議会報告

[議会報告]平成20年9月定例会 – 町田市体育施設の指定管理者の指定について

[ 平成20年 9月定例会(第3回)-09月16日-06号 ]

町田市体育施設の指定管理者の指定についての質疑

◆12番(新井克尚) 第88号議案 町田市体育施設の指定管理者の指定について、田中修一議員の関連で質疑をいたします。
(参考:田中修一議員の質疑
まず、1つ目ですが、田中議員の質疑の中でプレゼンテーション10分、ヒアリング10分で十分なのかという質疑に対し、1、別に所管から話を聞く機会があるので問題ないという回答がありました。これは、5者なら5者すべてに同じ質問をしているのかどうか、お聞かせください。
2、個別に聞くことは、ある業者に質問をして、また、別の業者には特に聞かないということがもしあったとするならば、これは透明性に欠けるのではないかと考えますが、所管がこういった個別に聞く際に何か基準があるのかどうか、お聞かせください。
3、10分では余った団体もあったとのことでありました。町田市立総合体育館ほか2施設の指定管理者候補者選考におけるプレゼンテーション及びヒアリングについての通知に、時間割はプレゼンテーション10分間、ヒアリング10分間ですと記載されておりました。このように記載をされていれば、10分以内に押さえて準備をしてくるのは当然のことではないでしょうか。余らなかった団体のことは考えていないということなのでしょうか。例えば長野県の体育施設M-WAVEは、それぞれ30分ずつ確保していたそうですけれども、10分と決めた理由は何か、お聞かせください。
2、現在働いている職員さんについて、協定を結べるようにお願いをしていくというお話がありました。1、指定された業者は、そのことについて何も言わなかったのかどうか、確認をさせてください。
2、そのことについて前向きに対処をするといった業者がなかったかどうか、お聞かせください。
3、それぞれもしあった場合、評価の点数はどうなっているか、お聞かせください。
3番目に、評価項目に施設周辺住民や体育関係団体(町田市体育協会)等と良好な関係を保てるかとありますが、1、指定業者が行う総合体育館での自主事業において、フットサル教室やフィットネスプログラムなどがありますが、体育協会加盟の団体を活用するものとされているのかどうか、お聞かせください。
2、同じく三輪みどり山球場では、クーバー・コーチング・サッカー・スクールとありますが、これは協会加盟団体もしくは地域のスポーツ団体であるかどうか、お聞かせください。
3、他の業者で協会加盟団体で事業を行うという団体があったのかどうか、お聞かせください。
4、あった場合、それぞれ評価点の差はどうなっていたのか、お聞かせください。
以上、壇上よりの質疑といたします。

◎総務部長(渋谷友克) ただいまのご質疑にお答えをいたします。
大きく3つに分けてご質疑をちょうだいしたと思います。私のほうは、最初の問題に関してお答えをしたいと存じます。
プレゼンテーション10分、ヒアリング10分で十分なのかということに関してでございますけれども、所管から話を聞く機会があるから問題ないというふうに、そうそっけなく答えたつもりはないんですが、いろいろな事前の資料の配付、あるいは所管からその施設に対する考え方、あるいは指定管理に対する考え方、こういったようなものも含めて聞くことで総体を構成しているというふうに私自身は考えてご答弁申し上げたつもりでございました。
それで、5者なら5者すべてに同じ質問をされているのかどうかということでございますけれども、当然、視点となるような部分というのがありますので、類似の質問はございますけれども、あくまでも5者それぞれが業態、あるいはこれまでの実績等がそれぞれ異なるわけでございますし、また、事前にちょうだいする応募書類の内容も種々さまざまでございますので、ヒアリングは、そういうものをもとにしながら聞くという側面がございます。
したがいまして、全くすべて同じ質問を5者に対してしているという状況ではございません。そういう意味で、応募団体が出してこられる事前の計画書、あるいはプレゼンテーションの内容がおのずと異なりますので、あらかじめ所管のほうとして基準質問といったようなものは設けてございません。
それから、確かに事前の通知でヒアリング10分、プレゼンテーションも10分というようなことでご通知申し上げておりましたので、当然のことながら、応募者側としてみれば、それに合わせたような用意をされてきております。先ほど余った団体もあったというふうに申し上げましたのは、実際その場にいた身として、大変ゆっくり説明をしていながら余ってしまったり、一生懸命説明をされて盛りだくさんに説明をされたけれども、もうぎちぎちでやっと終わったというような団体、それぞれさまざまだったという意味で申し上げました。
それで、余らなかった団体に対して配慮がないのかということでございますが、今回につきましては、事前に10分、10分ということでお知らせ申し上げておりますので、平等の観点からも、その範囲の中でやっていただくということを前提にさせていただきました。
ただ、体育施設を最初にいたしまして、この後、今年度さまざまな施設の指定管理者について選考を行っていくわけでございます。その中で、その時間についても、いろいろ考えるべき点がもしあれば、今後に生かしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。

