議会報告

[議会報告]平成23年9月定例会 – 学校教育施策、全国から人を集める観光施策について

[平成23年 9月定例会(第3回)-09月07日-05号]

 

1. 学校教育施策について
2. 全国から人を集める観光施策について

 

◆14番(新井克尚) 通告に基づき、一般質問を行います。
1、学校教育施策について。
教科書採択の結果についてがまず1つ目の質問の内容であります。ことしは4年に1度ある中学教科書の採択の年であります。町田市も、この8月24日に教科書採択、臨時の教育委員会が開催されました。今後の4年間の中学校の教科書を決定する極めて重要な会議であります。そして、その教科書が採択をされましたが、ここに至るまでにさまざまな出来事があったと聞いております。
新聞に載っておりましたのは横浜の例であります。歴史と公民のいずれも育鵬社という会社に決まりました。4日の――というのは8月4日ですね。「横浜市教育委員会の教科書採択は、歴史観をめぐり育鵬社や自由社教科書の不採択を求める運動が過熱する中で行われた。『勇気を持って答えを出した』。今田忠彦委員長は採択終了後の会見で、こう総括した。同市内では両社の教科書について『戦争を美化する』『憲法を軽視している』などと批判し、不採択を訴える集会や記者会見が繰り返し行われた。市教委には、これまで市民団体や在日本大韓民国民団(民団)横浜支部などから両社の不採択を求める多数の請願が提出された」、これによって採択結果に注目が集まったわけであります。これは、ニュースソースは産経ニュースであります。
町田市の教科書もどこかに採択されたはずでありますが、なぜかどこの新聞社も取り上げませんので、残念ながら直接聞くまでわからなかったわけでありますけれども、町田市の教科書の採択の結果どうだったのか、その決定の経緯、どんな意見が出たのか。また、6月定例会での大西議員の一般質問の資料で、とある教員の方がとある教科書に対して同じ評価、全く同じ記載をして、この教科書はだめだというような評価をされていたという問題が出ておりましたが、今回はどうだったのかも含めて、この教科書採択の結果についてお聞かせください。
次に、学校選択制についてであります。私は、過去に学校選択制を進めたほうがよりよい教育環境になるという質問をさせていただきました。それは、学校選択制というのは各学校が魅力のある学校をつくることによって、自分が本当に行きたい学校はどこなのか、子どもたちが選ぶことによって自分が受けたい教育を受けられる、そういう学校づくりができるという内容であります。
もちろん、地域コミュニティーを重視して、それに特化した学校づくりをしてもいいでしょうし、例えば英語教育をしっかりとやる、そういう学校をつくることでもいいでしょうし、いろいろな校長の意思を学校づくりに反映させるという意味では、この学校選択制というのをうまく活用している自治体もあるわけであります。
しかし、町田市も学校選択制は実行しておりますが、残念ながらそういった学校選択制ではなく、あくまでも学区の撤廃に近いようなもの、ほぼ学区の撤廃と言っても過言ではないかと思います。そうなるとどうなるか、特色のある学校づくりをしっかりとやらないで学区の撤廃をやれば、結果として地域コミュニティーが崩壊していく、そういうきっかけになっているわけであります。
であるならば、地域コミュニティーをしっかりとつくるほうに行くのか、それとも特色のある学校づくりをしっかりと行うのか、どちらかを選択すべきであると私は考えております。そういった意味において、この学校選択制について今の現状、そして今後の方向性をお聞かせください。
最後に、全国から人を集める観光施策についてであります。
今現在、市としてどのような取り組みをしていて、そして今後の方向性、どのように向かっていくのか、今現在決まっていることをお聞かせください。その後、再質問でみずからの提案をさせていただきたいと思います。
以上で壇上からの質問を終わります。

