議会報告

[議会報告]平成19年12月定例会 – 文学館の検証、年金記録、公立学校での学力向上の取り組みについて

[ 平成19年12月定例会(第4回)-12月05日-02号 ]

1、文学館開館より1年を受けての検証
2、年金記録について
3、公立学校での学力向上の取り組みについて

◆12番(新井克尚) 通告に基づき一般質問を行います。
表題1、文学館開館より1年を受けての検証。
当時所属をしていた会派、市民派クラブで、文学館は必要ないということで、議会での主張のほか、予算の修正案も提出をしてまいりました。残念ながら修正案は否決をされ、昨年の10月にオープンとなりました。オープンから1年が経過をいたしましたので、その検証を行うものです。
(1)年間の来場者数は何人だったか。平成16年の3月定例会において私は質疑をいたしましたが、当時の生涯学習部長は、来場者数の見込みは10万人、この人数はほぼ達すると答弁をしておりました。実際の来場者数をお聞かせください。
(2)ランニングコストはいくらかかったか。同じく年間7,000万円の見込みとの話でした。オープンから人件費、経費を合わせて幾らかかったのか、お聞かせください。
(3)計画開始から現在までを含めた検証は。当時の寺田市長は私の質疑に対し、正直言って文学館をこの不景気の時代につくるとは何事だという一般の気持ちがあるのは私も察知をしておりますとおっしゃっていました。計画開始から現在までの検証をお聞かせください。
表題2、年金記録について。
(1)被保険者名簿はどうなっているのか。いろいろと話題になりました宙に浮いた年金の問題、紙台帳と言われるものですね。この被保険者名簿が存在をしていないということで、自分の年金記録が確かめられないということで社会問題になりました。この件については6月13日及び14日の一般質問でも行われましたが、(2)の質問にかかわることなのでお伺いをいたします。
(2)自分の記録を確かめるために、閲覧をすることはできるのか。まさしくここが重要なポイントになってまいります。自分の年金記録がどうなっているかを調べられる状態にあるのか、お聞かせください。
表題3、公立学校での学力向上の取り組みについて。
この件については平成18年9月定例会でも質問をさせていただきました。その際の答弁が、プリントを配付し、情報共有している、家庭にはプリントを配付し、啓発している、全家庭で生活習慣の改善が行われているかというと、そうとは言えない、学校が取り組むことは支援をしていきたい、家庭に対する調査は家庭に入り込むことなのでなかなか難しい、アンケートをやると、何でそこまで踏み込んでやるんだということを確実に言われる、ただし、いい例なので紹介はさせていただくというものでした。
こういう話があるので、よかったら使ってくださいというのではなく、市としてこれを取り組みますとしていただきたいので、あえて質問をさせていただきます。
基礎学力の向上は、新学習指導要領導入を前に、確かな学力の向上のための2002アピール「学びのすすめ」において基礎基本を重視する方向で文部科学省が指導を進めております。もちろんここ町田市でもさまざまな取り組みを行っているところとは思います。
私が提案したいのは、以前ご紹介をさせていただいた生活習慣の改善をベースに基礎基本の反復で脳を活性化させるという指導方法、広島県尾道市立土堂小学校で始まった取り組みです。今現在はさまざまな学校で取り組まれております。福岡県水巻町立猪熊小学校、高知県室戸市立の小中学校4校、うち三高小学校では家庭に対してかなりの生活指導を学校が行っております。宮城県栗原市立築館小などでも行われております。
中でも珍しいのが山口県の山陽小野田市です。会派で山陽小野田市の赤崎小学校へ行き、授業を視察をしてまいりました。生活改善・学力向上プロジェクト、山陽小野田方式の教育改革を見てきました。ちょうどモジュール授業を行っていました。朝一番に腹の底からみんなと一緒に大きな声を出す。美しい日本語の文章をはっきりと、1つ1つの言葉を大切にしながら、和歌、ことわざ、論語などを、大変難解な文章、南京玉すだれなどのさまざまなものを音読をしていました。子どもたちは大変生き生きとしており、みずから積極的に実践をしている様子が見てとれました。中には教科書を持たずに暗唱できる子もいて、非常に自信に満ちた表情を見ることができました。その後には計算問題、話題の百ます計算をやっていましたが、子どもたちの集中力が違う。しかも物すごく回答を書くのが速い。もちろん授業中にふらふら歩いたり先生の言うことを聞かなかったりという子は1人もいませんでした。
山陽小野田市の職員からは、自慢できるのはベースになっている生活指導体制が全校でできていることだと言っていました。保護者の反応は、学力がついてきた、集中力がついてきたという意見が多く、反発はなかったとのことでした。子どもたちの反応は、新鮮さがあった、上達が確認できる、抵抗はない、でも、反復は飽きるので、そこは教師の力量が試されるポイントでもあるということです。
しかし、教師も、子どもが伸び、生き生きした表情、輝いた目を見ることで惜しみなく努力ができるというお話も聞くことができました。結果的に教師の資質の向上にも確実につながったと、子どもが伸びることで親も先生もうれしい、こんないいことはないと思います。数字的に言えば、子どもたちの知能指数が伸びたことで自信が確信につながったと職員は言っておりました。
どのくらい上がったかをご紹介させていただきますと、昨年の5月、ことしの2月に知能検査や学力検査などをしたところ、知能指数、2から6年生は84%の子どもが上昇し、平均は102から111に9ポイントアップ、学力偏差値も63%の子どもたちが伸び、平均は49.9から52.1に上がったということでございます。
これを受け、授業を監修する立命館大学大学教育開発・支援センターの陰山英男教授も、多くの児童の学力が一定期間にこれほど上がった前例はない、知能指数も常識を覆す結果だと驚いていたということでございます。