◎文化スポーツ振興部長(荒木純生) それでは、現在働いている職員の雇用の継承のお尋ねについてお答えいたします。
先ほど私どものほうでは、体育施設の安定的な管理、継承といったことから、働いていた職員の経験とかノウハウが継承されるようにお話はさせていただきますということでお話しさせていただきました。
そこで、まず今回のご提案いたしました業者に、この辺の関係についての提案はなかったのかということですけれども、提案書の中に地域人材の積極的な活用といったことをあえて柱立てにしてご提案がされております。そういった意味での提案ということです。
それから、他の業者の関係ですけれども、地域人材の活用といった面については、多くの業者のほうが触れていたというふうには思っていますが、現在働いている職員を直接雇用継承するといったような具体的な提案といったものはなかったと思います。
それから、2点目で周辺住民や体育関係団体との良好な関係をということで、まず、今回の提案者、提案いたしました業者のほうの提案内容について、総合体育館の自主事業での内容についてですけれども、フットサル教室、それからフィットネスプログラムなど、企画の提案は確かにございます。ただ、それをどういった団体で運営していくかといったような内容についての提案はございません。
それから、クーバー・コーチング・サッカー・スクールという提案ですけれども、これはFIFAも採用しておりますコーチング技術の手法でございます。今現在、指定管理をやっている中でも、こういった技術を活用した教室を実施しているということから、このような提案がされているということです。
それから、あと体育協会等、こういった団体との事業を行うかどうかといったことで、他の業者を含めて提案があったかということですけれども、プレゼンテーションの中で地域のこういった団体と連携して積極的に事業を進めるといったことを主眼としたプレゼンテーションを行った団体はございました。
以上です。

◎総務部長(渋谷友克) 評点につきまして答弁が漏れておりました。失礼申し上げました。
大きく分けて2番目の中の評点の関係ですが、今回設定をいたしました評価項目の中では、現在働いている職員についての評点というのが項目としては特に設けられておりませんので、この辺については具体的な数字を申し上げることができません。
3番目のほうのいわゆる施設周辺住民、あるいは体育関係団体についての項目につきましては評点が分かれております。それで、ここの配点は15点でございました。15点のうち、11点という団体が1者、10点が3者、それから9点が1者という構成になっております。ちなみに、今回、候補者とされている団体につきましては10点ということでございました。
以上でございます。

