[平成24年12月定例会(第4回)-12月04日-02号]
◆14番(新井克尚) 通告に基づき、一般質問を行います。
1項目め、保育料等のあり方検討の経過についてであります。
前回の9月定例会に続きまして、保育料等の在り方検討委員会の検討状況を取り上げたいと思います。
会議の開催状況や検討資料については、市のホームページですぐ確認ができまして、いつもこちらのほうは注目をしているところであります。予定より1回会議のほうが多くなりまして、昨日の夜に最後の検討委員会が行われたということです。そこで、報告書の内容がすべて固まったのであろうと思っております。ただ、ホームページの内容だけというか、パソコンの画面からはなかなか伝わらない部分もありますので、確認を含めて質問したいと思います。
さて、9月定例会では、アンケートの集計結果として、回答者の7割が認可保育所は何らかの保育料値上げが望ましいと考えている。また、保育料については、所得に一定の考慮をすべきも、同じサービスなら同じ負担をすべきとする回答が50%強と最も多いといった回答結果だったとの説明がありました。
さらに、負担の公平性を確保するために、認可保育所の保育料を上げる方法と認可外保育園入所保護者補助金を上げる方法があると思い、検討委員会ではどのような議論がなされているのかについても質問をさせていただきました。
子ども生活部長から、認可保育所の保育料の見直し、つまりは値上げが必要ではないかとの意見で委員会の意見としてはまとまってきている状況と回答をいただきました。そうした方向で検討されて、実際に報告書でどのような提案がなされるのか、また、報告書をまとめるに当たってさまざまなシミュレーションを行っているようでありますが、実際に報告書のとおり保育料を改定すると、保護者の負担はどのように変わるのか、負担の公平性はどのように確保されるのか、気になるところであります。
そこで、(1)検討委員会でどのような検討結果が出たか、(2)具体的に保育料はどうなるのか、(3)検討委員会の提案について、市としてはどのように評価しているかの3点についてお聞かせください。
2項目め、FC町田ゼルビアへの支援についてであります。
私は、FC町田ゼルビアは町田の宝であると思っております。FC町田ゼルビアには夢があります。ぜひ想像していただきたいと思います。この町田が青色一色に染まって、一体化した町になっている。本当にすばらしい町になるのではないかと私は想像しております。世代を超えて一体となる。実際にもう会社を引退されて80歳を超えられた老夫婦が、このFC町田ゼルビアを応援するに当たって、生きる目標ができた、このFC町田ゼルビアを応援することが残りの人生、私のやりたいことだ、そんなお話もされていらっしゃいました。
サッカーの応援というのはおもしろいもので、ワールドカップの試合をよくテレビや、もしくはお店等で若い人たちが応援しておりますが、中にはサッカーのルールを全く知らないけれども、みんなで盛り上がりたいから、そんな理由からサッカーをどんどん好きになっているという方もいらっしゃるそうであります。FC町田ゼルビアを通じて、もっともっとサッカーが町田の町に根づいていき、フットボールの町、町田として日本に、世界に発信できたら本当にすばらしい町づくりになると考えます。
それでは、このFC町田ゼルビアは今どんな現状なのか、皆様もご存じのとおりであります。私も実際にこの町田市役所の庁舎で行われたパブリックビューイングに参加をしまして、水戸戦を応援しておりました。1対ゼロでリードしておりましたが、元日本代表にゴールを決められ、1対1の引き分け、これでかなり厳しい状況となり、結果はJFLに降格が決まったということであります。たった1年ではありますけれども、JFLでプレーをして、また再度J2に上がるために、我々は支援をしなければならないというふうに考えております。
では、その支援をしていく中で課題は一体何なのか。1つはスタジアムでありましたけれども、このスタジアムは2013年3月にサッカーJ2基準や日本陸上競技連盟の第3種公認を満たすことができるすばらしい施設になるわけであります。多摩地区で有数の施設を誇る市立競技場になるということでありますので、この課題はクリアされる。「庁内報まちだ」に詳しく載っておりますけれども、中を開きますと、坂本部長の話が大変おもしろくて、こちらもぜひご一読いただきたいなというふうに思います。
スタジアムはもうこれで安心だということになりますけれども、そうなると、やはりサポーターやスポンサーをどう確保するかというところに大きな課題があるというふうに思います。もちろん、それを集めるのはFC町田ゼルビア本体のほうでありますけれども、ただ、それをどう市が支援するのか、何かできるのではないかというところでお伺いをしたいというふうに思います。
FC町田ゼルビアについて、今後の課題をどうとらえているか、そして具体的にどう支援をするのか、お聞かせください。
表題の3番目、ローカルフード(グルメ)についてであります。
ローカルフードといいますと、いろいろなとらえ方があります。例えば地産地消も、このローカルフードに含まれるわけであります。私が今回括弧グルメとつけたのは、ローカルフード、町田のソウルフードをつくりたいという意味合いから、このようなタイトルにさせていただきました。
例えば香川といえば何を思い浮かべますでしょうか。やはり県がうどん県というぐらいですから、うどんをイメージされる方が多いのではないかというふうに思います。では、名古屋ではいかがでしょうか。名古屋に行きますと「なべ焼きうどん、何ですか、それ」というふうに言われるそうです。ほとんどの方がみそ煮込みうどんを食べる。もちろん、スーパーに行ってもみそ煮込みうどんを売っていますし、それぞれ人によって食べ方もある。なべ焼きうどんでは、なべのふたに穴があいていますが、みそ煮込みうどんには穴があいていないそうでありまして、そのなべのふたに載せて食べるのが名古屋の地元の人の食べ方だということも伺いました。ほかにもみそかつやひつまぶしなど、やはり名古屋を代表する食べ物があります。例えば香川に行ったらうどんを食べたいし、名古屋に行ったらこういうものを食べたいと思う。では、長崎に行けばちゃんぽんであったり、皿うどんであったり、こちらのほうで皿うどんには何かお酢をかけるのが普通だと思っていますが、現地の人はお酢はかけないそうでありますね。ソースをかけるという話を聞きました。
