在働いている職員さんについて、協定を結べるようにお願いをしていくというお話がありました。1、指定された業者は、そのことについて何も言わなかったのかどうか、確認をさせてください。
2、そのことについて前向きに対処をするといった業者がなかったかどうか、お聞かせください。
3、それぞれもしあった場合、評価の点数はどうなっているか、お聞かせください。
3番目に、評価項目に施設周辺住民や体育関係団体(町田市体育協会)等と良好な関係を保てるかとありますが、1、指定業者が行う総合体育館での自主事業において、フットサル教室やフィットネスプログラムなどがありますが、体育協会加盟の団体を活用するものとされているのかどうか、お聞かせください。
2、同じく三輪みどり山球場では、クーバー・コーチング・サッカー・スクールとありますが、これは協会加盟団体もしくは地域のスポーツ団体であるかどうか、お聞かせください。
3、他の業者で協会加盟団体で事業を行うという団体があったのかどうか、お聞かせください。
4、あった場合、それぞれ評価点の差はどうなっていたのか、お聞かせください。
以上、壇上よりの質疑といたします。
◎総務部長(渋谷友克) ただいまのご質疑にお答えをいたします。
大きく3つに分けてご質疑をちょうだいしたと思います。私のほうは、最初の問題に関してお答えをしたいと存じます。
プレゼンテーション10分、ヒアリング10分で十分なのかということに関してでございますけれども、所管から話を聞く機会があるから問題ないというふうに、そうそっけなく答えたつもりはないんですが、いろいろな事前の資料の配付、あるいは所管からその施設に対する考え方、あるいは指定管理に対する考え方、こういったようなものも含めて聞くことで総体を構成しているというふうに私自身は考えてご答弁申し上げたつもりでございました。
それで、5者なら5者すべてに同じ質問をされているのかどうかということでございますけれども、当然、視点となるような部分というのがありますので、類似の質問はございますけれども、あくまでも5者それぞれが業態、あるいはこれまでの実績等がそれぞれ異なるわけでございますし、また、事前にちょうだいする応募書類の内容も種々さまざまでございますので、ヒアリングは、そういうものをもとにしながら聞くという側面がございます。
したがいまして、全くすべて同じ質問を5者に対してしているという状況ではございません。そういう意味で、応募団体が出してこられる事前の計画書、あるいはプレゼンテーションの内容がおのずと異なりますので、あらかじめ所管のほうとして基準質問といったようなものは設けてございません。
それから、確かに事前の通知でヒアリング10分、プレゼンテーションも10分というようなことでご通知申し上げておりましたので、当然のことながら、応募者側としてみれば、それに合わせたような用意をされてきております。先ほど余った団体もあったというふうに申し上げましたのは、実際その場にいた身として、大変ゆっくり説明をしていながら余ってしまったり、一生懸命説明をされて盛りだくさんに説明をされたけれども、もうぎちぎちでやっと終わったというような団体、それぞれさまざまだったという意味で申し上げました。
それで、余らなかった団体に対して配慮がないのかということでございますが、今回につきましては、事前に10分、10分ということでお知らせ申し上げておりますので、平等の観点からも、その範囲の中でやっていただくということを前提にさせていただきました。
ただ、体育施設を最初にいたしまして、この後、今年度さまざまな施設の指定管理者について選考を行っていくわけでございます。その中で、その時間についても、いろいろ考えるべき点がもしあれば、今後に生かしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
◎文化スポーツ振興部長(荒木純生) それでは、現在働いている職員の雇用の継承のお尋ねについてお答えいたします。
先ほど私どものほうでは、体育施設の安定的な管理、継承といったことから、働いていた職員の経験とかノウハウが継承されるようにお話はさせていただきますということでお話しさせていただきました。
そこで、まず今回のご提案いたしました業者に、この辺の関係についての提案はなかったのかということですけれども、提案書の中に地域人材の積極的な活用といったことをあえて柱立てにしてご提案がされております。そういった意味での提案ということです。
それから、他の業者の関係ですけれども、地域人材の活用といった面については、多くの業者のほうが触れていたというふうには思っていますが、現在働いている職員を直接雇用継承するといったような具体的な提案といったものはなかったと思います。
それから、2点目で周辺住民や体育関係団体との良好な関係をということで、まず、今回の提案者、提案いたしました業者のほうの提案内容について、総合体育館の自主事業での内容についてですけれども、フットサル教室、それからフィットネスプログラムなど、企画の提案は確かにございます。ただ、それをどういった団体で運営していくかといったような内容についての提案はございません。
