[ 平成19年 6月定例会(第2回)-06月13日-02号 ]
1、市制施行50周年記念に向けて
2、バウチャー制度の活用法について
3、踏切の安全性確保について
◆12番(新井克尚) 通告に基づき、一般質問を行います。
項目番号1、市制施行50周年記念に向けて。
50周年記念事業として郷土かるたを作成してはどうか。
本日、資料を添付させていただきました。「〜全国の郷土かるた〜」、東京都内だけでもかなりの数があります。そして、神奈川県では横浜市でも、横浜市の中で瀬谷区、泉区、栄区、港北区、西区など、本当に細かい単位でこういった郷土かるたがつくられている。
そして、下のグラフですが、「都道府県別リスト数」というのも添付をさせていただきました。こういった形で、全国でこの自分たちの郷土をより深く知ろうというものがつくられております。特に有名なのが、このグラフでも飛び抜けて群馬県が多いという形になっておりますけれども、上毛カルタというのが有名だというお話でございます。
私の所属している消防団に群馬県出身の団員がおりまして、この頭の「浅間のいたずら」と言ったところ、すぐに「鬼の押出し」と返ってまいりました。実際、学校の授業等でも、こういった郷土かるたを使い、自分たちの地元のことを知って、それが郷土愛にさらにつながってくるということで、この郷土かるたは有効に活用されているということでございました。
市長がこの町田市の市長になられる前にいらっしゃいました港北区も、もちろん例外ではなく、こういったすばらしい取り組みをやられていたようでございます。区民の方から、こういった形で港北区のかるたの中身を、絵とかも募集をして、それで入賞作品を選ぶというような形で、市民参加でこういう郷土かるたをつくるということは、非常に自分たちの町を知ることにもつながり、それが最終的には郷土愛につながるということになりますので、この50周年記念、市民参加で郷土かるたをつくれればすばらしいのではないかという提案でございます。
実際この町田市において、平成2年に市民大学HATSで計画があったようでありますけれども、担当課の方に連絡をしたところ、町田に郷土かるたはありませんということでしたので、ぜひご検討いただければと思います。
項目番号2、バウチャー制度の活用法について。
平成16年3月の定例会で1度、私はこのバウチャー制度について質問をさせていただきました。そのときの内容は、私学、公立関係なく、各家庭にバウチャーというクーポンを発行して、自分が通わせたいと思う学校にそのバウチャーが集まり、そこにそのバウチャー分の補助金を出す、こういう制度が今検討されているということで提案をさせていただきました。
また、この前の3月の定例会では、川畑一隆議員の方からも、このバウチャー制度に関しての提案がございましたけれども、今回の提案に関しては、実際に今埼玉県が行っているバウチャー制度についてでございます。
バウチャー制度の活用法について、1つの可能性として埼玉県が行っているようなバウチャー制度を参考にし、導入すべきと考えるがいかがかということでございますけれども、埼玉県では私立の高等学校に父母負担軽減事業ということでバウチャーを発行しております。県民の貴重な税金によって事業実施をしていることを明確に保護者に伝えられる。授業料の軽減のみで使用可能なものであり、補助金がほかの目的に使用される可能性がない、こういったメリットがあるということで活用をされております。
こういう1つの方向性、実際に行っている自治体もありますので、検討をしてみてはいかがかということでご見解をお聞かせください。
項目番号3、踏切の安全性確保についてでございます。
歩道が狭い踏切は安全性を確保するために、拡幅すべきと考える。関係機関と協議し改善すべきと考えるがいかがか。
これは実際に玉川学園前駅の新宿寄り側の鶴川5号踏切というところなんですけれども、車が2台交差をすると、歩道部分が非常に少ないので危ない。これは小田急と、恐らく土地的には玉川学園になるのかなと思うんですけれども、そこと協議をすることで、その踏切までの導入部分の歩道の部分も拡幅をした上で踏切全体を拡幅することができれば、車が相互に通行した上で、より歩行者の安全性を確保できるのではないか。これは実際に玉川学園にお住まいの方から、建設部の方にも要望書が出されているというお話を伺いました。
こういった踏切の安全性を確保することは非常に重要なことであるというふうに考えます。今回、鶴川5号踏切をまず実際の例として挙げましたけれども、市内にこういった類似の踏切があれば、同時に考えて、歩行者の安全性を確保すべきというふうに考えますけれども、いかがでしょうか、ご見解をお聞かせください。
以上、壇上よりの質問とさせていただきます。
◎市長(石阪丈一) 新井議員のご質問にお答えいたします。
「こうほくかるた」という例を出していただきまして、50周年についてご提案をいただきました。ありがとうございます。具体的なご質問項目につきましては、副市長及び担当の方からお答えを申し上げます。
以上です。
◎副市長(岩崎治孝) 項目1の市制施行50周年記念に向けての50周年記念事業として、郷土かるたを作成してはどうかについてお答えいたします。