では、ギョーザといえばどこでしょうか。(「宇都宮」「浜松」と呼ぶ者あり)そうですね。宇都宮と浜松が今1位、2位を争っておりまして、宇都宮がしばらく1位でしたが、今は浜松が1位をとりました。これを宇都宮の人に話しますと、えらい怒られるんですね。いや、違うと。あれは代表的なスーパーを調査して、家庭の購入量を計算しているんだと。個人商店では宇都宮ももっとたくさん売れているから、あれは本当は宇都宮が1位なんだといって怒られたこともあります。
では、その宇都宮や浜松がどうやってギョーザの町をつくったのかといいますと、1つのテーマ、ギョーザを使って我々の町はまちおこしをしようというところからスタートして、各商店がいろいろな努力をされて、ギョーザといえば宇都宮、いや、浜松というような、そういう町づくりをされたそうであります。今現在、宇都宮市では市長も燃えておりまして、ギョーザの町1位を奪還しようというような決起集会まで開かれたという話であります。それ以外にも、例えば宮崎でいえば、昔の知事である東国原さんが地鶏やマンゴーを売り込んでいたというのも記憶に新しいところであります。
では、町田はいかがでしょうか。例えばほかの議会が町田市役所のほうに視察に来ることがあるわけでありますけれども、では、どこに食事に行くのかといいますと、残念ながらチェーン店が多いという話であります。町田に来たら何を食べるかというのも、町田のソウルフードって何でしょうね。なかなか思い浮かばない。町田でいうと、有名なのはしょうゆのところがうどん屋さんをやっている天忠さんというお店だったり、あとは町田の経営者がやっている居酒屋であれば、ゆるり。さんなのかなとか、いろいろ思いつくところはあるんですけれども、町田のソウルフードといえば何だろうというと、なかなかお勧めできないというところがあります。
というところで質問とさせていただきますが、このローカルフード、グルメ、ソウルフードづくりについて、市としてこれまで取り組みはされてきましたでしょうか、そして今後の方向性があればお聞かせください。
以上、壇上よりの質問といたします。
◎市長(石阪丈一) 新井議員のご質問にお答えをいたします。
私からは、項目番号2のFC町田ゼルビアの支援についてに(1)(2)をまとめてお答えをいたします。
町田市では、過去に多くのJリーガーを輩出し、サッカーの町、町田として全国に知られているところであります。それは選手の努力はもちろんですが、熱心な指導者、あるいは多くの市民の応援によるところが大きかったものと思っております。ことし、FC町田ゼルビアはJリーグに昇格したことで、町田市のサッカー少年たちの町田でJリーガーという夢がより一層現実的なものとなりましたが、ここで降格をしたことは私も非常に残念であります。
ご指摘のありました水戸戦も、水戸との試合も、私も応援に参りました。元代表の鈴木隆行選手が飛んだ瞬間に、まずいと思ったら、やっぱりヘディングで入ってしまいまして、本当にあの試合がという思いは残っております。
しかしながら、クラブは新監督を招聘いたしまして、早くも来シーズンへ向けて動き出しをしております。来シーズンは戦いの場がJFLに移ります。1年でJリーグに復帰をしてもらうために、市としても今まで以上の支援をしていきたいと考えております。
今後の課題でありますが、何よりもまず試合会場である市立陸上競技場に毎回多くの市民が訪れてくれる、これが一番大事だというふうに考えております。今後も、市のホームページや「広報まちだ」で試合の情報、あるいは地域における活動などを紹介することはもちろんですが、商店街と連携し、応援フラッグを掲げたり、小学生を試合に招待したり、あるいはFC町田ゼルビアの選手たちが地域のお祭り、イベントに参加して、これまで以上に地域の人たちにとって身近な存在になるように、そういう手助けも行ってまいりたいと考えております。
いずれにしても、多くの市民がFC町田ゼルビアを応援していただけるよう、FC町田ゼルビアと連携、協力しながら取り組んでまいりたいと考えております。
その他の項目につきましては、副市長及び担当のほうからお答えを申し上げます。
◎副市長(鷲北秀樹) 私のほうからは、項目1の保育料のあり方検討の経過についてにつきまして、(1)(2)(3)を一括してお答え申し上げます。
昨日、12月3日に最後の検討委員会を終えたばかりで、報告書につきましてはまだ市にいただいておりませんが、検討の経過についてお答えいたします。
まず、1点目の検討委員会でどのような検討結果が出たのかについてでございますけれども、検討委員会では保育サービスの現状と課題を整理し、意識調査の結果を参考にしながら議論が進められました。安定的に保育サービスの提供が図れ、なおかつ負担の公平性が確保されるよう、まず認可保育所の利用者負担、つまり保育料でございますが、これを見直していくことが一番の課題として取り組むこととしております。
認可保育所保育料の見直しの方針として、1つ目は、保育料の増額は平均3,000円程度、上限を5,000円とすることが妥当であること。2つ目として、応益負担の原則に基づく保育料としつつ、収入が少ない人等にも配慮すること。3つ目として、年齢区分については、3歳と4歳、5歳では保育コストに大きな差はないため、国徴収基準同様、ゼロ歳から2歳までと3歳から5歳までの2つの区分とすること。4つ目として、所得階層の区分については、低所得者へ配慮し、全体的な負担感を少なくするため、中間層の人数を厚く正規分布に近い形とすること。5つ目として、ひとり親区分は廃止することです。以上、5つの方針が認可保育所保育料の見直しの方針として示されております。