それから、クーバー・コーチング・サッカー・スクールという提案ですけれども、これはFIFAも採用しておりますコーチング技術の手法でございます。今現在、指定管理をやっている中でも、こういった技術を活用した教室を実施しているということから、このような提案がされているということです。
それから、あと体育協会等、こういった団体との事業を行うかどうかといったことで、他の業者を含めて提案があったかということですけれども、プレゼンテーションの中で地域のこういった団体と連携して積極的に事業を進めるといったことを主眼としたプレゼンテーションを行った団体はございました。
以上です。
◎総務部長(渋谷友克) 評点につきまして答弁が漏れておりました。失礼申し上げました。
大きく分けて2番目の中の評点の関係ですが、今回設定をいたしました評価項目の中では、現在働いている職員についての評点というのが項目としては特に設けられておりませんので、この辺については具体的な数字を申し上げることができません。
3番目のほうのいわゆる施設周辺住民、あるいは体育関係団体についての項目につきましては評点が分かれております。それで、ここの配点は15点でございました。15点のうち、11点という団体が1者、10点が3者、それから9点が1者という構成になっております。ちなみに、今回、候補者とされている団体につきましては10点ということでございました。
以上でございます。
◆12番(新井克尚) まず、一番初めに質疑をいたしましたプレゼンテーションとヒアリングの時間に関しては、今後見直す必要があれば見直していくというお話が出てまいりましたので、ぜひいろいろな指定管理について、この時間で本当に満たしているのかどうかというのを検討していただきたいとお願いをする次第です。
2番と3番についても、ちょっとかかわることなので質疑をしますが、評価の点数について、これが本当にこの評価の選定の基準表でいいのかどうかということをちょっと確認していきたいと思います。
指定業者が、フットサル教室やフィットネスプログラムなどで体育協会とか地域の団体かどうかというのがわからないというようなお話が出てまいりました。フットサルに関しては、市が全面的に支援をしてホームで体育館を使っている団体もあるわけでございまして、こういう団体ではないのかなというところは非常に気になるので、ヒアリング等でこういう点を聞かれたのかどうかというのがちょっとなぞなんですけれども、もしこれが別の団体だということになれば、例えばの話、阪神甲子園球場の中で読売ジャイアンツ傘下の団体が野球教室を行うようなものでして、やはり町田市をホームに一生懸命頑張ろうという団体を活用するのかどうかというのは、市として非常に大事なところになってくるのではないかというふうに思います。これは地域の活用についての点数配分、もっと重きを置かなければ、指名に参加する側も地元を重視しないプレゼンテーションを考えてくるのではないかというふうに考えます。
この選定の評価表を見ますと、法人等の事業遂行能力及び管理業務実績については掛ける2になっていて配点が30点、しかし、施設周辺住民や体育関係団体については掛ける1で15点、総合で評価をしまして、それぞれ加点をしていくわけですから、ここの部分は若干捨てても、ほかのところでたくさんとればいいのかなということになれば、地域の団体との交流はそんなに重きを置かなくても指定管理として指定される可能性があるというふうに考えるのであれば、指定管理をとろうとする側は、やはり地元の団体を重視しないということも、余り重視をしないという選択肢もあり得るということになってしまいますので、この点について、本当にこの選定のものでいいのかどうかということはちょっと聞きづらいので、選考基準を今後見直す考えがあるのかどうかということについてお聞かせをいただきたいと思います。
やはり選定する経過をすべて公開して、だれもが納得できる制度をつくっていかなきゃいけないというふうにも考えますので、そういった意味では、こういった情報をしっかりと公開した上で、選定の基準がどういう形である、このところに重きの配分を置いているぞということがわかる形にすべきだと思いますので、その見直す考えがあるかどうか、お聞かせをください。お願いします。
◎総務部長(渋谷友克) ただいまのご質疑でございますが、選考基準を今後見直す考え方はあるのかというご質疑でございます。
ただいま新井議員さんのほうからいろいろお話をいただきましたが、選考基準というのは、まず基礎となる、本当に基本的なパターンとしての基準があって、それに各指定管理の対象となる施設ごとにいろいろな特徴がございますので、これを新たに加えていくという形でつくられております。
ご指摘のように、配分については、その施設を方向性としてどういう方向に持っていきたいかという視点も加えながら、点数配分等を決めていくわけでございますので、全く固定したということではございません。したがいまして、今後の指定管理の選考に当たって、内容を変更していくということは十分あり得ることだと思います。あくまでも、こういう施設については、こういう選考基準で全部決まっているということではなく、その時々の状況、当然社会状況等も反映されるべき話であろうと思いますし、これは将来にわたる話も含めて申し上げますが、当然変更はあり得るのだろうというふうに考えております。
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