◎市長(石阪丈一) 新井議員のご質問につきましては、教育委員会及び担当のほうからお答えを申し上げます。

◎教育長(渋谷友克) ご質問の項目番号1、学校教育施策についての(1)教科書採択の結果について、まずお答えをしたいと存じます。
8月24日に教科書採択について臨時教育委員会を行ったということについてお話をいただきました。町田市教育委員会における教科書採択は、校長、副校長、教員、保護者代表及び教育委員会事務局員から構成される町田市立中学校教科用図書調査協議会からの報告、それから各学校からの報告書、それから東京都教育委員会が作成いたしました教科書調査研究資料、それから教科書展示会で出された保護者や市民のご意見、これらを参考にした上で、町田市教育委員会みずからの権限と責任、そして見識に基づき、先ほどの日程において公正かつ適正に行ったというふうに考えているところでございます。各教科書ともに、これは当然のことですが、文部科学省の検定を通過しているものではございますけれども、大きな基準といたしましては、町田市の子どもたちに最もふさわしい教科書を採択する、この観点で調査研究も行ってきたところでございます。
最終的に採択された教科書についてお尋ねがありました。事前の新井議員のいろいろなご質問の中で、社会科、特に歴史、公民についてお尋ねをいただいておりましたので、歴史、公民について申し上げますと、両教科とも帝国書院という教科書会社の教科書が採択をされております。
もう少し細かく基準といいますか、観点について触れさせていただきますと、例えば歴史分野でございますと、新しい学習指導要領で重視をされております言語活動、これの扱いでございますとか、それから町田市に非常にかかわりの大きい自由民権にかかわる記述、あるいは各時代の流れや文化史の記述、こういったようなものが観点になっております。また、公民的分野でいきますと、日本人としての公民的な資質、この基礎をどのように育てるのか、育てるのにふさわしいものは何か。それから、生徒が課題を持ってみずからの考えを深める、こういった記述があるかといったようなことも観点として調査研究、採択に当たったところでございます。
それから、これは6月定例会で大西議員さんのほうからご指摘のあったことでございますけれども、学校から上がってきた調査書、報告書が、ある意味、報告書の体をなしていないとか、複数項が同じような表現をしているとか、ご指摘をいただきました。この件に関しましては、これは当然のことですが、本会議でもお答えをいたしましたように、報告書の様式の変更をまず図りました。それから、内容的にも具体的な表記をするように指導の徹底を図ったところです。結果といたしまして、改善が図られたというふうに私どもとしては考えているところでございます。1点目は以上でございます。
次の(2)学校選択制についてでございますが、町田市の学校選択制度の目的といたしましては、2003年3月の町田市立小・中学校選択制度検討委員会、この報告書に著されているとおりでございますが、通学距離等を考慮し学校を選択したいという日々寄せられる多種多様な住民ニーズに対応し、その解決を図ることにより、子どもたちの学校生活を実りあるものとするということでございます。
2004年度の事業開始以来、この制度を利用して入学した児童生徒数は2011年度までの8年間で小学校が1,859名、中学校1,774名の合計3,633名でございます。全体の入学者数の約6.6%に当たる児童生徒が、さまざまなニーズによってこの制度を利用してきたというふうに考えております。
この制度を利用した方々の主な理由でございますが、小学校では通学距離が33%強ということで一番多くて、次いでやはり30%強ということで友人関係ということになっております。また、中学校では友人関係が33%と一番多く、部活動、通学距離がともに23%強というふうになって続いております。
実は私ども教育委員会といたしましては、これまでの経験を踏まえまして、改めてこの制度について検証しよう、よりよい制度にしていこうということで、2011年7月、ことしの7月でございます。学識経験者、PTA、地域、学校など、外部委員によります町田市立小・中学校選択制度等検討委員会を設置いたしまして、よりよい学校選択制度のあり方について検討を始めたところでございます。これまでの実績、あるいは課題等について、さまざまな角度から検証、分析を行いまして、問題点、課題点につきまして抽出し、検討を加えていきたいというふうに考えているところです。今後、この検討委員会の結果を踏まえまして、さらによい制度にしていきたいというふうに考えているところでございます。
私からは以上でございます。

◎経済観光部長(笠原裕至) 項目2、全国から人を集める観光施策についての(1)市としての取り組みと今後の方向性はにつきましてお答えいたします。
全国に町田市の魅力をPRし、集客拡大につなげていくことは今後の重要な行政課題であると認識しております。町田市のPRについては、町田市観光コンベンション協会と連携をとりながら積極的な情報発信を行っております。また、町田さくらまつり、フェスタまちだという町田市のシンボル的なイベントに加え、2010年度には新たな試みとしてまちだ産業観光まつりと農業祭を同時開催し、約15万人の方にご来場いただきました。さらに、2011年度の春には、映画「ホームカミング」と「まほろ駅前多田便利軒」の2本の町田市ご当地映画が全国公開され、町田市が全国から注目を集めました。
今後の取り組みでございますが、2013年のスポーツ祭東京2013の開催を町田市の魅力を発信していく絶好の契機ととらえ、積極的なPRを進めていく予定でございます。