また、認可保育所で実施している延長保育や一時保育といった特別保育料等に関しても見直しが必要であるとしております。
次に、2点目の具体的に保育料はどうなるのかについてでございますけれども、階層区分とそれぞれの保育料について、見直し方針に基づいた基準額表のシミュレーションを行っております。所得階層の区分ですが、市町村民税非課税世帯となるB階層は、ひとり親世帯の区分をなくし、1つに統合されています。所得税非課税となるC階層については、5つの区分を3つに統合されています。所得税課税世帯のD階層については区分を20から22に変更し、細分化を図っております。全体で見ると、28階層を27階層にしております。それぞれの保育料が見直されており、全体として収入の少ない方に配慮する形で作成されております。この基準額表を用いて、2012年3月時点の各階層人数をもとに推計した結果が示されておりますが、年間歳入額が約1億7,000万円の増額となっております。また、1人当たりの保育料は平均で2,608円の増額となりまして、率で申し上げますと15.5%の増となっております。
次に、3点目の検討委員会の提案について、市としてはどのように評価しているのかについてでございますが、検討委員会の提案によれば、認可保育所の保育料を増額することで不公平感をなくす内容となっております。8時間の保育コストに占める2011年度の国徴収基準額は1人当たり3万4,507円で、現在の基準額表で徴収した場合、2011年度決算額で保育者負担額は1万6,779円となっています。
報告書の徴収基準額表では、1人当たりの保育料が平均で2,608円の増額となっていますので、その結果、保護者の平均負担額が1万9,387円に上がり、市が負担している額は逆に1万7,728円から1万5,120円に下がることになります。1万5,120円という額は、認可外保育施設に対する保育者補助金額の1万5,000円とほぼ同額となります。公費負担の公平性についても考えられた見直しの方向であると高く評価をしております。
最後になりますが、保育料等の在り方検討委員会の皆様に対しまして、限られた時間の中で就学前児童のいる家庭を対象に意識調査を実施し、子育て家庭の意向を踏まえ、取り組んでいただいたことに深く感謝申し上げます。
◎経済観光部長(笠原裕至) 項目3、ローカルフード(グルメ)について、(1)市としての取り組みは及び(2)今後の方向性はにつきまして、あわせてお答えいたします。
町田商工会議所の町田中央支部まちづくり委員会では、2010年から毎年1回、原町田、森野、中町の飲食店が同一食材で新メニューにチャレンジするまちだ美食傑選を行ってまいりました。ことしは11月10日から30日の間で、卵を題材とし、22店舗の参加がございました。また、ことし11月11日に実施したきらり☆まちだ祭の会場にて、町田市特産品プロジェクトで検討を進めてまいりました、まちだシルクメロンを利用した果肉入りメロンパンやメロンマカロンの販売を行い、大変好評のうちに完売することができました。
町田市観光コンベンション協会では、町田産の古代米や季節の野菜、名産品などを利用した町田ならではのお弁当を開発し、2011年から販売しております。2011年の開発当初は3種類でしたが、この秋に4種類追加し、現在は7種類となっております。今後も町田商工会議所や町田市観光コンベンション協会の地場産品を活用した取り組みなどに対する支援を行ってまいります。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。
まず、保育料等の在り方検討委員会のほうの再質問から行います。
アンケートの集計結果で回答者の7割が何らかの保育料の値上げが望ましい、そして所得に一定の考慮をすべきも、同じサービスなら同じ負担をすべきというような回答から、検討委員会のほうでさまざまなご検討をいただき、そしてただいまお話をいただいた案が出てきたというふうに理解をしております。ですので、公平性も確保されそうでありますし、また、負担の公平性について見直し案は高く評価しているという答えも返ってまいりました。
ということで、私的にもいい案だなと思いますが、いざこれが値上げされるという話が出たときに、この議論を、これまでの議論を差しおいて値上げをやめ、市民サービスの向上を求めるというような感じの質問がもし出てきたとしたら、これは大変残念なことだなというふうに個人的に感じております。そういう質問が出たときには、残念だなという不規則発言もあるかもしれませんが、ご容赦をいただきたいというふうに思うところであります。
再質問なんですが、延長保育や一時保育といった特別保育の料金に関しても見直しが必要ということでした。これについて、方針とか考え方は示されているのでしょうか。
それともう1つ、延長保育や一時保育の利用料金は、それぞれの園で決めるのではなく、これは条例で決めるものになるんでしょうか、お聞かせください。
◎子ども生活部長(鈴木信行) 特別保育料についても見直しの方針が示されておりますが、先に利用料金はだれが決めるのかについてお答えいたします。
まず、延長保育や一時保育につきましては、保育園の独自のオプションサービスで行っております。そのため、その利用料金は保育園の設置者が決めることになりますので、設置者が社会福祉法人であれば、法人として決めればいいということになります。公立保育園の場合は設置者が市になりますので、市の条例で定めることになります。ただし、多くの法人では公立に準じた利用料金を設定していますので、公立保育園の特別保育料を見直すことは全体に影響を与えることになると思います。