◆12番(新井克尚) まず、一番初めに質疑をいたしましたプレゼンテーションとヒアリングの時間に関しては、今後見直す必要があれば見直していくというお話が出てまいりましたので、ぜひいろいろな指定管理について、この時間で本当に満たしているのかどうかというのを検討していただきたいとお願いをする次第です。
2番と3番についても、ちょっとかかわることなので質疑をしますが、評価の点数について、これが本当にこの評価の選定の基準表でいいのかどうかということをちょっと確認していきたいと思います。
指定業者が、フットサル教室やフィットネスプログラムなどで体育協会とか地域の団体かどうかというのがわからないというようなお話が出てまいりました。フットサルに関しては、市が全面的に支援をしてホームで体育館を使っている団体もあるわけでございまして、こういう団体ではないのかなというところは非常に気になるので、ヒアリング等でこういう点を聞かれたのかどうかというのがちょっとなぞなんですけれども、もしこれが別の団体だということになれば、例えばの話、阪神甲子園球場の中で読売ジャイアンツ傘下の団体が野球教室を行うようなものでして、やはり町田市をホームに一生懸命頑張ろうという団体を活用するのかどうかというのは、市として非常に大事なところになってくるのではないかというふうに思います。これは地域の活用についての点数配分、もっと重きを置かなければ、指名に参加する側も地元を重視しないプレゼンテーションを考えてくるのではないかというふうに考えます。
この選定の評価表を見ますと、法人等の事業遂行能力及び管理業務実績については掛ける2になっていて配点が30点、しかし、施設周辺住民や体育関係団体については掛ける1で15点、総合で評価をしまして、それぞれ加点をしていくわけですから、ここの部分は若干捨てても、ほかのところでたくさんとればいいのかなということになれば、地域の団体との交流はそんなに重きを置かなくても指定管理として指定される可能性があるというふうに考えるのであれば、指定管理をとろうとする側は、やはり地元の団体を重視しないということも、余り重視をしないという選択肢もあり得るということになってしまいますので、この点について、本当にこの選定のものでいいのかどうかということはちょっと聞きづらいので、選考基準を今後見直す考えがあるのかどうかということについてお聞かせをいただきたいと思います。
やはり選定する経過をすべて公開して、だれもが納得できる制度をつくっていかなきゃいけないというふうにも考えますので、そういった意味では、こういった情報をしっかりと公開した上で、選定の基準がどういう形である、このところに重きの配分を置いているぞということがわかる形にすべきだと思いますので、その見直す考えがあるかどうか、お聞かせをください。お願いします。

◎総務部長(渋谷友克) ただいまのご質疑でございますが、選考基準を今後見直す考え方はあるのかというご質疑でございます。
ただいま新井議員さんのほうからいろいろお話をいただきましたが、選考基準というのは、まず基礎となる、本当に基本的なパターンとしての基準があって、それに各指定管理の対象となる施設ごとにいろいろな特徴がございますので、これを新たに加えていくという形でつくられております。
ご指摘のように、配分については、その施設を方向性としてどういう方向に持っていきたいかという視点も加えながら、点数配分等を決めていくわけでございますので、全く固定したということではございません。したがいまして、今後の指定管理の選考に当たって、内容を変更していくということは十分あり得ることだと思います。あくまでも、こういう施設については、こういう選考基準で全部決まっているということではなく、その時々の状況、当然社会状況等も反映されるべき話であろうと思いますし、これは将来にわたる話も含めて申し上げますが、当然変更はあり得るのだろうというふうに考えております。

 

【参考】

[ 平成20年 9月定例会(第3回)-09月16日-06号 ]

◆13番(田中修一) おはようございます。第88号議案 町田市体育施設の指定管理者の指定について質疑を行います。
町田市立総合体育館、成瀬クリーンセンターテニスコート及び三輪みどり山球場の指定管理者の指定についての質疑であります。多岐にわたって質疑を行いますので、ぜひ答弁漏れのないようにお願いをしたいと思います。
最初に、町田市立総合体育館、成瀬クリーンセンターテニスコート及び三輪みどり山球場の指定の候補者の選考について、どのような方法で進めてこられたんでしょうか。
次に、2番目でありますけれども、提案されている指定管理者に指名したい理由を具体的にご説明いただきたいと思います。
3番目、募集に当たっての応募条件はどのような内容だったんでしょうか。
4番目ですが、指定したい業者の管理運営実績、例えばテニスコート、野球場、体育館、これらの実績をお伺いしたいと思います。
5点目ですけれども、指定の期間が今回5年になりました。現状は3年でありますけれども、その理由はどういうことなんでしょうか。
6点目でありますけれども、体育館、テニスコート及び野球場をなぜ1件の指定管理者にするんでしょうか。
7点目、新たな業者の参入により、現在、体育館等で働くスポーツ振興公社等の職員については、どのように考えているんでしょうか。
8点目につきましては、調査の結果、理解をいたしました。質疑は省略させていただきますので、ご了承いただくようお願いをいたします。
9番目でございますけれども、指定管理者が行う業務内容はどのようなものか、お答えをいただきたいと思います。

