議会報告

[議会報告]平成23年12月定例会 – 都市計画マスタープラン、市民病院について

[平成23年12月定例会(第4回)-12月09日-05号]

 

1. 都市計画マスタープランについて
2. 市民病院について

◆14番(新井克尚) 求める答えが返ってまいりましたら、すぐに終わりますのでよろしくお願いいたします。
通告に基づき、一般質問を行います。
表題1、都市計画マスタープランについて。
言葉が抜けておりました。地域別構想についてでございます。改訂に向けた作業にあたり、地区の特性を考慮したプランを策定すべきと考えるがいかがでしょうか。お聞かせください。
次に、市民病院についてであります。
この質問の背景には、全国的にスタッフが足りていない。それによってつぶれる病院がある。そして、スタッフが入れかわるよりも、しっかりと定着をすることでよりよい医療サービスを提供することができるということがございます。
次に、この質問の目的についてでありますけれども、医者、看護師などスタッフがよりよい働く環境をつくることで、スタッフが定着をし、そして、それによってよりよい医療サービスを患者に提供することによって、市民の医療の安心を確立することでございます。
実際これは市民病院で働く看護師の方からいただいたお話であります。院内保育で預けていたけれども、6歳、7歳、8歳、小学校1、2、3年生、正直やっぱり1人で家にいさせるのは不安だと。学童保育クラブも遠いと。それだと預けられないから、やっぱりやめるという看護師さんがいるというお話をいただき、これはどうにかならないのかと調べてみますと、これは「夢の扉」、4月3日放送。テレビですね。「経営難の病院を建て直し、明日の地域医療を救いたい。看護師の数を増やす秘策」という、五十嵐里香さんという方が千葉県柏たなか病院の看護部長で、そこで実際にやられたお話でございます。
五十嵐さんは、このままでは地域医療は破綻すると考え、病院の収入のために看護師の確保に動き始めましたが、その理由は看護師1人が当たることができる患者数が決められており、看護師をふやせば入院患者がふえ、診療報酬もふえ、病院経営を立て直すことができると考えたからです。
例えば、看護師免許取得者は全国に約175万人いるのに、実際に働いているのは約120万人しかおらず、地元に住む結婚や出産を理由にやめてしまった元看護師を看護師復職支援セミナーなど数々のアイデアで復職させることや、病院内の24時間学童保育クラブの実現など、退職者を減らし、新規採用をふやし、半年で看護師を30人ふやすという目標を達成したそうであります。学童保育クラブの導入に向けては、実際に学校に行き、そして校長を説得して、迎えのルートも地元と話し合いをして、その熱意に地域が心を動かして、この学童保育クラブ、24時間保育を実現したということでございました。
五十嵐さんは、働く人がいいと感じる職場をつくれば人は集まると熱い思いを語っていらっしゃいました。だからこそ、町田でもこの学童保育クラブを導入すれば、よりスタッフを安定して定着をさせて、よりよい医療サービスを提供できるのではないかと考えます。
しかし、問題点も多々あるのは間違いない事実でございます。ニーズがどこまであるのか、ルートをどうすればいいのか。一体どこの場所で学童保育クラブをするのかなど、まだまだ研究をすべきところはありますので、この質問の求める答えは、研究をするでございます。
継続したスタッフの確保に向け、学童保育の導入を考えてみてはどうか。
以上、壇上よりの質問といたします。

◎市長(石阪丈一) 新井議員のご質問にお答えいたします。
満足のいくお答えになるか、ちょっと自信はありませんが、私からは項目の1番目、都市計画マスタープランについての(1)改訂に向けた作業にあたりまして、地区の特性を考慮したプランを策定すべきと考えるがいかがかについてお答えをいたします。
町田市の都市計画マスタープランの全体構想編、実施構想編は、既にことしの6月に改定をいたしたところでございます。お尋ねの地域別構想につきましては、全体構想に示したまちづくりの方針をより具体的に示すということが目的でございます。将来の都市空間の構造、まず土地利用の見込み、それから、交通、つまり鉄道だとか、道路だとか、バスだとか、そういったものの整備の見込み、そういう空間の構造に着目をいたしまして、生活圏域というんでしょうか、つまり、移動する頻度というんでしょうか、生活圏域のまとまりに着目して、全市域を10の地域に区分をして改定を進めております。
より身近な地域のまちづくりの方針となるように、このために地域別のまちづくり検討会、つまり、10の地区ですから10個のまちづくり検討会を開催し、公募によりまして各地区10名程度の参加をいただきながら、つまり、およそ100人ということになるんですが、程度の参加をいただきながら、現在検討を進めている最中でございます。
それから、町内会・自治会に対するまちづくりについてのアンケート、あるいは世代としての子育て世代へのヒアリングなどを行いまして、市民の声も広く伺いながら地域別の構想の作業を進めている最中でございます。
その他の項目につきましては、病院のほうからお答えを申し上げます。