◆14番(新井克尚) それでは、教科書のところから再質問をさせていただきます。
まず、教育長、機転をきかせていただいて2教科のみの答弁、ありがとうございました。私が聞きたいところはまさしくそこでございましたので、申しわけございません。壇上で説明するのを忘れておりました、申しわけございませんでした。
私は、教科書については、この地域、そして国を愛して、日本人らしく誇りを持って人の役に立つ人に、子どもたちに育ってほしいという思いからするものであります。検定に合格をしました、でも、どこの教科書でもいいのかというと、私は果たしてそれでいいのかという思いもあります。よくない理由をお話しさせていただきます。
こちら、本日配付をさせていただきました資料をごらんいただきたいと思います。BBCというイギリスの放送局があります。こちらのウエブサイトに載っている世論調査です。33カ国、約4万人を対象に行った世論調査でございまして、Aの世界各国の影響力に対する評価、これは例えば一番上、ドイツ62と、ちょっと数字がつぶれて見えない方もいらっしゃるかもしれませんが、書いてあります。この62という肯定、いい影響の数字は、いろんな国がドイツについてどう思いますかというので数字をどんどん書きます。大体どれぐらい、数字が出ます。その数字の平均値が62%の方が肯定だ、これはもちろんドイツも含めてです。
次のイギリスも58、カナダ、EUと続いて、日本も57、62、58、57、57、57で、いい影響は同率3位なんですが、否定、悪い影響がカナダ12、EU18に対して日本が20と高かったもので、今回は5位という結果になっております。しかし、この隣のグラフ、Bを見ていただいてわかるとおり、日本の影響力に対する各国の評価、この一番下にあるのが57で平均値がAのグラフに入っているわけですけれども、日本の評価は決して低くはない。世界各国が見ても、いい影響は同率3位、悪い影響を入れると5位という結果ではありますけれども、半分以上の方は日本に対してはいい影響、いいイメージを持っている。
それを細かく、どこの国がどれくらいのパーセンテージかというのがBのグラフでございまして、肯定だけまず言っていきますね。カナダ67、アメリカ69、ペルー64、チリ66、ブラジル66、メキシコがなぜ低いのかは調べていないんですが、24と低くて、ロシア65、イタリア66、トルコ64、スペイン57、ドイツ58、イギリス58、ポルトガル43、フランス55、ナイジェリア65、ガーナ55、ケニア61、エジプト52、サウスアフリカ――南アフリカが41、インドネシアとフィリピンがすごく高いですね。85、84、韓国68、オーストラリア60、日本が39、インド39、パキスタン34の中国が18と物すごく低い評価になっております。反日教育をしている国ですから当然の結果にはなるかもしれません。もちろん、否定の非常に高い71というのも、突出して中国が高いというのが世界各国から見た日本の評価でございます。
では、世界各国が自分の国をどう思っているのか。これを、このBBCのホームページにがあっとあって、それぞれ自分の国が入っているところ、例えば日本だったら、日本も自国を評価していますけれども、北朝鮮に対してどういうイメージがありますか。北朝鮮の世論調査はないので、これは省いて、残りを上から順番にいい影響の高い順から並べていきました。それがCのグラフでございます。数字がちょっとつぶれていると思いますので、読んでいきます。
ブラジル84、韓国84、ドイツ82、カナダ79、インド77、ロシア77、中国77、イギリス69、南アフリカ69、フランス68、アメリカ64、パキスタン40、日本39、BBCの調査で自国の評価がわかるところを抽出したところ、最下位でございました。なぜ日本人は自分の国に対していいイメージを持っていないのか。
ここでちょっと子ども生活部のほうに聞いてみたいと思います。子どもに対して、おまえはだめだ、おまえはだめな子なんだという教育をしていたら、どんな子どもになるか。一般論で構いません、窓口等でお話をされることをお聞かせいただけますでしょうか。

◎子ども生活部長(鈴木信行) 一般論ということですけれども、子育て中にしつけといいますか、そういった想定でいきますと、子ども家庭支援センター等の相談窓口にあった場合には、わけもなく否定的な対応をとり続けた場合、子どもは何をするにも自信がなくなったり、自己評価が低くなる、向上心も芽生えにくくなったりというような影響があるので、改善するような指導、ただ、いろいろケースによると思いますけれども、そういった対応をするというのが一般的でございます。

◆14番(新井克尚) ありがとうございます。まさしく自分に誇りを持てない子どもに育つ。では、国に対してはどうなのか。日本はだめな国なんだという教育をやったら、どんな子どもたちが育つのか。ここに、資料に教育基本法と学習指導要領もつけさせていただきました。
いろいろ書いてあります。「自他の敬愛と協力を重んずるとともに」とか、「我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し」、教育基本法にも書いてあります。指導要領にも、やはり「自国を愛し」、しっかりと書いてあるんですが、では、自分がどういうふうに育ったのか、ちょっと思い出してみようと思いました。自分がこの国を子どものときにどう思っていたのか。
当時の教科書、本日配付した資料のFですね。中学の公民にはこう書いてありました。「日本国憲法の成立によって、国の最高の政治権力(主権)は、天皇のものから国民のものになった」、高等学校の現代社会、「日本国憲法は、明治憲法の根本理念である天皇主権を廃し、国の政治のあり方を最終的に決める権力は国民に属する、という国民主権を基本原理として採用した」、当時の教科書にはこう書いてあったんですが、今のイメージと大分違うんですね。確かに学生のころ、余り日本というのはよくない国なのかな、天皇というのは昔すごい権力を持っていたけれども、今は権力を剥奪されたみたいな、そんなイメージを確かに思って成長はしましたが、だんだんその間違いに気づいて、それは教科書のトリックなのではないかと今は思っております。
では、一体主権とは何なんでしょうか。今回、採択された教科書に、この主権、どのように記載をされていますでしょうか。