あくまでも生活指導、家庭への生活習慣改善の要求があってのこのモジュールの活用であり、生活習慣が改善されて初めて基礎基本が生きる、この学力向上が実現できるという内容のものでございます。ということは、市としてやらなければならないのは家庭が積極的に生活習慣の改善を行う仕組みをつくることです。
この学力向上プロジェクトを導入するに至った経緯は、教育長の一声、もちろん現場からは反発がありましたが、では、実際に見に行ってみようということで、指導担当の方たちがこの取り組みを行っている学校に視察に行き、子どもたちの表情を見て、子どもたちがこんなに目を輝かせているならやってみる価値があるんじゃないかと現場の人たちも判断をし、導入が決まったそうです。
学力を向上させるためにいろいろな方法があると思います。少人数学級にすれば学力が上がるというお話もあるようですが、これは残念ながら少人数学級導入イコール学力の向上にはならない。それは、昔は1クラスの生徒数が非常に多かったです。私が行ったときも多かった。今は生徒が減少し、1クラス当たりの生徒は減っている。にもかかわらず学力低下が叫ばれているということは、少人数学級はイコール学力の向上にはつながらないということになります。
恐らくフィンランドのことを言っているんだろうと思いますが、確かにフィンランドは非常に学力が高く、少人数学級を導入していると聞いています。しかし、フィンランドはそれだけではないんです。フィンランドにはバラエティー番組というものがほとんどない。本をよく読み、家族と会話し、しっかりと寝て朝食をとるという生活習慣がしっかりとしているところが日本の現状とは違うところです。こういった前提を無視して、ただただ少人数学級を導入しても根本的な解決にはなりません。
また、学力テストについてもさまざまな意見がありますが、私は決して悪いとは思いません。実際に学力テストを行った学校で学力が上がっています。これは数値で出ております。なぜテストを行うのか。ただ点数を出すだけの目的でテストをするのではありません。どこをどう間違えたのか、どういった生活習慣の子どもがどういった成績になっているのか、その傾向を分析をして対策を打つためにテストがあるのであって、競争をさせることが目的ではありません。学力テストを行うイコール競争と短絡的に結論づけてしまっては事の本質が見えてまいりません。
本日、皆様方のお手元に配付をいたしましたこちらの資料にありますとおり、事実、ここ山陽小野田市では、一斉の学力テストとは別に独自でテストを行い、それを活用して2年間の取り組みで学力が上がっています。全国平均よりも上という数字が出ております。全体の結果は公表しておりますが、もちろんこれは個人情報だということで、個別の情報公開請求が来ても公開をしないと担当の職員ははっきりとおっしゃっていました。ここは信念の問題かと思います。
この資料、ちょうど34ページと書いてあるすぐ上のところですけれども、「生活習慣と学力点数等との関係をデータとして明らかにして公表しました」と書いてあります。朝食を毎日食べる、午後9時までに寝る、家庭勉強は2時間以上3時間未満が高い数値を示した子どもの生活習慣の上位です。逆に下位の子どもたちは、毎日朝食を食べない、勉強は大切と思わない、家庭勉強はゼロ分、テレビは5時間を超え、ゲームも4時間を超えている、こういったデータがはっきりとしたわけです。大切なことは、どんな制度を導入をして授業数をふやしたとしても、学校が荒れていたら効果はないということです。
そして、生活習慣が改善された後に大事なのが基礎基本の反復です。山陽小野田市の公立学校では、朝に音読スキル15分、次に漢字スキル15分、計算スキル15分という形に変え、導入前は2年間、朝は読書の時間にしておりましたけれども、音読に切りかえてから授業の集中力が変わり、成績も上がったとのことでした。音読をさせることで前頭前野を刺激し、脳が活性化されることが最近の研究でわかっております。川島隆太教授が提唱していることで有名ですけれども、これは大人でも効果があることがわかっております。
モジュール授業の導入前と導入後で何が変わったのかを聞いてみました。落ちついて学習に臨むようになった、集中力がついた、漢字の前倒し学習で国語力がつき、文章を読むことに強くなり、ほかの教科にもいい影響を与えたとのことでした。
モジュール授業を町田でも導入しましたが、残念ながら導入した学校は減ってしまったということを過去に質問で聞きました。モジュール授業で失敗する例は、モジュールをいかにふだんの授業につなげるかということを考えてしまうことだという話を聞きました。大事なのはスピード、テンポ、タイミング、子どもたちが飽きないようにすること、そして、基礎基本を徹底反復させることでたったの半年で集中力がとにかくついてきた、自信がついてきた、意欲が向上したと、どの校長も感想を述べていたそうです。効果が上がったので、中学校でもこの取り組みをスタートさせたということはこちらの資料の方にも書いてあるとおりでございます。
漢字の前倒し学習のお話を先ほどいたしました。町田でこの学習方法をやっているところがどのくらいあるかはわかりませんが、これも非常に効果が高く、正しい学習法であるということが実証されました。5月の終わりまでにその学年の漢字をすべてやって、残りの漢字学習の時間にはすべて反復させるというものです。ゆっくりじっくりやってもなかなか子どもは定着しない。それよりも短い時間に何度も繰り返して、5月までにすべての漢字をやらせ、そしてその後徹底反復させることで定着率が物すごく上がる。正答率60%だったものが80から90%までに上がったと。そして定着率も物すごく上がった、こういう結果が出たとのことでございました。
こういった成功事例が同じ公立学校で行われているということを踏まえ、お伺いをいたします。他市での実践事例を参考にし、町田市でも進めていくべきであると考えますが、いかがでしょうか、見解をお聞かせください。
以上、壇上よりの質問といたします。