そこで、特別保育料の見直し方針ですが、1点目として、延長保育の保育料について日額5日分を上限としていた月額保育料を見直すこと。2点目として、1時間単位となっている延長保育の料金体系を見直すとしています。3点目として、通常保育と同じ基準で実施している一時保育、休日保育、年末保育については、全年齢で同一料金とするのではなく、保育コストに応じた料金体系とする必要があるとのことです。4点目として、延長保育と一時保育の利用料について、利用者が支払いやすい方法を導入することで滞納を解消すること。5点目として、病児保育と病後児保育については同一料金とせず、コストのかかる病児保育の利用料を増額することが望ましいとのこと。以上の5点が特別保育料の見直しの方針として示されております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。見直しの方針、そして条例については、公立の保育料を見直せば、それに全体が影響されるということが確認をされました。ありがとうございます。
次の質問に移りたいと思います。所得階層の区分を見直した新たな基準額表が提案されるということで、Dの階層を20から22へ2つふやしたということですが、なぜ細分化をする必要があったのか、どんなねらいがあって2つふやしたのか、それから具体的にどのようになったのかということの説明をお願いいたします。
◎子ども生活部長(鈴木信行) 検討委員会で行ったシミュレーションについては、1つは、現行の基準額表で所得税額が9万円以上12万5,000円未満の所得税世帯となるD9階層と12万5,000円以上16万6,000円未満の所得税世帯となるD10階層が、その前後の階層に比べてかなり広いものであったため、2つの階層を3つに細分化しております。
もう1つは、現行の基準額表では80万5,000円以上を最高額の区分としていましたが、ここに157名の対象者がいるため、80万5,000円以上100万円未満という階層と100万円以上という階層に細分化いたしました。
検討委員会で行ったシミュレーションの基準額表では、最高額の区分となる100万円以上の所得税世帯の保育料が現行の基準額表の最高額区分で80万5,000円としていた階層と比較して、最大上げ幅となる5,000円の増額となるように作成されております。全体として収入が少ない人等にも配慮する形で作成をされております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。非常にきめ細かく対応できるようにという配慮が見受けられました。やはりアンケートをもとにして、検討委員会でもしっかり議論をした結果がこういう形であらわれているのかなというふうに思います。確かに値上げがされたりとか、そういうところはあるわけでありますけれども、それでも広く市民の方に均等になるように、こういう形で提案をされてきている、この段階で異論がある方はぜひ言っていただきたいなと思うんですけれども、なかなかそういう意見が出ないということは、やはり値上げの話が出てくるときに一悶着あるのかなというふうな気がいたしました。
少し視点を変えてまいりたいと思います。検討委員会の提案では、保育料が平均で1万9,387円になるとのことでしたけれども、この額はほかの市と比較してどうでしょうか。また、これまで町田市は2004年3月3日の町田市保育料問題懇談会の最終報告書により示されたガイドラインの範囲で保育料を定めてきたと記憶しております。検討委員会の提案したとおり見直した場合に、ガイドラインとの関係がどうなるのかをお聞かせください。
◎子ども生活部長(鈴木信行) まず、他市との比較ですが、通常、国徴収基準額に対する徴収割合によって見ていくのがわかりやすいと思いますので、それで説明させていただきます。
2011年度の多摩地区で最も割合の高い市は青梅市で55.3%でした。町田市は14番目で48.6%でした。見直しによる徴収割合は56.2%になりますので、現在の数値では多摩26市中トップということになります。ただし、町田市の近隣の横浜市が67.9%、川崎市が66.4%、相模原市が71.8%ですので、極端に高いというふうなわけではありません。
次に、保育料問題懇談会のガイドラインについてですが、これは保育料の月額は国基準保育所運営費、つまり1人当たり8時間保育にかかる月額コストに応じて25%を上限とするというガイドラインです。2011年度の1人当たりの月額保育料コストは7万7,985円です。平均保育料が1万9,387円になりますので、24.9%ということで25%を下回る結果になっております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。東京都内、多摩地域で比較した場合は大体同じぐらいのところもあるということでありますけれども、神奈川県と比べると大分まだ安いというか、保護者の負担はまだ相当低いというような状況だということが明らかになりました。また、今回の検討委員会の提案はガイドラインにおさまっているということもはっきりいたしました。ありがとうございます。
それでは、今回一番聞きたかったところ、3番目の項目のグルメでいうとメーンディッシュに当たるところだと思うんですけれども、保育料の見直しによって1億7,000万円程度の収入増になるということです。もちろん、保育料ですから、すべての保育園の運営費に充当されると思いますけれども、普通に考えれば、市の一般財源の負担がこれまでより1億7,000万円程度少なくなるというふうに考えられると思います。これをどう有効に使っていくのか、市としての考えがあればお聞かせください。