◎教育長(渋谷友克) 今回採択された教科書における主権についての記述でございますけれども、主権者は国民であるというふうに記述されております。
以上です。

◆14番(新井克尚) ありがとうございます。ここで恐らく大日本帝国憲法と日本国憲法の比較を余り詳しくやらずに、国民主権である、今、日本は国民主権になりました。明治のときに制定された大日本帝国憲法のときには天皇が主権でしたでそのままいってしまうからこそ、天皇が日本の何なのかを理解しないで成長する子どもが多いのかなというふうに思っております。
では、本日添付させていただきました大日本帝国憲法と日本国憲法の一部を抜粋させていただきました。確かに大日本帝国憲法には、第1条「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」と書いてあります。天皇主権であるという、その論拠はここにあるということですね。第3条「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」、それ以外には「天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攪シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ」とか「帝国議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ」「法律ヲ裁可シ其ノ公布及執行ヲ命ス」「帝国議会ヲ召集シ其ノ開会閉会停会及衆議院ノ解散ヲ命ス」、天皇に物すごい権限があるというふうに、ここの条文までを見ると思うんですが、大事なのは第55条です。「国務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス」、2「凡テ法律勅令其ノ他国務ニ関ル詔勅ハ国務大臣ノ副署ヲ要ス」、ここを余り教育せずにいってしまうと、大日本帝国憲法は天皇が主権で、天皇が政治を握っていて、権力を握っていて、戦争があって負けたことによって日本国憲法で国民が主権をとったんだというような教育になってしまう、これは明らかに間違った教育であります。
その理由ですね。実態として、天皇主権というこの主権は権威でありました。権力は第55条にあるとおり、大臣の副署を要す、要は枢密院で話し合ったり、国会、政府が決めたことをあくまで天皇は後から承認をしていたというのがこの大日本帝国憲法時代の実際の権力の行使の仕方であり、それはまさしく今も変わっていないわけであります。
今も変わっていないというのは、例えば日本国憲法第7条ですね。「憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること」とあります。国民主権ということであるならば、国民が権力を持っている。国会議員になって法律をつくりました。では、法律が可決をされた時点で法律は効力を持ちますか――持たないんです。天皇が公布をすることによって初めてその法律が効果を持つことになる。権力は国民が持っていて、権威を天皇が持っているというこの構図は、歴史を学べば一目瞭然です。鎌倉時代、室町時代、いろいろありました。武家が朝廷の中で幕府をつくって、政権を握って、天皇がそれに権威を与えてきたという構図は、大日本帝国憲法のときから何も変わっていないわけであります。
では、大日本帝国憲法下で天皇が権力を行使したことがあるのか。国の政治の方向性を決めたことがあるのか。明治22年に制定をされて昭和20年までの56年間の中に、確かにゼロではないです。ただ1度だけ、56年間でただ1度だけあるのは、昭和20年の終戦のご聖断であります。これも最高戦争指導会議の中で3対3に分かれました。降伏をするのに条件をつけるべきだというのと、全面降伏すべきだというのに分かれました。当時の首相鈴木貫太郎は、自分には判断できないと言って天皇にご判断を仰いだ結果、昭和天皇は終戦をご決断された。この1回は確かに大日本帝国憲法がたとえ形式上でも天皇が決められる権限を持っていたからであるけれども、では、実際のところどうだったのか。権力は国民が持っていて、権威を天皇が持っていたという構図は変わっていないわけであります。
ということは、主権はあくまでも憲法の条文論であって、もし学校教育で明治の時代に帝国憲法ができて、天皇は主権でした。天皇は権力を持っていました。その後に昭和の時代になって終戦を迎えて、国民が主権をとった。天皇はただの象徴に落ちたという話をしているのであれば、これは歴史の事実をねじ曲げていることにほかなりません。
この条文をどこまで詳しくできるかというと、確かに指導要領に、3の内容の取扱いの(4)のところに「条文解釈に深入りしないように留意すること」と書いてあるんですね。これによって、そこまで詳しく説明できないとなると、日本において、この日本という国において、天皇という存在をよくわからない、理解しないで大人になってしまう子どもたちが多い。
実際に私は、ことし18歳になった、これから日本を背負っていく若い人に出会って天皇ってどう思うと聞いたんです。そうしたら、昔は権限を持っていたと思うけど、今って何かたまにテレビに出るけど、よくわかりません」みたいな、本当にそれでいいんですかねと思うんですよ。やっぱり日本に誇りを持って、この日本の国民として生きていく上で歴史を考えると、天皇という存在がどれだけ日本人と深いつながりがあったかというのを知っていただきたいというのが私の思いであります。
お伺いしたいのは、採択されたこの教科書に、では、この大日本帝国憲法と日本国憲法の違いがどう記載をされているのか、お聞かせをいただきたいと思います。