◎市長(石阪丈一) 新井議員のご質問につきましては、教育委員会及び担当の方からお答えを申し上げます。

◎教育長(山田雄三) 項目3、公立学校での学力向上の取り組みについてお答えをいたします。
学力向上につきましては、各小中学校がそれぞれ朝読書、モジュール学習、放課後の補習、長期休業日の補充、発展講座の実施などさまざまな取り組みを進めております。教育委員会といたしましては、既に東京都の児童生徒の学力向上を図るための調査の結果を本市独自に分析し、各小中学校に授業改善推進プランを作成させております。今後、国の全国学力・学習状況調査の東京都の分析が公表される予定でございますので、本市でも分析し、各小中学校に情報提供するとともに、授業改善推進プランの修正、改善を指示してまいります。
家庭での生活改善につきましても、本市におきましては、小中一貫町田っ子カリキュラムの領域として食育を位置づけており、来年4月には保護者向けの食育リーフレットを作成、配付をして、保護者の全面的な協力を得た早寝、早起き、朝御飯の取り組みを進める予定でございます。また、各小中学校でも早寝、早起き、朝御飯カレンダーを用いて児童生徒に生活習慣について見直させる取り組みも始まります。
子どもの教育は知・徳・体をバランスよく育てていくことが大切でございます。教育委員会の食育の取り組みは、主として心身ともに健康な子どもを育成することをねらいにしており、そのまま学力向上を目指すものではございません。しかし、学力向上も重要な課題でございますので、各校の特色ある取り組みを尊重し、支援してまいりたいと考えます。
また、生活習慣と学力の関連に着目して、基礎学力向上の取り組みを進めることも本市の食育の取り組みを生かす方法の1つとして考えることができますので、各学校には先進的な取り組みがあれば情報提供し、よいものは広めてまいりたいというふうに考えております。

◎生涯学習部長(荒木純生) 文学館開館より1年を受けての検証につきましてお答えいたします。
まず、年間の来場者数は何人だったかということです。昨年10月27日の開館から本年10月までの総入館者数は3万8,972人です。
それから、2番目のランニングコストはいくらかかったかということですが、同じく昨年11月1日から本年10月までの職員人件費を含む総経費は1億300万ということでございます。先ほどご質問の中で、以前の答弁で7,000万というお話がございましたが、当時の答弁は事業費のみを指して約7,000万とお答えしたものでございます。
それから、3番目の計画開始から現在までを含めた検証はということでございます。計画段階では年間10万人の入館者という数値をお示しいたしましたが、それから見ると、現段階ではその4割弱ということで、大変厳しい数字と認識しております。また、故遠藤周作氏の資料の寄贈を受けた翌年の1998年からこの10月末までの総経費を見ますと、国庫補助3億7,000万円を除いても7億3,000万円、正規職員の人件費を除いておりますけれども、この経費がかかっておりますので、入館者をふやすあらゆる努力をしなければならないというふうには考えております。
一方、文学館ができたことで貴重な資料や情報、人材が文学館に集中するようになったのも事実でございます。市内に埋もれていた松本清張や三島由紀夫といった作家の自筆原稿が多数寄贈されたり、展覧会をきっかけに今まで知られていなかった資料が相次いで発見されたり、市内外の文学関係者が積極的に協力を申し出てくださったりしております。これらも市民にとって今後大きな財産となるものと思います。
こうした資料や情報、人材に支えられて、市民が主体的に研究に取り組む市民研究員制度といったようなユニークな制度を立ち上げたり、学校教育と連携した若い世代への働きかけを模索するプロジェクトチーム型の運営協議会を組織するなと、徐々に町田らしい文学館活動が動き出したというふうに考えております。
以上でございます。