◎子ども生活部長(鈴木信行) 今回実施したアンケートにおいて、お子さんを保育している方から一時保育の充実や遊び場の充実など、さまざまなサービスの充実や子育ての環境整備を求める意見がございました。保育料見直しにより、そういった施策を充実させ、認可保育所などにお子さんを預けている方と家庭でお子さんを保育している方との負担の格差解消を図ることも必要であると思われます。また、保育料等のあり方を検討していく中で、保育サービスの質の向上に向けて取り組むことの重要性を強く認識いたしました。そうしたことから、1つは、保育の質の向上に向けた施策、そして、もう1つは地域で子育てをしている家庭へのサービスを拡充する施策を中心に考えてまいりたいというふうに思っております。
◆14番(新井克尚) 家庭へのサービスを拡充する施策を中心に考えてまいりたいということですけれども、今の段階で具体的に何か考えていることがあれば、お聞かせいただきたいんですけれども。
◎市長(石阪丈一) 今、家庭でといいますが、地域で、あるいは家庭で子育てをしている保護者への市としてのサービスの拡充ということを考えております。名前がまだ決まっていないんですが、とりあえずマイ保育園構想と言っておりまして、マイというのは自分のという意味で、保育園に預けていない方が自分の保育園を持つ、そういう意味のマイ保育園構想ということでございます。
在宅で子育てをしている家庭の、いわば保育園はパートナーになるという考え方で支援をしていこうというものでございます。すべての子育て家庭が歩いていける範囲で気軽に、また、手軽に子育ての相談ができる、そういうかかりつけの窓口というんでしょうか、そういう保育園を設定して登録してもらおうというふうに考えております。
この構想を実現していく上での中核的、キーになる役割を果たすのが5つの園にスリム化した公立保育園、これに併設をいたします地域子育て相談センターというふうになります。これはあと1年ちょっとでスタートいたしますが、この地域子育て相談センターは、該当するエリアのマイ保育園事業というものを把握して、各マイ保育園への協力、助言をする、そういう役割を担うというふうに考えております。それから、相談の内容に応じまして専門機関につなげる役ということも考えております。
中心になる事業ですが、出張子育て相談、出張子育てイベントというんでしょうか、出前というんでしょうか、イベントですから、そういう事業を直接職員が家庭に、あるいは地域に出向いて、必要な支援や見守りを行うということを考えております。市民の皆さんが来るのを待っているということではなくて、こちらから出向いていくということで、在宅で子育てをしている方を支援していく、そんなふうに考えております。
いずれにしても、子育ての楽しさというんでしょうか、そういったことをみんなで共有する、そういうことができる。あるいは子育ての悩みをみんなで解決することができる。さらには、時々あるんですが、子育てのつらい部分、そこをみんなで支え合う、そういう町田市にしたいということで、この構想を考え、財政的には大変厳しいんですが、人的な資源というものを大切にしたいというふうに思っております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。3年前の町田市議会選挙で、私は、この保育についてはよりよい環境をつくるという公約を掲げまして、3回目の当選をさせていただきました。今回、この保育の問題については、シリーズで連続して質問させていただきましたが、段階を追って整理していきますと、やはり市民のアンケートでも公平にしていくべきだ、負担はしてもいいというような議論の中で、検討委員会で本当に細かく階層も分けていき、そこから生み出される財源で、今までサービスを受けていなかった方たちに対しても、市は積極的にサービスを行っていくということで、本当にすばらしい流れになっていると私は確信をいたしました。
ただ、やはりアンケートの中にも一部、ごく一部、少ない方ではありますけれども、値上げについては反対だという方もいらっしゃることは確かです。市民の皆様方にお願いをしたいのは、その一部の皆さんが言う声も確かですけれども、これまでの流れ、なぜこの保育料の改定に至ったのか、そこをぜひ知っていただきたいという思いもあり、質問を続けてまいりました。値上げで確かに厳しい人も出てくると思います。騒ぐのは簡単です。しかし、全体がよくなるために、一体どういう制度が必要なのか、そういう議論をすることこそ、議会でやるべき仕事であると私は思っておりますので、これからも引き続き、全体がどうよくなるのか、町田市全体のことを考える議論をまちだ新世紀会派の一員として続けてまいりたいと思います。
以上でこの保育料のあり方についての質問を終わります。
次に、FC町田ゼルビアへの支援についてであります。
やはり町田市民全員が支える、そういうチームになってほしい。市長も、引き続き支援をしていきますという力強いお答えをいただきました。うれしい限りであります。町田にはFC町田ゼルビアがあるよね、最近、少しずつではありますけれども、そういうふうに言われるようになりました。
ただ、外の人間、特にサッカーに詳しい人からは言われるんですが、町田市民の人たちが応援しているチームとはまだまだ言えないのかな、そこまで至っていないのかなというふうにも思っております。1つ、スポーツでは町田にはFC町田ゼルビアがある、もちろんフットサルではペスカドーラ町田がある。こういったところから町づくりをしていく。それプラス食べ物、食文化という意味で、もう1つグルメの質問をさせていただいておりますけれども、やはり町田といえばこれ、FC町田ゼルビアが勝ってうれしい、負けたら悔しい、また次に応援に行くぞというような町をつくっていきたい。