◎教育長(渋谷友克) お答えをいたします。
この本が、これは公民ですけれども、今回の帝国書院版で採択されたものでございます。その中に幾つか大日本帝国憲法と日本国憲法との違いが記されているわけですけれども、第2章というところに日本国憲法について考えようという章がありまして、その中の国民主権、それから象徴天皇制、基本的人権の項で違いについて触れています。加えて、大日本帝国憲法と日本国憲法の比較表をつくりまして、ここでいいますと、性格、主権者、国民の権利、国民の義務、国会、内閣、裁判所、軍隊、この各項目でそれぞれ比較をしている、こういう形になっております。
なお、先ほど学習指導要領について新井議員がご指摘になった「条文解釈に深入りしないように留意すること」というのは前の指導要領で、新たな指導要領では「条文解釈に深入りしないように留意すること」というのは省かれております。つけ加えさせていただきます。
以上でございます。

◆14番(新井克尚) 済みません、古い情報ソースだったようで大変失礼をいたしました。
ただ、伝えたいことは、大日本帝国憲法との違いは確かに比較表としてあるかもしれませんが、では、あとは各学校の先生がどう教えるかということになるとは思うんですが、私が先ほど申し上げたとおり、天皇主権で天皇に権力があって、そこから日本国憲法になって、国民が今度主権になったというのは、果たして教え方としてどうなのかというところについては、やはりしっかりと教育委員会の中でも議論をしていただきたいですし、学校教育の分野で、中でどうするかということについてもしっかりと考えていただきたいというふうに思います。
ちなみに、天皇についての歴史をどこまで教えているかということもお伺いしたいので、今回採択の教科書の中で初代天皇の記載がどうなっているか、お聞かせください。

◎教育長(渋谷友克) 初代天皇についての記述ですが、神武天皇ということだと思いますが、この記述については今回採択された教科書の中にはございません。
以上です。

◆14番(新井克尚) 本日配付をさせていただきましたBBCの調査の下のほうに、これはCIAのホームページなんですね。各国の情報が載っているんです。JAPANというところをクリックすると「Independence」というところにデータが、紀元前660年ですよね。660B.C.とかありますから、「traditional data of the founding of the nation by Emperor JIMMU」、ちゃんとCIAのホームページにも神武天皇と書いてあるんですよ。アメリカのCIAでさえ神武天皇と書いているのに、なぜ日本の教科書に書いていないのか。子どもたちに日本の初代天皇はだれなのかということをしっかりと伝えていかないことに、私はやっぱり理解ができないんですが、それは各学校の先生が後から補完して教えていただけるものと信じております。
また、日本人の心の根幹として重要なのは、やはり日本の神話だと私は考えております。実際、水野真紀さんという女優さんが日本神話の読み聞かせ、読み語りをやっていらっしゃって、本当に日本神話をわかりやすくお話をしていただけますし、心に響くすばらしいお話をしていただける。僕も一部分しか聞けなかったんですけれども、それでもこういう日本神話のすばらしいところを子どもたちにしっかりと知っていただきたいですし、学んでほしいですし、そこから日本人の心の根幹というものをつくっていただきたいなという思いがあるんですが、今回採択された教科書に日本神話についての記載はございますでしょうか。

◎教育長(渋谷友克) 日本神話の記述についてご質問いただきました。先ほど公民でしたが、これが歴史のほうの採択された教科書でございます。この中に古代の神話というふうに題しまして、奈良時代に成立した「古事記」、それから「日本書紀」の神話に登場する神々について、それからその具体的な内容がどういうものにかかわりがあるかとかいうような点が書かれております。また、宮崎県の高千穂のお神楽、これとの関連についても触れている、そんな記述がございます。
以上です。