◎市民部長(浅野正) 項目番号の2の(1)被保険者名簿はどうなっているのかについてお答えいたします。
国民年金の被保険者名簿につきましては、平成10年4月の社会保険庁への事務移管に伴いまして保存義務がなくなったところであります。なお、昭和49年当時に電算化の委託を行う際に、昭和49年4月分から昭和59年3月分までの記録を保管用としてマイクロフィルム化しておりまして、そのマイクロフィルムと平成13年度分の納入済み通知書につきましては、社会保険庁からの要請を受けまして平成19年6月18日に東京社会保険事務局へ移管をしたところであります。
項目番号2の(2)自分の記録を確かめるために、閲覧をすることはできるのかについてお答えいたします。
納入済み通知書の本人分閲覧につきましては、東京社会保険事務局に確認したところ、可能とのことでありました。なお、東京社会保険事務局では、マイクロフィルムを含めて所管の区市町村の資料を解析、突合していくとのことでありまして、いずれにいたしましても、今後の作業の推移を見守る必要があります。
以上であります。

◆12番(新井克尚) 年金記録はちょっと後でやりますけれども、事前に聞いた話と全然違うのでびっくりしたんですが、また後でやります。
文学館についてなんですが、3万8,972人ということで、年間の来場者数、4割弱というお話だったんですが、うち、展示スペースには何人、図書の貸し出し等で何人、会議スペースで何人という形になるのか、お聞かせください。

◎生涯学習部長(荒木純生) まず、展覧会の観覧者数でございます。こちらが1万5,733人となっております。それから会議室の利用人数、こちらが2万3,749人ということです。それから貸し出しの人数でございます。こちらが2,366名というふうになってございます。入館者数をすべて足しますとこれを超える形になりますけれども、これは入館者数がそれぞれ本の貸し出しなり展覧会を重複してやっている場合がありますのでこういった形になっております。
以上です。

◆12番(新井克尚) 展示スペースで1万5,733人ということで、3万8,972人のうちですと、大体40%の方ですね。貸し出し2,366人ということで、これは6%、会議室が2万3,749人ということで60%という数字でございました。
主要な施策の成果が決算のときに出ていましたけれども、これで文学館管理費を見てみますと、会議室の利用状況は非常に低いんですね。利用率が、大会議室22.7%、第1会議室が一番多くて46.8%ですが、第2から第6まで合計で平均すると31.2%だと、全体の6割の方が使っている会議室、でも、会議室全体でいうと31.2%しか利用されていない施設である。非常に厳しい数字であるなというふうに思います。
総括してまたちょっと検証をお伺いしますので、2番のランニングコストについてもちょっとお話をさせていただきたいと思います。
先ほど7,000万円は事業費のみというお話だったということだったんですけれども、これが違うということですよね。そのときの答弁なんですが、ランニングコストは、2006年度の見込みで人件費を除いて施設の維持管理費で約2,400万円、事業費等は3,000万円、賃金等で1,400万円、その他200万円、合計7,000万円程度の経常経費の見込みという答弁をいただいておりました。この7,000万円は事業費がすべて入っている経費ということで、7,000万円は事業費だけじゃないんですよね。それはそれでよろしいですね。一応そこだけ確認させていただいてよろしいですか。

◎生涯学習部長(荒木純生) そのとおりでございます。

◆12番(新井克尚) それに対して、ランニングコストで人件費と経費1年間で聞いたんですが、約1億300万円、人件費を出すのはなかなか難しかったということで、恐らく1人の職員さん、何割かは図書館で、何割かは文学館というような感じの計算でこの1億300万円という数字が出たと思うんですが、これも見込みで言えば3,300万円はオーバーをしていると、こちらについても非常に甘い見込みだったのかなというふうに受け取れる数字でございます。
その後に国庫補助金3億7,000万円を除いて7億3,000万円という話がございました。これまでかかった経費が約10億と。これは人件費ですね。この質疑をしたときがちょうど遠藤周作さんから資料を提供していただいた次の年、1998年からの数字の見込みをいただいていたので、そこからの人件費1億5,795万4,833円を足しますと、合計12億1,027万3,092円というのがこの文学館でこれまでにかかった経費、建設までにかかった経費ですね。プラスランニングコストで1億300万ということで、今までに約13億をかけている施設であるということがはっきりいたしました。
国庫補助金といっても我々の税金ですから、これは分けて考えなくても私はいいというふうに考えております。あくまでも国民の税金が入っている。もちろん市の税金だけという考え方もあるんでしょうけれども、税金は税金ですから、これは一緒に考えさせていただきたいというふうに思います。
それで、これまで約13億かけて来場者数は10万に満たない、4割弱、3万8,000、会議室の利用率も31.2%、ランニングコストがまたちょっとこれから幾らかかるかですよね。新規事業というか、オープンの事業があったと思うので若干上乗せがあるかもしれませんが、それでも何千万は減ったりするということはないと思うので、約1億弱ぐらいかかるのかなと考えると、果たしてこの文学館、費用対効果でどうなんでしょうというところがまさしく議論すべきところだと思います。
会議室の利用率についてお伺いしましたが、会議室を埋めるための建物じゃないんですよね。文学振興のためにあって、そこに会議室があって、それ以外にも使えますよというところで、実際ちょっと市長にお伺いしてもよろしいでしょうか。この文学館の現状をどうとらえていらっしゃいますか。寺田前市長がつくられて、それを引き継がれた立場でいろいろと難しいところもあると思いますけれども、ぜひちょっと市長の率直な感想をお聞かせをいただきたいと思います。