実際に水戸に友人がいまして、この前、私がパブリックビューイングで見た、市長が直接応援に行かれたあの試合の後、町田さんに勝って済みません、でも、水戸も必死だったんですというようなメールもいただいたりとか、最近、復興支援で知り合った方がたまたま話していたら平塚市の出身だということで、実はJ1に今回上がったんですよという話をした後に、私が実は僕は町田なんですと言ったら、あっ、済みませんみたいなことを言われて、やはり地元のチームを愛していると、こういう会話がいろんな地区の人たちとできるんですね。町田の人たちに、多くの人にFC町田ゼルビアをもっともっと愛してもらいたいということで幾つかの提案をさせていただきます。
まず1つは、やはりだれが先導になるのか。市が積極的にFC町田ゼルビアを支援しているという姿勢をまず見せていただきたいなという思いがありまして、例えばではありますけれども、窓口の職員さん、市民の方たちに一番触れる方たちがFC町田ゼルビアのユニホームを着て応対するとか、そういったことも検討してはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。
◎スポーツ担当部長(笠原道弘) 実はユニホームの関係でございますけれども、スポーツ祭東京2013が来年開催されますが、これに合わせて私どものほうも、クールビズにスポーツ祭東京のポロシャツを着たりですとか、それから既にネックストラップ、来年の東京国体のために、こういったことも実施しております。時期的には、来年の国体がありますので、それと連動して、こういったことも実現できるように取り組んでいきたいなというふうに思っております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。スポーツ祭東京2013、町田市のほうでもさまざまな競技が開催されるということで、それに合わせて、クールビズもあわせて実現に向けてという力強いお言葉をいただきました。町が一体となって応援していく中で、まず市役所が変わってきた。FC町田ゼルビアが町田のチームなんだということを伝えるには、本当にいい取り組みであると思いますので、ご検討いただきたい、進めていただきたい、実現に向けて動き出していただきたいとお願いを申し上げます。
次に、競技場についてであります。こちらの「庁内報まちだ」、先ほど内面の坂本部長が大変おもしろいという話をさせていただきましたけれども、こちらのほうにも2013年3月にオープンということで、やはりここで何らかのイベントがあるのだろうと思うんです。せっかくすばらしいものができ上がりますので、例えば見学をするような企画であったり、中身がどういうふうになっていますとか、実際に芝のほうに立っていただいたりとか、それも検討されていると思いますし、また、そこで選手と触れ合えるような、そういう機会があると、やはり知っている選手がいると、ファンというのは絶対に応援したいと思うはずなんです。こういうイベントがあるならば、ぜひチームを絡めてやっていただきたいななんていうふうに思うんですが、そういう企画はございますでしょうか。
◎スポーツ担当部長(笠原道弘) 来年の2月末にはスタジアムが完成するわけですけれども、いろんなところでスタジアムの見学、簡単に言いますと、スタジアムツアーみたいなものを実施しているところは結構ございます。試合の日に絡めてスタジアムを見学していただいて、それで試合を見ていただく。また、その試合が終わった後には選手たちとの触れ合いの場を設ける。こういったことも、FC町田ゼルビアと連携しながら、話をしながら実現していきたいなというふうに思っております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。やはりチームとの連携をして、市民の方にどんどん積極的に交流をしていくという、その市の姿勢はすばらしいと思いますので、積極的なものを展開していただきたいと思います。
そうなると、今度、応援するために、どのようにして、どういう手段で競技場に行くかということになると思います。やはり交通アクセスは、FC町田ゼルビアを応援するに当たって、特に他のチームからも、自分のホームチームはスタジアムが駅からすぐ近いとか、そういう話もありながら、町田はなかなか遠いところにある、これが1つネックになっているんじゃないかというような指摘もいただいているところであります。
1つは、駐車場の整備を進めているところでありますが、現状はどうなっているか。今後の展望も含めてお話しいただきたい。
あと、やはり路線バスがあそこに入ってくるようになれば、よりアクセスもよくなるのではないかというふうに思うんですが、こういったことは今進めていますでしょうか。
◎スポーツ担当部長(笠原道弘) 駐車場については、今、部分的に整備を終わっておりまして、これから新設等の予定もございますが、中央駐車場の第2駐車場のほうが既に舗装打ちを終わって、今シーズンもバス交通についてはFC町田ゼルビアのほうが貸し切りバスを借りて運行しておりましたが、FC町田ゼルビアのほうからは路線バスをぜひ導入したいということでバス事業者等とも交渉しているところでございます。これについては、市のほうもぜひともバックアップをしてほしい、支援をしてほしいということで、間接的にバス事業者等とも交通担当を絡めまして交渉しているところでございますが、ぜひ早い段階で実現できればなということで交渉をさらに続けていきたいというふうに思っております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。JFLでまた試合をしていきながら、やはり観客の動員数という数字は必ず評価として入ってくるものであると思いますし、来年は再度J2に昇格する年でありますので、交通アクセスをやはりよくしていかないといけないというのが喫緊の課題であると思いますので、迅速な対応をお願いしたいと思います。
そして、先ほど市のほうでイベントを開催するというお話がありましたが、市民の側でもいろいろなイベントを開催すると思うんです。市民がイベントをやる際に何がネックになるかというと、やはり発信力になると思うんですね。