◆14番(新井克尚) 伺ったところだと、さらっとという感じなのか、子どもたちが神話に興味を持って、それをもっと知ろうという形になっていただくように指導していただければありがたいなと思うんですが、ここでちょっとご紹介をしたいエピソードがございます。
皇后陛下が1998年、平成10年に国際児童図書評議会ニューデリー大会で講演された際にお話をされたことです。「『米軍の占領下に置かれた日本では、教育の方針が大幅に変わり、その後は歴史教育の中から、神話や伝説は全く削除されてしまった』『父がくれた神話伝説の本は、私に、個々の家族以外にも、民族の共通の祖先があることを教えたという意味で、私に1つの根っこのようなものを与えてくれました』」とおっしゃっていたそうであります。
やはり日本の子どもたちが成長する過程で、日本神話というものがなくなってしまった、そういう教科書があるということは、本当に私は残念でならないんですけれども、こういったところもぜひ各先生方には、子どもたちに神話の大切さ、神話から日本人の心というものを学んでいただくような、そんな形で伝えていっていただければということを切に願う思いであります。
教科書についていろいろ意見をさせていただきました。過去にも私、公民の教科書には意見を言っているんですね。これは貨幣と流通というところなんですけれども、ちょっとそのところもエピソードとして紹介させていただきたいと思います。これは藤原和博さんというよのなか科をやって和田中学校の校長をやられた方が、なぜリクルートをやめて民間企業から学校教育の場に来たのかというきっかけが公民の教科書を読んで憤りを感じたからということでございます。
そのうちの1つのエピソードが貨幣の役割というところですね。読み上げます。「経済活動の中で貨幣は次のような働きをしている。その1つは、財やサービスの価値を価格の大きさとして表現する価値の尺度としての働きである。2つ目は、商品、代金の支払いや給料の支払いなどに利用できる支払い手段、あるいは交換の手段としての働きである。3つ目は、貯蓄など価値の保存をする働きである」。
この本会議場も、長年公務員をやられた方、元銀行員もいらっしゃいますし、元証券マンもいますし、スポーツクラブの方もいるし、実業家の方もいらっしゃいますし、落語家の方もいらっしゃいますし、本当にいろんな職業の方がいて、今の話を聞いて自分の生活をしている中のお金の使い方、お金の流れとリンクした人が果たしているのかどうかなんですよ。学校教育が現実とリンクをしていない、現実に興味を持てない、こういう教科書で学んだ子どもたちが社会人になったときに、希望を持って夢のある世界に飛び込むことができるのか。それは、私は先ほどまでお話をしてきた日本に誇りを持てるのかと全く同じだと思っております。
この歴史、公民というところは、やはり物すごく大事なところなんですね。日本人の根幹をつくるところでありますし、そういう意味では、例えば自衛隊についてのお話をさせていただきたいと思います。今回、採択された帝国書院さんの自衛隊の表記、これは大西議員の質問で使ったものを引用させていただきますけれども、「国家の防衛という見地からの記述はなし。自衛隊が違憲であるという議論の後、『政府は…違憲ではない、としています。』と言い訳のような記述で自衛隊を国防という見地から見ていない」。
実際、東日本大震災を終えた後、自衛隊の皆さんの活躍を見て、ありがとうと言う人はいましたけれども、おまえは違憲だと言う人は果たしているでしょうか。なぜ教科書にこのように書くのか、私は理解できないんですよ。自分たちの国はだれが守るのか。確かにアメリカ軍は同盟ですよ。同盟を組んでいますけれども、いざというときに、やっぱり自分たちの国、自分たちの誇りを守るのは日本人であり、その日本人が自衛隊で一生懸命この国を守るために頑張っている、災害が起きたら国民のために頑張っている。それを違憲であるという議論の後という教科書を使って一体何を教えるのか。こういうところに現実との乖離を感じざるを得ないわけであります。
また、天皇陛下と首相のお話をさせていただきます。陛下の話、天皇制がどうかという話をすると、先ほど来お話ししているように、明治天皇では主権だった。しかし、日本国憲法になって象徴に落ちた。果たして、そういうふうに教育をしているかどうかはこれからの話かもしれませんけれども、していただきたくないと思っていますが、実際はどうか。では、主権を持っている国民の代表として、総理大臣が被災地に行って被災者を見舞ったときに、おまえはもう帰るのかと怒鳴りつけられたわけですよ。
ところが、どうですか。天皇皇后両陛下が行ったら、ちょっと扉の端っこから見えた瞬間に、あああっみたいな、すごいですよね。国事行為以外にも、天皇陛下は本当にすばらしい国民に勇気を与える、そういう活動をされていらっしゃいます。こういう現実との乖離というものをぜひとも授業の中ではなくしていただきたいと思う次第でございます。
これまでの流れを踏まえまして、私は教科書にいろいろ足りないところがあるという話をさせていただきました。これをどうこれから指導していくのかというところをぜひお聞かせいただきたいんですが、お願いいたします。

◎教育長(渋谷友克) 教科書に不足をしている部分をどう教育していくかというご質問ですが、率直に申し上げて、教科書に記述が足りないとおっしゃられますと、私も教育委員の一員でございますので、教育委員としては大変に困惑をするものでございます。今お話のありました、例えば大日本帝国憲法第55条、それから初代天皇、神話、さらには自衛隊についてのお話もございました。これについて、それぞれ当然視点があると思います。新井議員のお持ちになっている視点ということで判断をしていけば、おっしゃるように不足ということもあり得るのかなと思います。
ただ、教育委員としては、そういう視点というものも大切な視点だとは思いますが、一方において、当然のことですが、ほかの多くの視点が存在するわけでございます。そういう多くの視点に基づいて私ども教育委員は教科書を採択する、そういう作業にいそしんでまいって、8月24日に決定に至ったわけでございます。
基本的に先ほども新井議員がおっしゃっていたように、文部科学省の検定をすべての教科書は通過している。その前提のもとで私ども教育委員は選択に当たっているわけでございますので、その点はぜひご理解をいただきたいと思います。その上で各自の見識によって公平公正に選んでいるということでございます。
お尋ねのそれを足りない部分を授業でどうカバーしていくかということでございますけれども、学習指導要領がまず前提になろうかと思います。その中で、私ども教育委員会といたしましても、例えば今回新しく指導要領が改訂になったわけですけれども、その内容について一たん市教委として受けとめて、さらにこれを学校に指導するという形もとっておりますし、当然各学校現場においては、子どもの学力等も含めて、その学校に応じた教育がなされていくのだろうというふうに思っております。
そういう意味では、副読本の活用なども視点に入ってくるものだと思っております。そういう総合的な判断の中で、学校現場における教育はなされていくというふうに考えているところでございます。
以上です。