◎市長(石阪丈一) 文化的な施設というのは収支だけではもちろん評価はできないということが第一でございます。現実、経営についても、そういう意味では市民の力、企業の力、あるいは行政の税金、いろんなことがあって初めて成り立つわけで、収支だけではかるわけにはいかないというふうに思います。ただ、今の数字ですと、ちょっとコストパフォーマンスとしては低いのかなというような感じを受けました。

◆12番(新井克尚) 函館だったかと思うんですが、北海道の文学館に行ったんですけれども、既存の建物で市民がボランティアで運営する、そういう建物でした。それはまさしく今市長がおっしゃったことに当てはまるんじゃないかなと思うんです。本当にこの形態で正しかったのかどうか、この検証をやはりしなければいけないというふうに私は考えます。
いろいろな形態があると思いますけれども、例えば貴重な資料が集まったと言いますけれども、この文学館じゃなければ集まらなかったのか。私は、図書館なり国際版画美術館なり、わからないですけれども、既存の建物にそういうスペースをつくり、そういうコーナーをつくっても十分できたものなんじゃないかというふうに思いますが、そこの点はいろいろと見解の分かれるところかもしれません。
最後に、この来場者の中で町田市民がどれくらい使われたかというのは把握をされているのかどうか、その点についてお聞かせいただいてもよろしいですか。

◎生涯学習部長(荒木純生) 入館者数のうち、基本的な展覧会の観覧者数といいますか、展覧会に来られた方について町田市内外といった区別につきましては把握しておりません。ただ、会議室利用につきましては町田市での団体登録を前提にしているということで、調べれば、実際の町田市民の利用率といったものについてはわかるはずでございます。

◆12番(新井克尚) 会議室、文学系の団体は40団体近くあるという話を聞いています。大体昼間にお使いになられて、夜がなかなか埋まらないということでこの31.2%、非常に厳しい数字になっているという話も伺っております。
本当にこの文学館はどういう方向性に持っていくべきなのか。文化的な施設は赤字があっても仕方がないという考え方もあるのかもしれませんけれども、有効に使われていないということも間違っていないというふうに思いますので、この点は再度検証をお願いをしたいと思います。
続きまして、年金記録についてです。
事前の調査では機械がないというお話を伺っていました。なのでマイクロフィルムを読み取れないと。それは読み取れるようになったんですか。来年度以降にその機械を入れるので、マイクロフィルムは手元にあるけれども、読み込めないということだったんですが、そうではなかったということでよろしいんでしょうか。

◎市民部長(浅野正) マイクロフィルムにつきましては読み取る機械が古くて中身がよく見られないと。それで、東京社会保険事務局の方にそのマイクロフィルムを移管した際に、突合するに当たっても新しい機械を入れないと突合できない、こういうことでございます。
以上です。

◆12番(新井克尚) では、そのマイクロフィルムに写っている年金記録を今見たいという方がいらっしゃった場合、見ることはできますか、できませんか。

◎市民部長(浅野正) 今見るということは難しいと思います。

◆12番(新井克尚) 将来的に見ることができたとしても、今、年金記録がどうなっているか調べたい方が調べたいと思ったときに見られなかったら意味がないわけですよ。この機械は自分の年金記録がどうなっているかを確かめる唯一の手段であり、それがないということは、社会保険事務所が恐らく悪いんでしょうけれども、これは早急に改善をしていただかなければいけないことだと思いますが、この機械がないということについて市として社会保険事務所の方に何か要請をされたのかどうか、そして、機械はいつ入る予定という話になっているのか、お聞かせください。

◎市民部長(浅野正) ご質問そのものの話で申し上げますと、その機械を突合する過程の中で、何分にも古いフィルムだということもありまして、それに対応する機械のことについて東京社会保険事務局の方に話したところの段階では、その機械をこの作業の経緯の中で購入というんでしょうか、探すというんでしょうか、そのようなことは聞いておりますけれども、私どもの方はそこまでのところでの話になっております。
それから、一方で年金記録の関係ですけれども、国のコンピューターに記録、管理されている、これが年金記録の原簿でございまして、そのマイクロフィルムそのもの云々というのはいわば補完的なものでありまして、これは社会保険庁の7月の通知によりましてそのことが明記されておりますけれども、念のために保管していたいわば控えの帳簿であって、あくまで年金記録の原簿は国のコンピューターに収録、管理されたものであるということになっております。それに基づきまして先般相談会等をさせていただいた、こういうことでございます。

◆12番(新井克尚) 原簿とマイクロフィルムの内容は全く同じものだということでよろしいんですか。

◎市民部長(浅野正) マイクロフィルムの内容につきましては、同じものであるかどうかについての中身そのものを私自身も、あるいはこちらの職員も確認できておりませんので、全くそうだというふうに断定することはできません。