◎文化スポーツ振興部長(荒木純生) それでは、第88号議案 町田市体育施設の指定管理者の指定についてお答えいたします。
まず第1点、町田市立総合体育館、成瀬クリーンセンターテニスコート及び三輪みどり山球場の指定の候補者の選考について、どのような方法で進めてきたかについてでございます。公募により募集し、外部委員3名で構成された町田市指定管理者の候補者選考及び評価委員会の選考結果に基づいて決定いたしました。
選考経緯ですが、本年5月21日、募集要項の公表、6月2日、現地説明会を開催いたしました。6月3日から6日まで質問書の受け付けを行い、6月23日に質問を回答いたしました。7月15日から7月18日まで、申請、応募書類等を受け付けました。8月8日、町田市指定管理者の候補者選考及び評価委員会により選考を行い、8月11日に候補者を決定いたしました。
2点目、提案されている指定管理者に指名したい理由を具体的に説明されたいについてでございます。町田市指定管理者の候補者選考及び評価委員会において、管理業務実績について、体育施設の運営について、スポーツ教室と事業の企画についてなど、評価項目が高く評価され、第1位の結果を得ました。この結果を受け、第1位の応募団体を候補者として決定いたしました。
3点目、募集にあたっての条件はどのような内容だったかについてでございます。応募資格としましては、体育施設またはこれに類する施設における管理業務の実績を有する法人またはその他の団体とし、個人の応募はできないこととし、また、共同事業体の場合は同様の実績を有する団体が含まれていることといたしました。このほか、法令に基づく欠格事項等を定めております。
4点目、指名したい業者の管理運営実績はどのような状況かについてでございます。豊島区立三芳グランド、豊島区立総合体育場、西巣鴨体育場、荒川野球場、東京都有明テニスの森公園、目黒区立八雲体育館、目黒区立宮前公園庭球場など、指定管理者としての施設の管理運営を行っております。業務内容も、施設管理、一般利用貸し出し、教室公開事業、大会、イベント運営、その他健康体力相談事業など、十分なスポーツ施設運営の実績を有しております。
5点目、指定の期間が今回5年になった理由はについてでございます。町田市公の施設の指定管理者制度の基本的方針に従って5年といたしました。指定管理者にとっては、これまでよりも継続的な雇用が可能になることや初期投資に対する回収期間が長くなることから、施設運営が安定し、市民へのサービスの向上がより図れると考えております。
6点目、体育館、テニスコート及び野球場をなぜ1件の指定管理者にするのかについてでございます。町田市立総合体育館と成瀬クリーンセンターテニスコートは近距離にあり、現在の駐車場等については相互利用を行っております。また、スポーツ教室等でも連携が期待できるなど、事業や運営上、一体にしたほうが合理的であること、また、三輪みどり山球場については、球場のみを単独で指定管理させることよりも一体で管理したほうが効率的であると判断したため、1件の指定管理者といたしました。
7点目、新たな業者の参入により、現在、体育館等で働くスポーツ振興公社等の職員についてはどのように考えているかについてでございます。現在の指定管理者と次期指定管理者並びに市の3者でスムーズに業務が引き継がれるよう協議し、協定を締結する予定でいます。雇用につきましては、次期指定管理者が決める事項ですが、この協議の中で今まで雇用されていた方々の経験やノウハウが継続されるよう、協議してまいります。
8番目は省略ということで9番目、指定管理者が行う業務内容はどのようになるのかについてでございます。体育施設条例第5条で指定管理者が行う業務として、1つ、体育施設の目的を達成するための事業の実施に関すること、1つ、「施設等の利用の承認に関すること」1つ、「施設等の維持及び管理に関すること」1つ、市長が指定した業務となっております。具体的な内容につきましては、今後提案された事業計画書等に基づき協議を行い、明確にしてまいります。
以上でございます。