◎市民病院事務部長(森静夫) 項目番号2、市民病院についての(1)継続したスタッフの確保に向け、学童保育の導入を考えてみてはどうかについてお答えをいたします。
看護師を初めとした医療従事者の安定確保のため、先ほど議員からのお話のとおり、勤務環境の改善は重要であるというふうに認識をしております。病院内に学童保育クラブを設置することにつきましては、今後、他の自治体病院等の事例や動向を見ながら研究をしてまいりたいというふうに考えております。

◆14番(新井克尚) それでは、再質問、都市計画マスタープランについてでございます。
この質問の背景でございますが、この議場でも何度も取り上げられております子どもセンター、請願も出ておりました。高ケ坂にできるという話がありました。この10地区で分けられた地区のうち1つが原町田、森野、中町、旭町、この地区が1つになっているんですけれども、原町田で考えれば、確かに高ケ坂は近い。でも、線路を挟んだ反対側は、やっぱり森野六丁目まで行ってしまうと高ケ坂の子どもセンターは遠いということになるわけでございまして、こういう地域の特性、10地区には分けましたけれども、果たしてこの10地区の中でも、それ以外にもっともっと細かくやっていかなければいけないことも出てくるだろうという想定から、この質問をさせていただいております。
それ以外にも、例えば、玉川学園は大きい町内会がありますけれども、森野でいえば一丁目、二丁目、三丁目、1つずつ町内会館があったり、じゃ、なぜ玉川学園は一丁目、二丁目、三丁目、それぞれ町内会館がないんだろう。地区社協ができて、その活動拠点も欲しいというような話も出ておりまして、そういう細かなところまで、この10地区に分けてヒアリングで対応できるのかどうかという意味を伺いたいということで、今回のこの質問の目的なんですけれども、その地区の中でもしっかりとその声を吸い上げて、それをほかの部の方とももちろん共有すると思うんですけれども、共有をした上で、地区内でも柔軟な対応をしてほしいという内容でございます。
ですので、求める答えは、吸い上げた声を関係部署と連携して生かすというものがこの地域別構想で実現できるのかどうかということが確認できればオーケーです。よろしくお願いします。

◎市長(石阪丈一) この地域別マスタープランにつきましては、10地区に分けております。町田市のこれまでの行政全体の地域区分については、種々いろんな区分の仕方があります。一番典型的なのは旧5カ町村、高齢者の支援センターについては、去年までの15から今は12でございます。地域住民の、市民の1つの大きなまとまりであります地区の連合は10あります。全部ずれております。これを1つの、例えば5カ町村に1つというような決め方は、もうやめようじゃないかということになろうかと思います。
したがいまして、この地域別構想の中では、今お話のありました子どもセンターを含め、いろいろな要望が出てまいります。それぞれの施策分野について区分はありますが、それらをどうしてこの区分になっているのか、あるいはどうしてここに立地できないのかできるのかというようなそれぞれのニーズを、この懇談会といいますか、まちづくりの検討会の中で吸い上げていくと。それが各部に伝わって、より均衡のとれた、あるいは一般的にいえば不公平感のないまちづくりにつなげていく、そういう意味で、この地域別構想は全体の施策をコントロールする1つの手段だと。そのための意見を地域の皆さんからいただく、そういう機会だというふうに考えております。

◆14番(新井克尚) まちづくりの先にあるものは、そこの地に住む人たちの笑顔であると私は思っております。今市長から答弁いただいたことは、まさしくこれまで壇上で、そしてここの場でお話をさせていただいたことが実現に向けて動き出すものだと確認をされました。ありがとうございます。
市民病院については、もちろん再質問はございません。
短いですが、求める答えがすべて返ってまいりましたので、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

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