◆12番(新井克尚) 原簿が信用できたら確認する必要はないんですよ。原簿が信用できなくて、自分の年金記録がどうなっているかわからない、名前があるのに、そこの原簿には載っていない、だから、確認をする必要があるんですよね。そのマイクロフィルムを見られない、それが一緒かどうかもわからないということでよろしいんですか。

◎市民部長(浅野正) マイクロフィルムの中身はあくまで補完的にとってきたものでありまして、正式な記録というのは、申し上げましたように、コンピューターに記録されたものが原簿である、こういうことでございます。

◆12番(新井克尚) コンピューターに入力されたものがすべて合っていたら今の年金問題はないわけですよね。ということは、それが信用できないので補完的に必要なデータがあるわけで、それを照合して自分の年金記録がどうなっているのかを調べたいという方が、じゃ、見せてくれと言って見られない状況なんですよね。それは間違いないですね。

◎市民部長(浅野正) 個別の相談につきましては、相談会等を開きまして、社会保険事務所の方に私どもも協力いたしまして個別相談で画面を見て調べるということ、こういうことでありまして、8月に行った際の市民からの1つの声としましては、比較的長い時間もとれたということで、この個別の相談会については大変よかったというふうに聞いております。

◆12番(新井克尚) 市として非常に努力されていることは理解をしておりますし、ただ、質問の答えにはちょっとなっていなかったので、実際にその原簿がよくわからない、自分の記録がない、だから、補完的な資料を見たい、そのマイクロフィルムを見せてくれという方がいらっしゃった場合、それを見ることはできますか、できませんか、お答えください。

◎市民部長(浅野正) マイクロフィルムにつきましては今現在見ることはできないというふうに聞いております。

◆12番(新井克尚) そこを確認したかったのでございます。年金の不安を取り除くということは、いろいろなデータを明らかにして公表をしていける体制をつくることであるというふうに考えますので、市としても社会保険事務所に早急にこの機械が読み取れるように対策を打つように要請をしていただきますようにお願いをして、この年金記録についての質問を終わります。
最後、公立学校での学力向上の取り組みについてですけれども、基本的には情報提供を行う、食育を保護者向けに行うときにこの早寝、早起き、朝御飯もお願いをしていく、カレンダーを使って生活習慣を見直させる取り組みも始める、学校についてはやろうとしているところは支援をする、または情報提供をするというお話でした。
家庭に対してなぜ生活改善を求めるのか、その理由は食育だと私は弱いと思うんです。もちろん大事なことです。大事なことだからやりましょうでやっているんだったら、それでやるんだったら、こういったことをお願いする必要もそもそもないんじゃないかと思うんですよ。山陽小野田市でも、一番難しいのは家庭に対してどうアプローチをして、納得をしてもらって、行動をしてもらうか。食育は大事なのはだれもがわかる。でも、なぜやるのかを理解しなければ家庭は動いてくれないと思うんですね。それについてその食育ではどういうふうに進めるおつもりなんでしょうか、その家庭がこれだから納得をするんだという理由をお聞かせください。

◎教育長(山田雄三) 食育につきましては学校だけで効果が上がるものではありません。家庭の協力がなければできないということで、来年4月にはリーフレットを配る予定です。そのねらいとしては早寝、早起き、朝御飯ですから、先ほど議員さんから山陽小野田市のご紹介がありましたが、当然遅寝ですと、テレビを見たりだとかそういうことで夜更かしをするわけですから、翌日の授業に差し支えることは事実だと思います。食育についても、朝の食事が大切ということは、体のリズムを整えて元気に午前中スタートする。あるいは朝食をとることによってやる気だとか集中力がアップをする。それから、朝食を全然とらないということは脳にエネルギー、栄養が行かないわけですから、脳にエネルギーを補給をして、午前中だとか授業について集中力をアップをするという内容でございます。
リーフレットについてはまだ細かい点はこれから詰めるわけですが、いわゆる食育はただ学校給食だとか、それだけではなくて、早寝、早起き、朝御飯ということのねらいは議員さんがご指摘した生活改善が含まれているということですので、ご理解をいただきたいと思います。これは学校だけで効果が上がるものではないので、保護者の方にご協力をいただくと。それとあわせて児童生徒にもカレンダーにつけてもらって、きのう何時に寝たかだとか、そういうことを来年4月からはやっていただくということで予定をしております。