◆13番(田中修一) 議会に提案するまでの指定をしたいという内容について、ご説明をいただきました。幾つか再質疑をさせていただきますので、お答えをいただきたいと思います。
まず、町田市指定管理者の候補者選考及び評価委員会において、事前に申請者の計画書及び当日のプレゼンテーション、あるいはヒアリングによって指定管理者候補が選考された経過だと思うんですけれども、まず評価委員が1者に対してヒアリング10分間、プレゼンテーション10分間、計20分間で内容が充実、把握できたんでしょうか、その辺はどうでしょうか。これだけで評価をしたということはいかがなものかというふうに考えられるわけであります。
それから、評価委員は3人の方とおっしゃっていましたね。具体的には、大学の先生、公認会計士、あるいは経済研究所の方々なんじゃないかと思いますけれども、スポーツ、体育を専門とする方がいない状況であります。そして、この方々は、町田市の在住でないということもございます。町田のスポーツのことが理解されているんでしょうか。当然、事前に情報はお渡しをし、また、ご説明をされているのかなというふうに思いますけれども、その辺を具体的にご説明いただければというふうに思います。
そして、この3人の方々については、今後も町田市全般を見るということのように伺っておりますが、例えば学童保育クラブとか、旭町の体育館とか、いろんな指定管理者の指定が考えられますけれども、これらについても、この方々が全般的に見るということであれば、なおさら私は、その業務に関する専門の方を入れるということが必要ではないかと思っておりますけれども、いかがでしょうか。
そして、もう1つ、3人では少ないという判断を私はいたしておりますけれども、5人程度が望ましいと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。
それから、指定管理者制度の基本的方針では、応募団体が4団体以上の場合には、書類選考による1次審査を行って、3団体に絞るということでありますね。これは指定管理者制度の基本的方針の中にあるわけでありますけれども、今回は5団体で点数の配置は行っているということでありますけれども、その辺はどういう理由だったんでしょうか。
それと、提案している指定管理者は3者での共同ということじゃないかと思いますけれども、いずれも所在地は市外なんでしょうか。
また、地元業者への配慮は全く考えられなかったんでしょうか。これは、市として地元業者への配慮、例えば建設事業、道路の新設、改修、また、そのほかの委託等においては、市として地元の業者への配慮、こういうものがあるんだと思うんですけれども、今回のこの指定管理者については、特にそういう部分は考えられなかったんでしょうか。
それから、指定管理者について、11日の一般質問、20番議員の質問に対して総務部長は、経済性は1つの視点であるが、どのような発想で今後市民のためにいい施設をつくるかだ、こういうふうに答弁されていましたね。私も、そういうことだと思いますけれども、それに伴って、今回、5つの事業者について財政的な面も質問をされているわけでありますけれども、指名したいという業者の財政的な面はどういう状況だったのか、お伺いをさせていただきます。
それから、今後、旭町のサン町田旭体育館等々の指定管理者の作業に入ると思いますけれども、そうすると、スポーツ振興公社の人たちの働く場がなくなる可能性もありますね。総合体育館、テニス場、あるいはスポーツ振興公社はどうなるんでしょうか。そこで働く人たちは非常に不安があるんですね。私たちの会派にも何人かの方々からご相談をいただいているところでございますけれども、体育館あるいはみどり山球場、テニスコートで働く方々、約50人いますけれども、先ほど部長は、今後、雇用の問題については3者で十分協議をしたいということをおっしゃっていましたけれども、その辺をもう少し具体的に、そして、今後、スポーツ振興公社がどうなるのか、この辺をお伺いしておきたいと思います。
それから、もう1つ、例えば野球場は野球場、体育館は体育館で1つのくくりとして指名業者を選定するということは検討されたんですかね。それは、やはりいかがなものかと思います。皆さんが指定管理者にする方法がどうなのかなという疑問を持っているところでございます。
それから、先ほど部長は比較的近いというふうにおっしゃっていましたけれども、成瀬の体育館、町田の旭町の体育館とも近いですね。また、テニスコート、鶴間にもテニスコートもございますし、近いところが幾つかありますけれども、その辺は視野に入っていなかったかということですね。いわゆる競技種目を同じにする施設を1つの指定管理者でくくっていくというんですか、1つの指定管理者にする、その辺はどういうふうに考えられたのか、全く検討外であるということなのか、お答えをいただきたいと思います。ただ、比較的近いからということだけで、1つのくくりとして指定管理者が決められるということであれば、これはいかがなものかなというふうに思っております。