昨日、青年会議所が主催しました衆議院の公開討論会に参加をしてきました。開催されていることをご存じの方のほうが少ないのではないかと思いますが、開催自体が急だったのと、広報も全然できていなかったということで、知っている方は確かに少ない、参加されている方も多くなかったです。市民フォーラムに半分ちょっとぐらい来ましたかね。あとはインターネットで見られるということでありますので、ただ、やはりどんなに内容――内容は本当にすばらしかったんです。各候補者がどんな考え方を持っているのか、それぞれの政策について自分の考えを述べて、それをちゃんと聞くことができるというすばらしい機会ではありましたが、発信力が弱いと、やはり市民を巻き込むことができない。ということは、市民が何かをやるときに、なかなか難しい課題になるということであると思います。
ですので、例えば市民がFC町田ゼルビアを応援していこうというようなイベントをやりたい、キャンペーンをやりたいというときに、市として何か支援できることがあるのか、もし今現在考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。
◎スポーツ担当部長(笠原道弘) 発信力については、「広報まちだ」、それからホームページ等を中心に発信していくということが基本でございますが、市民の方々からいろんな提案があれば、その案件ごとにできるだけ前向きに取り組んでいきたいというふうに思っております。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。市民協働のほうでは「まちびと」があったりとか、また市民ホールとか、公共の施設でもいろいろなパンフレットが置いてあったりするんですけれども、一般の団体だと、そういうものがなかなか広報できなかったりというのもありまして、市が主催であれば、市のほうで配布ができるとは思うんですけれども、市民のほうでなかなか広がっていかない理由の1つに、そういったところもあるのかなと思います。
これはクリアできないというか、じゃ、持ってくるのを全部許可するのかという話になると、これは難しいと思いますので、すべてがすべてということではないと思いますが、やはりどこかで市のほうで絡んでくると、広報もよりやりやすくなるというところはあると思いますので、FC町田ゼルビアを支援して、それで町づくりをするというところには積極的に絡んでいただきたいということをお願い申し上げます。
やはり来年は再びJ2に昇格をする、FC町田ゼルビアが再びJリーグの場で活躍をするという年になりますので、そこまで市も市民も一緒になって応援することが必要になると思います。これからも引き続き、私も全力で応援してまいりますので、ぜひ市のほうでも積極的な支援を引き続き連携してお願いしたいと思います。
以上でこのFC町田ゼルビアについての質問は終わります。
最後に、ローカルフード(グルメ)についてであります。先ほど壇上で質問を終えた後に、町田にはきのこうどんがあるじゃないかという声をいただきました。済みません、僕はまだ食べたことがありませんでした。食べたことがある方ってどれくらいいらっしゃるんですかね。きのこうどん、ないですか。――何人かいらっしゃるようですね。
やはり町田といえばこれ、例えば外から、地方から町田にだれかお客さんが来た。じゃ、町田といえばこれだから、ぜひ一緒に食べに行こうよとか、町田でいえば、ここの店の何とかはこういう味つけだけれども、こっちに行くと、こういう食べ方があるんだみたいな、そういう市民が愛する食べ物、スポーツでいえばFC町田ゼルビア、食べ物でいえばこれという、その2つをつくりたいというのが今回の質問であるんです。
笠原部長のほうから、美食傑選についてお話しがありました。こちらのパンフレット、これですね。今回は卵について。これはヒアリングのときにお話を伺って、僕は知りませんでした。商工会議所に行って、このパンフレットがたくさんばあっと並んでいました。そこで初めて知りました。先ほどスポーツの件で、市民は発信力がなかなか難しいという話をしましたけれども、やはりごく限られたところでしか知られていないのかなというのが率直な感想であります。
非常におもしろい企画だと思いますし、パンフレットも非常にきれいにでき上がっていますし、あっ、これを食べに行きたいなというようなお店もたくさんありました。ただ、これがやはりリンクをしていないというか、総合力として町で盛り上げていこうというところまでつながっていない。ここの団体はこういうイベントをやっています、市としてはこういうことをやっています。こっちの団体で別のことをやっています。これが1つになるような、その中心に、やはり何かの団体なのか、それを支援するのが市なのか、もしくは市が直接支援をするのかという仕組みが必要なのかなというのが率直な感想であります。やはり何かこういうイベントをやるとするならば、話題性が必要なのと広報力が必要であるというふうに思います。
話題性ということで1つ私が考えたアイデアがあるんですけれども、ヒアリングのときに再質問の答弁はアドリブでお願いしますという話をさせていただきましたので、例えば僕は本当にずっと昔から大好きな番組がありまして、「料理の鉄人」という番組なんですが、その料理界、和食、中華、フレンチで、それぞれ鉄人と呼ばれるその業界のスペシャリストが料理人としていまして、挑戦者が来て、その鉄人を指名して、料理で同一のテーマで対決をするという番組があるんですね。
あれってすごくおもしろいなというふうに思っていまして、例えば町田の中で町田の鉄人を選んで、町田の料理人がその鉄人に挑んでいくみたいな、そんなイベントがあったらおもしろいんじゃないかななんていうふうに思っているんですが、かといって、じゃ、それを市がやれということではありませんで、例えばの話、どこかがやるとしたら、市としてはどんな支援が想定できるでしょうか、笠原部長、お願いいたします。