◆12番(新井克尚) リーフレットを配ってやってもらえるほど簡単なものじゃないと思うんですね。カレンダーについても、実際これは三重県のとあるお2人のお子さんを持つお母さんに聞いたんですけれども、よくわからないから、後になって適当に丸をつけたり数字を入れたりしたと。何でやるのかがわからないから。それで本当に正しい生活習慣を確立できるのか。確かに家庭の協力をもらわなきゃいけない。もらわなきゃいけないからこそ、これだからやるんですということを市の教育委員会が示さなければいけないんじゃないかというのが私の質問でございます。
実際に山陽小野田市では、この一番難しい家庭の協力を得られるためにさまざまな努力をした。そのうちのポイントとなった2つ、このプロジェクトがうまく結果を出している理由が2つ、それは、家庭に対して直接的なアプローチ、親は数字に弱い。やはり説得力のある材料を用意をして家庭に対してアプローチをすることが1点であったとおっしゃっていました。生活習慣を改善をした上でしっかりとした授業を受ければ子どもたちの学力が上がります。子どもが伸びるんですから親はうれしいですよ。それをやるためにはまず家庭でやってもらわなきゃ困るんですということをとにかくお願いをしたと。
確かに何でそんなことをやらなきゃいけないの、どうして家庭に首を突っ込むんだみたいなお話もあったというふうに聞いていますが、これはもう1つのポイントです。間接的なこと、現場の教師たちが家庭にお願いをするときに必要なものを市としてやったと。市が全力でこれを取り組んでいるんだという姿勢をしっかりと示したことで現場を後押ししたことですね。
実際山陽小野田市がすごいのは、「広報さんようおのだ」、カラーでこの学力向上プロジェクトに物すごいページを割いているんです。4ページから11ページまで、教育長との対談も含めて、私たちの市では本気でこれをやっているんだということを市の広報で全世帯に配っています。これは1回だけではありません。実際に中学でも始まりました。そして、こういう結果が出ました、グラフまでつけて、63%の児童の学力が伸びました、知能指数も84%の児童が伸びました、こういったものを全世帯に配っているんです。これは市としてやっているんだからみんなでやりましょう、この環境を市がつくったというところが最大のポイントであったというお話でございます。
子どもが伸びれば、家庭は学校への信頼感も上がってまいります。実際昨年クラスに10人いた朝食抜きの子が二、三人までに減った。もちろんそれ以外のいろいろな工夫も考えているそうです。PTAを中心に朝御飯の簡単レシピづくり講座を行うなど、こういったものをやるそのベースとなっているのは、あくまで家庭に対して説得力のある材料を用意をし、親御さんに納得をしてもらって、だから、市はやるんですと言えることだと思うんです。リーフレットを配る、カレンダーを配るだけでは私はこれはなかなか難しいと思います。その点についてはいかがですか。

◎教育長(山田雄三) リーフレットも町田市教育委員会として全保護者にお配りをします。ですから、その中に教育委員会として食育についてはこういうねらいでこういうふうに取り組んでいきますという内容でございます。それとあわせて、小中一貫カリキュラムで4つの領域をやっていますが、本年も11月の東京都教育の日に、やはり市民フォーラムを使いまして食育だとかそういうことで行いました。それから、先ほど伊藤議員さんのご質問の中でも、来年2月にはやはり地域連携型の発表だとか、そういうことでやりますので、教育委員会としてこういうことを取り組みますということで全保護者にお配りをするということですので、ぜひご理解をいただきたいと思います。
それとあわせて、学校ではそれを受けて各学校が学校便りでそれは載せております。現在も全国調査とか東京都の調査で、議員さんが資料としてお配りになった、いわゆる朝食を食べてきたお子さんの方が正答率が高いだとか、そういうことは各学校でも教育委員会の方で流していますので、学校便り等で保護者の方には紹介をしているということでございます。

◆12番(新井克尚) 早寝、早起き、朝御飯の重要さとかは学校便りとかでも恐らく家庭に配付はしていることと思います。食育のリーフレットを市の教育委員会がつくって配るから、学校で配られるもの、それは市でつくっていますよ、それで、これは市が本当に全力で取り組んでいるんだなという情熱がどこまで伝わるかがポイントなんです。
先生方が実際に、これは高知県の室戸市、三高小学校ですね。日大三高の三高と書いて「みたか」と読むんですけれども、家庭学習環境づくり、朝食を食べてこなかったりキレやすい子どもがふえている点が指摘されていることから、きちんとした生活リズムを確立させようというねらいで、これはやはり各家庭でカレンダーをつけさせるだけではなく、そこで担任と保護者がしっかりとした情報交換を行ったりするんですけれども、そこまでやるものなのか、それともカレンダーを配って、やってもらって終わりなものなのか、ここの姿勢で違うと思うんです。ちなみに、町田市でやろうとしているものはどちらですか。

◎教育長(山田雄三) リーフレットは保護者にお配りしますが、そのほかに機会があれば、教育広報等で取り上げていきたいなと思っております。それからカレンダーについては、当然それを担任が受けるわけですから、子どもたちにそれに基づいて指導をするということでございます。