◆14番(新井克尚) 質問の持っていき方というか、仕方がちょっとよろしくなかったのか、教育委員の皆さんが選んだ教科書がだめだとか、足りないとかいうことではなく、選んだ教科書はもう選んだ教科書として、これから使うわけですから、その中からさらにこれを、私が言ったのは、こういう教育もしていただきたいけれども、それは書いていないということですから、そこが不足をしたということであって、やらなければいけない教育の中から、それが不足しているのに何で選んだんだという質問ではありませんので、その点はご理解をいただきたいというか、私のほうも理解しておりますので、よろしくお願いいたします。
教育基本法や指導要領にのっとって、もちろんやっていただくということでありますけれども、いわゆる反日教育というものは世の中に存在をしているわけですね。先ほど大西議員の資料の中で、特定の教科書に対して特定の教員がという話がありました。あれは逆に、そういう教員がだれなのかがわかって私はよかったのかなというふうにも思ってはいたんですが、ここに教科書白書という本があります。編集をしたのは日本教職員組合ですね――が出した中学校の歴史・公民編というものでございます。一部ご紹介をさせていただきます。
ここ数年、教科書に自国の都合の悪いことは書かないようにとの国際感覚欠如の政治勢力などの圧力が強まりました。諸外国から批判される問題の1社も装いを変え、前回よりも問題なく検定を通過したのですという、こういうことが書いてあったり、相変わらずの日本の教育行政に対して、中国と韓国のリーダーたちも、日本人の厚顔無恥ぶりにあきれたと表明をしていたほどでした。今、日本には孤立化の危機さえありますとか、いろいろ書いてあるんですよ。
その中に、歴史の事実をゆがめられてしまうことは避けなければなりませんとか記述もあったりするんですが、その先には、とある教科書が憲法の条文に解説がなく、統帥の語を記しているのですが、これでは逆に子どもたちにはわかりません。これは天皇に戦争責任が生じることを避けるためでしょうか、疑問の残るところです。何か本当に天皇に戦争責任があったかのような記載がされていたりするわけですよ。
サンフランシスコ講和条約では、天皇に戦争責任がない、あるということを承認しないということで条約が締結されたわけですね。ということは、天皇は戦争責任がない。でも、天皇に戦争責任が生じることを避けるためでしょうか、疑問の残るところです。というような人たちが教科書についていろいろ意見を言って、多分こういうのを読んだ先生は、こういう教育をされるんだろうなと思うわけですよ。
そうなると、では、教育基本法に照らすとどうなんですか。「自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養う」とか、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し」、「我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し」なんですよね。多分、この先生方は「他国を尊重し」しか見ていないんですよ。
麻生太郎という元総理大臣が、余り好きな人がいない残念な方ではあるんですけれども、私は結構いいことを言っていたと思うんですね。2006年の2月14日の国会答弁、「友好のために国益を損なうのは愚かです。国益のために友好が成り立つのだと思っています」、まさしくそのとおりであります。
この教育基本法の精神にのっとった上で教育をしていただきたい。ということはどういうことか、教職員組合の政治運動に子どもたちを巻き込んでほしくないというのが私の切なる思いであります。そういった意味で、真の国際人を育成するために、これからは教育行政、本当に大変だと思いますけれども、教育委員会、そして学校一丸となって、すばらしい日本人を、誇りある日本人を育てるために頑張っていただきたいと思います。
以上でこの項目についての質問を終わります。
学校選択制につきましては、今現在検討中ということですので、とにかく中学校はいいにしても、小学校は学区の撤廃というのは余りないほうが地域コミュニティーができるのかなという意見もございますので、そういった点も踏まえて、これからもよりよい制度をつくっていただければと思います。
3番項に移ります。スポーツから発信をするという意味では、FC町田ゼルビアももちろんそうですし、それも試合があれば全国から対戦相手の方が応援に来たり、また、国体というのもありますという話がありました。国体も2013年ということで、町田市のよさをPRしていく。単発のものがあって、それ以外に継続して人が来るような仕組みをどうにかしてつくれないかということで私が考えていたのが、お台場に実物大のガンダムというテレビアニメから出たロボット――モビルスーツというんですけれども、あれができまして、これは放映から30周年を記念してお台場につくりました。