◎総務部長(渋谷友克) ただいまのご質疑にお答えをいたします。
初めに、委員会におきます審査の時間についてお尋ねをいただきました。これで十分だったのかどうかということでございますが、私も、この選定、選考の場に出席をしていたわけでございますが、結論から申し上げれば、プレゼンテーションについても時間が余った会社もございましたし、聞いている限りでは、この時間は十分な時間であったというふうに認識をしております。
ただ、前提として、この選考の前に選考書類、さまざまな部分について委員の先生方のもとに送り届け、その内容について十分吟味をしていただいているという前提、もう1つは、このプレゼンテーション、ヒアリング以外にも、それぞれの所管の担当課から、その施設についての考え方、あるいは指定管理に当たっての考え方、こういったものについても説明の時間を設けておりますので、この時間で不足はないのではないかというふうに考えている次第でございます。
それから、この選定に当たっての選考委員会の先生方が3人の方で、今回の場合であれば、スポーツ、体育方面の専門の方がいらっしゃらないというご質疑がございました。これにつきましては、今年度、指定管理者の指定を60施設にわたって行わなければならない中で、そういった中に都度都度さまざまな施設がございますので、その専門の方をその都度入れるというのはなかなか困難がございます。それと、いわゆる公平、公正といった視点を十二分に確保するために、その委員の先生方は外部から、町田在住以外の方からおいでをいただいております。
そういった事情もございまして、在住でない方から都度都度おいでいただくという形はなかなかとりづらいというような観点がございました。また、今後において、研究課題とさせていただければと存じます。
それから、この3人の先生方が今後の指定管理者の選定についても担当をするのかというお尋ねもございました。これは、ただいま申し上げました理由で、今後についても同様な形をとらせていただきたいというふうに考えているところでございます。
それから、その3人の先生方、人数的に少ないのではないかというご質疑がございました。これにつきましては、それぞれ今、田中議員さんのほうからも、大学の教授、あるいは調査機関の方、それから公認会計士の方ということでお話がございましたけれども、それぞれがこういった指定管理者の関係では専門家でございまして、それぞれ例えば横浜市ですとか北区ですとか、そういった自治体においても同様の業務についていらっしゃる方々でございまして、せんだって開かれた委員会でも十分な議論が行われたというふうに考えております。
それから、応募団体が4団体以上あるときは3団体に絞るという、これが基本的方針の中の原則でございますが、今回、5団体の選考に至った理由は何かというご質疑でございますが、基本的方針の選定とこのスポーツ施設の選考がほぼ同時並行で進んでおりまして、率直に申し上げて、基本的方針の最終的な決定が少しおくれたということがございます。募集段階では、その3に絞るというところまで至っておりませんでした。作業はしておりましたが、至っておりませんでした。その関係で、この部分についてのみ特例で5団体というふうにさせていただきました。これについては、選考委員会を開催する前段で、各委員のほうにご説明申し上げ、ご了解をいただいた上で実施している次第でございます。
それから、今回、特に総合体育館を初めとする施設に応募された会社の共同体の構成状況でございますけれども、5者のうち4者については、その構成メンバーとして市内業者の方々が含まれているという状況でございます。
それで、今、話に出ました地元を配慮すべきではないかというお話でございます。これにつきましては、確かにおっしゃるように、町田市の契約において、工事あるいは委託等において市内を優先する、あるいは市内に配慮するといったようなルールがございます。これをそのまま指定管理者の選考に当てはめることができるかどうかということにつきましては、工事委託等につきましては、いわゆる金額が基本的には優先されるという側面がございます。
一方において指定管理者の場面は、そういった金額、いわゆる経済面だけではなくて、先ほど田中議員さんからもお話がありましたように、その指定管理者を選択することによって、いかに市民に資する内容を確保できるかといったような部分もありまして、なかなかさっと単純に配慮するというふうにお答えしづらい部分もあるわけですが、ただ、今回のような大規模な施設はともかくとして、規模を限った施設であるならば、当然市内の中にも十分その指定管理を担うだけの力量を持った業者の方々がたくさんいらっしゃるわけですので、そういったことを最終的には配慮する方向性を考えることも方法なのかなというふうには考えている次第でございます。
それから、今回、特にこの5者の中で、先ほど申し上げた経済性の部分ですが、田中議員さんのほうから、財政面で1位となったところがどういう状況にあるのかというお尋ねがございました。今回、選考基準を設けまして、それによって委員の先生方に採点をしていただいたわけでございますけれども、その選考基準の中に、いわゆる財政面にかかわる部分としては2点あると思います。
1つは、法人等の事業遂行能力及び管理業務実績についてということで、その中の評価基準として、既存事業の経営基盤が安定し、継続性があるか、それから応募時点まで良好な管理業務実績があるかというそれぞれの2つの基準がございます。最初の経営基盤の部分については、今回1位になった業者さんは2番目の成績、それから応募時点まで良好な管理業務実績があるかということについては1番の評価です。
それから、もう1つ、管理運営費についてということで、やはり財政面にかかわりがあろうかと思いますが、評価項目を設けておりまして、その中の評価基準として効率的な収支計画となっているか、それからもう1つは、収支計画に確実性があるかという2点の基準がございます。これについては、両方の基準とも第1位でございました。
そのほかの質疑については、文化スポーツ振興部のほうからお答え申し上げます。