◆12番(新井克尚) 大事なのは、なぜこれをやるのかということをしっかりと伝えることと、何でやるかわからないから適当につけることももちろんあり得るわけですよ。それではせっかく配っても全く効果がないわけです。
私が実際とある市内の公立小学校にお子さんが通っている方から聞いた話は、うちはそんなに収入がよくない、塾に行かせるお金がない、ゆとり教育で、うちの子どもは塾に行けないから、うちの子どもはどんどん学力がおくれていってもこれは仕方がないことなのかというようなことをおっしゃられていたんですね。やっぱり学力は上がってほしい。でも、塾に行かないと学力は上がらないと思っているんですよ。食育の話とかももちろんしますけれども、一番親御さんが興味があるのは子どもが伸びること、生き生きと学校に行って学んで帰ってきて、友達と一緒に遊んで帰ってくる、これが一番うれしいことなんじゃないかと思うんですね。
食育は大事なのはわかりますが、そこに学力との相関関係、先ほど活用できるんじゃないかというお話がありましたけれども、私が持っているデータはとにかくすべて教育長にお渡ししますので、これもぜひ入れ込んでいただき、生活習慣を改善をした上で学校でしっかりと勉強すればここまで成績が上がったという公立学校があります。だから、町田もやりましょうぐらいリーフレットに書いていただけないかなと思うんですが、その点はいかがでしょうか。

◎教育長(山田雄三) 先ほど来お話ししているように、早寝、早起き、朝御飯というのは生活改善の合い言葉だと思うんですね。ですから、資料をいただけるということですので、拝見をして、参考になるものは取り入れていきたいというふうに思っております。

◆12番(新井克尚) もし市長並びに教育委員長も何かあれば、一言いただきたいとは思っているので、もしあればで構いませんので。
その早寝、早起き、朝御飯はなぜ難しいのかというのは、親がそういう生活習慣ではないからだと、後ろの方からたくさん声が聞こえてくるんですけれども、これは間違いないことだと思います。実際親は夜型の生活環境になっていて、子どもはもちろんそれに巻き込まれると。実際にこういった取り組みを行っている学校で物すごく伸びた子どもに共通するのは生活を朝型に切りかえたことだと結論づけられています。
ただ、この運動はなぜ言われ続けながらもいまだにすべての人に定着をしないのか、これは家庭が朝型じゃないからなんですよ。だから、親がやるのは大変なんです。朝起きてご飯をつくって、お弁当をつくる方もいらっしゃるでしょう。働いていたら大変です。こういうところにいかにアプローチをしていくのか、物すごく難しいところにアプローチするわけですよ。リーフレットを配るだけでは私は足りないと考えています。
これは教育長のリーダーシップで山陽小野田市は変わりました。そういう取り組みが町田にもあっていいんじゃないかと私は思っています。この町田に通ってよかった、通わせてよかった、町田に通わせたい、そう思える教育をこの町田でつくっていきたい、そのためにも町田市は皆さんと一緒に、家庭と一緒に教育を変えていますからご協力をお願いしますとぜひPRをしていただきたいと思いますけれども、これについて、市長並びに教育委員長、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。

◎市長(石阪丈一) 基本的には教育長の領域だろうと思いますが、あえて申し上げたいと思います。
子どもははっきり言ってかわいいものでございます。その子どものニーズに親がこたえるというのは、これが幸せです。できればごちゃごちゃ言う年齢になる前に、1、2、3年生までに、もっと言えば、入学のころの教育にいわば教員がどの程度加わるかということになるだろうと思います。全校でというよりは、最初のところで、もっと引いて考えれば、1年生と2年生のときにどれだけ教員が今議員のご指摘の方針に全部の教員が共感を持って動けるかどうか、そこにかかっているわけで、そのことをどうやって実現するかというところが一番の課題であります。少なくとも教員がこのことに賛同して、このことで家庭の、つまり保護者と話をしようという気持ちがない限り実現しないということでございます。

◎教育委員長(富川快雄) 他校はもちろんですけれども、他市あるいは他県のよい例を施策の中に取り入れるということについてはやぶさかではないわけでございまして、それが町田市の教育の充実発展のために役に立つならば、それはもう積極的に進めていかなければいけないなという気持ちはいつも持っております。
そして、先ほど来教育長から答弁申し上げたように、着実に町田市の実情、実態に即した施策を推進していくということで、まずは小中一貫教育プログラムの中の食育を通して参考にできる部分については積極的に取り入れていきたいな、このように考えております。どうもありがとうございます。

◆12番(新井克尚) 市長から、教師が理解、納得しなければこれはなかなか難しいという話がありました。ぜひ現場の教員、もしくは教育委員会の方をそういう学校に視察に行かせてあげてください。その予算をつけてあげていただきたいと思います。山口、広島、室戸に行けとは言いません。近隣の学校でもこの取り組みを進めているところがあります。子どもたちの輝く目を見れば、これはやった方がいいと必ずや言っていただけるものを私どもの会派では見てまいりました。ぜひ現場の教師の方たち、そして教育委員会の方も含めてこういった授業を実際に見ていただいて、これだったらやろうと思えるものであれば、ぜひ導入をしていただきたいというお願いをさせていただきますが、その件についてはいかがでしょうか。

◎教育長(山田雄三) 小中一貫教育の中で食育がありますが、その中でも教員もメンバーに入っていますし、大学の先生ですとかも入っています。必要があれば実際に見に行ったりだとか、そういうことはしたいなというふうに考えております。

◆12番(新井克尚) 必要があれば、ないこともあるんですか。本当にすばらしい取り組みを行っている学校がありますので、ぜひ現場を見ていただきたいとお願いを申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

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