この市制50周年記念事業では、市民協働事業として市民団体からの記念事業の提案を2007年7月から募集することとしてまいります。ご提案いただきました郷土かるたにつきましても、市制50周年記念事業の市民協働事業としてご提案していただき、市民団体や学校が中心となり、地域活動として活用できるよう検討してまいりたいというふうに考えております。
次に、項目2のバウチャー制度の活用についての1つの可能性として、埼玉県が行っているようなバウチャー制度を参考にし、導入すべきと考えるがいかがかについてお答えいたします。
ご指摘の埼玉県で行っている制度は、私立高校の保護者に対して補助金のかわりに修学支援券、いわゆるバウチャー制度を導入したものと認識しております。バウチャー制度そのものにつきましては、これまで川畑議員のご質問にもお答えしてきておるところでございますけれども、今後とも積極的に研究を進めていきたい、検討していきたいと思っております。
以上でございます。
◎建設部長(鷲北秀樹) 私の方からは、項目3、踏切の安全性確保についてについてお答え申し上げます。
議員ご指摘の鶴川5号踏切でございますけれども、これは玉川学園の正門前にある踏切でございます。この踏切部分を拡幅するためには、遮断機及び電気設備等の移設、あるいは用地の取得等、解決すべき問題が多くありますので、これらの問題を小田急電鉄株式会社及び学校法人玉川学園と協議を行ってまいりたいというふうに考えてございます。
それから、市全体の踏切についての関係でございますけれども、町田市の踏切については市内に12カ所ございます。踏切の改良事業につきましては、踏切ごとに問題点や地形等の条件が異なりますので、鉄道事業者や地権者との調整があるため、大変難しい事業ということでございますけれども、歩道部分の拡幅や周辺道路への交通量の分散化なども含めまして、どのようなことが有効なのか、検討してまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
◆12番(新井克尚) それぞれお答えをいただきました。
まず、踏切の件から、以前、同じく地元玉川学園から選出されていらっしゃいます黒木議員からも似たような質問があったというお話も聞いております。当時は、運輸省が踏切は基本的になくしていくという方向性があるために、広げること自体が余りよろしくないという考えを持っていらっしゃったということで、今は国土交通省が恐らく管轄になると思うんですけれども、その辺の基準がどのように変わってきたかわからないのですけれども、国とか、そういった権限を持つ行政機関の方向性として、今現在どういう状況なのかというのがあれば教えていただきたいというふうに思うんです。
◎建設部長(鷲北秀樹) 踏切をなくして鉄道立体の事業に関しましては、京王線等で現在進められておりますけれども、小田急線におきましては、今、計画があるのは新百合ケ丘までというふうになってございます。したがいまして、町田方面へはまだ当分の間、来ないという状況です。
今、国が設けました指針が4つございます。あかずの踏切、自動車交通量の著しく多い踏切、歩行者交通量が著しく多い踏切、それから歩道が狭隘な踏切、このいずれかに該当するものについては、何らかの措置を講じなさいというような指針がございますけれども、その指針に当たる部分が、現在、小田急線では4カ所ございます。この4カ所の踏切につきましては、小田急電鉄株式会社さんの方と協議をしながら、平成18年に歩道のカラー舗装化をしたというような実績もございます。いずれにしましても、国の指針等を参考に検討してまいりたいというふうに思っております。
以上です。
◆12番(新井克尚) 今のお話を伺いますと、以前、当時の運輸省が設定したものに比べれば大分緩くというか、実現性が高くなったのかなというふうに感じますので、ぜひ関係機関と協議の上、早期に解決をしていただきますようにお願いを申し上げます。
次に、バウチャー制度の活用法についてでございますけれども、積極的な研究をしてまいりたいというお話をいただきました。さまざまな形態があるとは思うんですけれども、この1つの形態に関しても、いろいろな方向性が恐らく見出せるのではないかというふうに思いますので、積極的な導入に向けてぜひ研究をしていただきたいというふうに思います。これについては特にコメントは必要ありません。
郷土かるたについてでございますけれども、こちらについても、市民からの提案で積極的にできればというお話、非常にありがたいお話をいただきました。最終的には、この郷土かるたを使って、市内の学校で対抗戦が行われたり、市民の大会が開かれたり、そういった形で活用されるとなお一層町田にお住まいの方が自分たちの町のことを知るきっかけになるのかなというふうにも思いますので、ぜひ市民参加でこのかるたを作成していただき、そして活用していただけるように今後進めていっていただきたいというふうに思います。これについては、特にもうお返事いただくこともありませんので、以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
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