◎文化スポーツ振興部長(荒木純生) まず、7番目の質疑に関してですけれども、今後、現指定管理者の職についてに関することですけれども、先ほどお話ししましたように、私どものほうでは、指定管理者がかわる際には、まず施設の管理運営がきちんと継続が図れるように、また、スムーズに移行できるように調整してまいります。
その中で、当然経営、管理運営が安定して継続されるといったことは大事な要素でございまして、特に窓口とか、それから今までのやっていた教室その他の事業、こういったものが極端に対応その他が変わるといったことは、やはり好ましくないというふうに考えております。当然のことながら、継承発展していただきたいということが私どものほうの希望でございます。
そういったことから考えますと、従前の指定管理者の中で働いていた方々、こういった方が蓄積されてきた経験とかノウハウ、こういったものは、やはり引き継いでいただくということが私どもが望んでいることにかなうのかなといった部分があると思っております。ですから、こういったことを前提に、3者での協議といったものは進めてまいります。
それから、お尋ねのもう1点、施設単位ごとに指定管理者を求めるといった考えがなかったのかどうかというお話です。もしくは競技種別ごとにまとめる、こういった考えはなかったかというお話でございます。もちろん、競技種目別の施設といった単位でまとめるとか、それから施設単位といった考え方は当然あろうかと思います。
まず、施設単位の場合ですけれども、これは大型の施設と、それから本当に公園の中の広場的なものと施設の規模がかなり異なっております。こういったように、施設の規模とか、それから実施している事業の内容において大幅に異なるといったものを前提に考えますと、大規模な施設は1つの単位で管理運営するといったことについては何らかの形で、また民間の事業者にとっても、受け入れが可能かということは考えられますけれども、広場的なものといったものについては、なかなか単独では管理運営が難しいのではないかなという面がございます。
それから、もう1つは規模の利益と言っていいかと思いますけれども、全体を一括管理するといったことによって経営的な合理性といったものが図られる。こういった考え方を統合して、今回の4施設について、どういう形が一番望ましいかといった検討結果、こういう室内プールとその他の施設と分けて指定管理者にゆだねるという決定をしたという次第でございます。
以上です。