これが平成21年ですね。全長18メートル、重量38トン、7月11日から8月31日の展示で150万人の動員を計画していたんですが、何と予想を大きく上回りまして415万人が訪れました。その後、そのまま壊してしまうのはもったいないということで、平成22年にプラモデル発売30周年を記念して、そのプラモデルの工場がある静岡が誘致をして、静岡ホビーフェアに展示されました。7月24日から8カ月間で160万8,000人を動員いたしました。
実はこのガンダムシリーズのロボット、モビルスーツをデザインされた方が町田高校出身の大河原邦男さんという方でして、本当はわかりやすい資料を皆さんに配付したかったんですが、著作権の関係でどうしてもできないものですから、後でちょっと検索サイト等で検索をしていただければと思うんですけれども、私は、大河原邦男さんがデザインしたものの中で、ガンダムシリーズのグフというモビルスーツを町田市につくれないかと。
いや、本当はガンダムが地球連邦軍というもので、それと戦争しているのがジオン公国軍という対立するところがあるんですね。そこに青年将校でシャア・アズナブルという結構人気の高い人がいて、その人が乗っていたシャアザクというのがいいのではないかと思ったんですが、本当にこの企画を実現するために小田急の関係者の方と話したんですよ。いや、小田急はイメージカラーが青だし、あと、小田急がスポンサーのFC町田ゼルビアもやっぱり青じゃないですか。では、青いの、あっ、グフがいいよねと。
そのグフに乗っているランバ・ラルという将校がいるんですけれども、連邦軍に恐れられた方が、これがまたすごく雰囲気が市長にそっくりでして、もし町田市にグフができたら、開所式というか、開幕式のときにはぜひランバ・ラルさんが着ていた洋服で登場していただければ、間違いなく全国から人も来るし、報道も来るし、一発で町田市を日本じゅう、いや、世界にPRできるのではないかなと思うんですよ。
何をばかな話をと思っている方も結構いらっしゃるとは思うんですが、栃木県の壬生町という町、おもちゃの町という地名があるか何かで、どうにかしてまちおこしをやろうというので、町議会議員さんがやっぱり本会議場でシャアザクをつくりましょうと提案されたそうです。現在、役所の関係者の方が版権を持っている会社と交渉している最中だそうであります。
経済効果は400億円だと試算をされているようでありまして、確かに初期投資、恐らく10億円じゃ足りないかもしれません。数十億円かかるかもしれませんが、それ以上の効果、例えば1人3,000円ぐらい町田市に落としていただいたとして、100万人来たら30億円ですね。それが1年ではなくて2年、3年続いたら果たしてどうなのかと考えるとまたね。
私がつくりたいのは、やっぱり実際この場所なんですよ。庁舎の跡地に、市街地にどんとできたら、駅からも歩けますし、しかもデザインされた大河原邦男さんがまさしくこの目の前の道を通って町高に通っていたわけですよ。ここまで縁があると、ここにできたら中町の商店街も、市庁舎が移転した後も人はばあっと来ますし――ということは景気ももちろんよくなる。投資をすることによって町も活性化する、税収も上がる、活気もつく。こんなにいい話はないと思うんです。
庁舎の跡地、今の段階では検討委員会のほうで1つの方向性が出て、これからまた市のほうの検討委員会でも方向性が出ると思いますが、何かしなきゃいかぬと。何もしなければ、中町のこの町はどんどん人が少なくなっていくし、税収も落ち込んでしまう。何とかしなきゃいけないという意味では夢のある話でもありますし、本当はつくりますと言っていただければいいんですが、今ここで提案してわかりましたということはないと思うので、検討します、もしくは研究しますということを、そんなのは夢ですとは言わずに、ぜひ言っていただきたいんですが、いかがでしょうか。

◎経済観光部長(笠原裕至) 年間の町田市の観光客の入り込み客数は約360万人という数字が出ていますので、160万人プラスされると一挙に人数が500万人を突破ということで、一大観光都市になるのではないかと思います。おっしゃるとおり、町が元気づくですとか、活気づくというのは、観光にとっては一番必要なテーマだと思いますので、ぜひガンダムのグフですか、研究させていただきたいと思います。

◆14番(新井克尚) ありがとうございます。お台場のガンダムは7月11日から8月31日、1カ月半強ぐらいで415万人、静岡、これも8カ月間で160万8,000人ですから、相当な人数が来るのではないかと思います。検討するという話はなかなか難しい、研究でもいいということですので、研究という答弁がございました。ぜひ版権を持つ会社との情報交換も含めまして、庁内で研究をしっかりとしていただきたいと思います。いつかこの町田の地にグフが立って、その横で開所式が行われ、ランバ・ラルの格好をした市長が見られますことを夢に思いつつ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

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