◎経済観光部長(笠原裕至) 市としてやるにはどういうことかとおっしゃっているんですけれども、やはり先ほどもお話が出たように、いかに話題性を持たせるか、広報していくかというところが一番大事だと思うので、市として支援できるとしたら、その辺の話題性をつくっていく場面ですとか、広報、宣伝していく場面で積極的にかかわっていかなければならないと思います。
先ほどの美食傑選についても、なかなかいい取り組みだというお褒めの言葉をいただいたんですけれども、リーフレットをせっかくつくったんですけれども、参加店舗を中心としたところですとか、あとツーリストギャラリーですとか、限られたところでしか宣伝ができなかったというところがあると思います。その辺、もう少し大がかりに宣伝を支援できればというふうに考えています。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。町田の鉄人というのも、できたらなかなかおもしろいなと。ぜひ審査員として市長にも入っていただいてとか、そんな夢を持ちながら、夢を語る会派まちだ新世紀でございますので、いろいろ語っておりますけれども、それ以外に町田ソウルフード選手権とか、もしかしたらB級グルメに近いのかもしれませんが、B級グルメだとちょっとジャンクフード的なイメージがあって、もっと市民生活の中に入ってくるような食事だといいのかなと。
例えば名古屋のみそ煮込みうどんの話をしましたけれども、みそ煮込みうどん自体はスーパーでも普通に売っていて、やはり家でも楽しむことができる。店に行くと、いろんな店が特徴を出しているとか、その町の人特有の食べ方があるとか、そういう形になると、地元に定着をした、地元の人が愛する食べ物になっていくのかなというふうに思います。
そこで、やはり必要なのが広報や人の目に触れる、そして話題性だと思うんですね。これをうまく活用したのがギョーザで町づくりをした宇都宮や浜松なのかなと。やはり全国でも取り上げられるようになり、テレビでも取り上げられるようになると、うちの町はこれなんだといって町の人が愛するようになる。
こういうテーマを決めていくとするならば、例えばまちだ新世紀会派でいえば、渋谷武己議員が提案してきた町田フグなんていうのも、1つのテーマ食材としてはおもしろいと思うんですが、これは好適環境水でまず町田で養殖をしなければなりませんので、まだまだ先の話になるかもしれません。これはぜひ市長に聞いてみたいんですけれども、例えば市長なら、どんな食材をテーマにするといいなと率直な――もう何でもいいんです。市長、私はこれだったらおもしろいと思いますみたいな話があれば、お答えをいただきたいと思います。
◎市長(石阪丈一) なかなか思いつかない、自分のうちには、育ったうちには柿が11本ぐらいありましたので、それかなと。(「禅寺丸」と呼ぶ者あり)もちろん、禅寺丸なんですけれども、それは使えるかなとは思っているんです。
先日、アグリハウスに行ったんですけれども、次郎柿とか、そういうものが多くて、禅寺丸はマーケットに出ていないんですね。だから、どういうやり方にするのかというのはあるんですけれども、もともとここに根づいているもの、今の禅寺丸は1つの例ですが、そういうものを使うというのは、ちなみという意味では大事ではないかなというふうに思っています。もちろん、お米でもいいんですが、ちょっと収量が厳しいので、まだそれだったら柿がいいかなという、その程度の思いつきであります。
◆14番(新井克尚) ありがとうございます。やはり禅寺丸ワインもあるということで、柿は、もともとスタートが恐らく町田の柿ということで、特産品、名産品をつくっていこうというところからスタートしてきたと思います。柿をどう使っていくかとか、いろんな食材をどう使っていくかという意味では、食材だけにテーマを絞ってしまうと、そこからいろんなメニューができてくるという形になるかもしれないんだと思っています。
例えばギョーザだったら、中にエビが入ってもいいし、フカヒレが入ってもいいし、豚肉が入ってもいいし、いろいろなレパートリーができたりするわけですね。北海道でいうと、普通のいわゆるカレーよりもスープカレーのほうが有名だということで、スープカレーもいろんな野菜が入ったり、例えば羊肉が入ったり、牛肉が入ったり、豚肉が入ったり、いろんなバリエーションができると思うんです。1つのテーマの食材というよりは、メニューから広げていくような形だと、町に定着するいろいろなものができてくるのかななんていうふうにも思う次第であります。
こういったことをどういう形で、商工会議所なのか、観光コンベンションセンターなのか、それ以外の団体なのかわかりませんけれども、やはり町田の食文化を世界に発信していく、日本に発信していくというのは1つの私の夢でもあります。町田に行ったら、あれを食べたいね、ぜひあれを食べてから町田から帰りたいというようなメニューがこの町に定着をし、あっ、町田ってFC町田ゼルビアがすごく頑張っているよね、もうJ2からJ1に今度上がるよね、そんな話題ができるように、そういう町をこれからもつくっていきたいなというふうに思います。
そのためにも、1つの課題、市のほうにお願いしたいことは、話題性であったり、それを広報して人の目に触れるような機会を積極的につくっていただくこと、ここがやはり発信力の弱い市民の欠点をカバーするところだと思いますので、いろいろ部署が違ったりすることもあるかもしれませんが、連携をして町田を日本じゅうに、そして世界じゅうに発信をするために、市が一丸となって取り組んでいただきますことをお願い申し上げ、夢を語る会派まちだ新世紀の一員としての私の質問を終わります。ありがとうございました。
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