◆13番(田中修一) スポーツ振興公社の職員等については、十分ご配慮をいただくお答えをいただきました。ぜひその方向でということでございます。ありがとうございました。
そこで、今回、選考に当たって幾つかの表示をして、そこに点数を記入する方法で選考しているんですね。私が幾つか気になったのは、市の施策や市民の要望に沿った事業内容となっているかという部分がございます。市民の要望に沿った事業内容というのは、当然評価委員に説明をされていると思うんですけれども、あるいは情報提供されていると思うんですけれども、そのあたりは文化スポーツ振興部として、どういう形で市民の要望というのを把握しているんでしょうか。例えばアンケート調査をやったとか、そういう経過というのはあるんでしょうか。
それから、もう1点、お答えがなかったんですけれども、これからスポーツ振興公社が担当する施設の管理運営がだんだん少なくなっていくんじゃないかという心配をしているところでございますけれども、その場合、スポーツ振興公社をどうするのか、この辺をお伺いをさせていただきたいと思います。
それと、効率的な収支計画となっているけれども、収支計画に確実性があるかどうか。当然、市も5年間にどのくらいの収支が積算されているのか、されるのか、各事業者から提出された収支と相当差があるのかどうか、この辺も確認させていただきたいと思います。
なお、私は、地域に根差したスポーツ施設のあり方というのをきちんと皆さんで議論して、どういう選考の方法があるのか、1度検討されたらどうでしょうか。1度皆さんで町田のスポーツの施設のあり方、地域に根差したスポーツのあり方など十分論議をして、指定管理者の選考に当たっても、こういう方向がいいのかという方向はいかがでしょうか。もう既に基本的方針はできておりますけれども、しかし、今からでも遅くはないというふうに思っておりますから、ぜひ市民が求めるスポーツ施設というものを具体的に検討されるということが必要なのかなと思っておりますけれども、その辺はいかがでしょうか。

◎総務部長(渋谷友克) 私のほうから2点、お答えを申し上げたいと存じます。
1つは、財政面の視点から、収支計画に応募された方々の中で差があったのかというようなお尋ねだったと思います。これについては、先ほど申し上げましたように、第1位となった業者さんは一番点数としてはよかったわけですが、同点で、具体的には15点満点のところ、9点をとられた業者さんが3者ありました。それから、8点が1者、7点が1者ということで、計5者という形になっております。そう大きな差は、この中では見られなかったということでございます。
それから、スポーツ振興公社の今後についてのお話がございました。このスポーツ振興公社の今後については、今回のご質疑は第88号議案に関してということでございますので、今後の市としての検討課題というふうになろうかというふうに考えております。
以上でございます。

◎文化スポーツ振興部長(荒木純生) まず、私のほうからは、市民の要望等について、今回の委員会のほうにどう反映させたかというお話ですけれども、個々、個別の要望等につきましては、それを直接委員会のほうにお話しするといったことはしておりません。
ただ、選定に当たりましては、私どものほうから、体育施設を管理運営するに当たって、こういった点についてはきちんと考えていただきたいといったものは、委員会に先立って説明させていただいております。
抽象的なお話になりますけれども、例えば経営基盤の安定性とか継続性、こういったものが大事なことだと。それから、公の施設としての公平性を図るといったことが重要である。それから、総合体育館は町田市の中心的な施設である、その役割を十分考えてほしいとか、いろいろ何点か、そういった形で選考委員会のほうに審査に当たって選定のポイントということでお伝えしております。
それから、2点目の地域スポーツのあり方、その他を踏まえた選考はあってしかるべきではないかといったことですけれども、現在、地域スポーツのあり方、市民スポーツのあり方、こういったものについて、選考委員会、基本計画を策定する上で審議会に図って今現在検討しております。ですから、新しい今後のスポーツ振興のあり方といったものが示された結果によっては、当然指定管理者のあり方といったものについても見直しなり検討するといったことがあり得るというふうには考えております。
以上です。

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